落ちるよ、何処までも

亜黒

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えっと、つまり?

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コッコさんを連れてクリティラビットから渋々離れると、次に現れたのは牛のようなフォルムの生物だった。これまた、首2つやら羽根ありやら、更には炎・雷やらのエフェクト付きのとかバリエーション豊か。

…絶対あれ魔法だよね。こいつら、何か怖いから近づけないでおこう。

《うーん、あれは『ビックリモウ』でしゅね。お肉は極上なんでしゅが、気性が激しいから、狩りにくい獲物でしゅね。初心者にはあんまりお勧めしないでしゅよ?》

「いやいやいや、僕は戦わないから!なんで『本当にやるの?』みたいな顔してるのさ!?僕は狩りなんかしたことないんだから、あんな高レベルなヤツじゃなくて、もうちょっとハードル下げてください!」 

全力で拒否したら、凄く残念な顔になった。全く、何故戦う方向へ行きたがるかな?僕は戦わないから!

そしてコッコさん、またしてもお肉情報。そんなに食べたいの?もしかして、コッコさんって食いしん坊? 

《ピィ。一番狩りやすいクリティラビットをスルーしたから、あれじゃ物足りないのかな?と思いましゅて。ちょっとハードル高くしてみたんでしゅが…ダメでしゅ?》

「駄目です!高すぎます!もうちょっと低くして!」

ウサギがダメなら牛ってハードル上がりすぎだから!ゲームじゃないんだからさ、生身で牛とか無理!!

《ピィ…。でも、少しは狩りを体験しておかないと、後が怖いでしゅよ?キミもお肉とか食べたいでしょ?なら、自分で狩らないとダメでしゅ》

「うっ」

確かに、僕も生物なので何かを食べないと生きていけない。今まで時が止まっていたからあまり気にしてなかったけど、やっぱりご飯は何か食べたい。散々コッコさんが言ってたせいで、お肉とか食べたくなってきた。

《ハードルが高いなら、ちょっと下げましょうか。うーんと…あ、あいつはどうでしゅか?あいつなら、図体が大きいでしゅから、攻撃当てやすいでしゅし、攻撃手段も角と体当たりだけでしゅ。簡単でしゅよ?》

コッコさんが指差したのは、子どもらしくまだ何のエフェクトもなく首も一つの見た目ただの子牛。確かに、あいつならどうにか倒せそうだけれども。

「で、でも、僕、初心者だし…」

《大丈夫でしゅ。弱点とかは教えましゅし、危なくなったら、あたちもフォローしましゅから》

そう言って、天使モード(人化ver.)になったコッコさん。あ、ヤル気満々だ。これ。

「…えっと、つまり?」

「さあ、実践訓練をしますよ!やっぱり、獲物がいるのは良いですね。あ、怪我しても全部私が治しますのでご心配なく。………久々のお肉~♪」

こうなりますよねー。………はぁ。
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