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修行、そのいち。(体術)
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体術訓練。それは、初心者の僕にとってかなりキツいものだった。
「すぅ…はぁ…」
もう慣れたとはいえ、真っ暗な空間でバクバクする自分の鼓動を抑えつつ慎重に辺りの気配を探る。一般人で気配察知が出来るとかあまり聞いたこと無いけど、今の僕にとっては大事なスキルだ。これがないと一発で沈められてしまう。
冷静に、僕以外の気配を探る。………いた。って、後ろ!?
「ふっ!」
小さく呼吸をして、軽く頭を下げる。その上を鋭い蹴りが通過した。危なっ!気付かなかったら、一発アウトだよ!
体勢が崩れたであろう体を確認する間もなく、次いで右フックを繰り出すが、読まれていたのか軽く体を反らすだけで避けられた。今の結構いい感じだったのに。ちょっと悔しい。
今度はこっちからと攻めに転ずるが、軽く避けられるか攻撃を逸らされるかで中々相手に当たらない。ああもう!いい加減、一発でいいから当てたいんだけど。
苛立ちと焦りからか、攻撃が雑になった瞬間。
「隙あり!!」
「しまっ…ぶっ!」
華麗なアッパーを顎に喰らって、僕はノックアウトされた。…ああ、やってしまった。
これで124865327戦中、0勝124865322敗5引き分け。………そろそろ勝ちたいよぉ。
「今回は頑張りましたね。あの蹴りで終わらせるつもりだったのに、あの体勢から避けるなんて。しかも反撃してくるなんて思わなかったから、ビックリしました」
仰向けで倒れた僕を、その綺麗な御御足で膝枕しつつ介抱しながら、目の前の人物は言った。本当にビックリしたのか、背中の純白の羽根がワサワサ動いてる。こちらをその綺麗な金色の瞳で覗き込んでるため、真っ赤な長い髪が顔に掛かってちょっと擽ったい。そして、いつものことながら、この体勢はちょっと照れる。
「まあ、逃げと防御は得意だから」
「でも、キミ本当に攻撃になると下手ですよね。あれだけ指導して、やっと一発当てられるかどうかって」
「そう言われても。いや、下手って言うけどさ、聖獣相手に攻撃を当てられるようになっただけ凄いと思うんだけど……コッコさん」
はい。コッコさんって流石は聖獣。擬人化できるらしいのです。しかも、擬人化したら、見た目がまさに天使という仕様。
流れるように後ろに伸びた長く紅い髪。整った顔に特徴的な金色の瞳。ロングのゆったりワンピースを着ているのにも関わらず、わかるようなボン・キュ・ボンの身体に純白の羽根が背中に生えている。柔らかく微笑む姿は、まさに天使に相応しい。
それにしても………まさか、ニワトリの聖獣が天使になるとは。誰が予想しただろうか。
初めてみたとき、驚きすぎて、まさに僕の好みにドストライク過ぎて真っ赤になって気絶したのは、ちょっとした黒歴史だ。
コッコさんは、特訓の時は僕に合わせてこの姿で色々教えてくれた。それはもう、手取り足取り………本当にスパルタで。
お陰さまで、僕は体術をかなり鍛えられました。コッコさん、特訓中はほわほわした感じが無くなってすっごく怖いの。僕、気配察知覚えるまでに何度気絶したことか…。
でも、最終試験で『まあ大丈夫でしょう』って合格貰ったから、体術は一応終わりなんだって。………次はなにやるんだろう。
「すぅ…はぁ…」
もう慣れたとはいえ、真っ暗な空間でバクバクする自分の鼓動を抑えつつ慎重に辺りの気配を探る。一般人で気配察知が出来るとかあまり聞いたこと無いけど、今の僕にとっては大事なスキルだ。これがないと一発で沈められてしまう。
冷静に、僕以外の気配を探る。………いた。って、後ろ!?
「ふっ!」
小さく呼吸をして、軽く頭を下げる。その上を鋭い蹴りが通過した。危なっ!気付かなかったら、一発アウトだよ!
体勢が崩れたであろう体を確認する間もなく、次いで右フックを繰り出すが、読まれていたのか軽く体を反らすだけで避けられた。今の結構いい感じだったのに。ちょっと悔しい。
今度はこっちからと攻めに転ずるが、軽く避けられるか攻撃を逸らされるかで中々相手に当たらない。ああもう!いい加減、一発でいいから当てたいんだけど。
苛立ちと焦りからか、攻撃が雑になった瞬間。
「隙あり!!」
「しまっ…ぶっ!」
華麗なアッパーを顎に喰らって、僕はノックアウトされた。…ああ、やってしまった。
これで124865327戦中、0勝124865322敗5引き分け。………そろそろ勝ちたいよぉ。
「今回は頑張りましたね。あの蹴りで終わらせるつもりだったのに、あの体勢から避けるなんて。しかも反撃してくるなんて思わなかったから、ビックリしました」
仰向けで倒れた僕を、その綺麗な御御足で膝枕しつつ介抱しながら、目の前の人物は言った。本当にビックリしたのか、背中の純白の羽根がワサワサ動いてる。こちらをその綺麗な金色の瞳で覗き込んでるため、真っ赤な長い髪が顔に掛かってちょっと擽ったい。そして、いつものことながら、この体勢はちょっと照れる。
「まあ、逃げと防御は得意だから」
「でも、キミ本当に攻撃になると下手ですよね。あれだけ指導して、やっと一発当てられるかどうかって」
「そう言われても。いや、下手って言うけどさ、聖獣相手に攻撃を当てられるようになっただけ凄いと思うんだけど……コッコさん」
はい。コッコさんって流石は聖獣。擬人化できるらしいのです。しかも、擬人化したら、見た目がまさに天使という仕様。
流れるように後ろに伸びた長く紅い髪。整った顔に特徴的な金色の瞳。ロングのゆったりワンピースを着ているのにも関わらず、わかるようなボン・キュ・ボンの身体に純白の羽根が背中に生えている。柔らかく微笑む姿は、まさに天使に相応しい。
それにしても………まさか、ニワトリの聖獣が天使になるとは。誰が予想しただろうか。
初めてみたとき、驚きすぎて、まさに僕の好みにドストライク過ぎて真っ赤になって気絶したのは、ちょっとした黒歴史だ。
コッコさんは、特訓の時は僕に合わせてこの姿で色々教えてくれた。それはもう、手取り足取り………本当にスパルタで。
お陰さまで、僕は体術をかなり鍛えられました。コッコさん、特訓中はほわほわした感じが無くなってすっごく怖いの。僕、気配察知覚えるまでに何度気絶したことか…。
でも、最終試験で『まあ大丈夫でしょう』って合格貰ったから、体術は一応終わりなんだって。………次はなにやるんだろう。
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