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7話
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えーと、マボロシゾク?と読むのか?それともゲンゾク?英語?それとも………わからん。
あたしが読み方に苦戦していると、リリーがそれに気づいて親切に教えてくれた。
【それは、幻族と読むんです。このゲーム独自の種族となりますね。種族特性としては、幻とあるように実態を持たないものとして他プレイヤーに認識されづらい事が多く、霊種や妖怪等に近い種族となります。中々、コアな種族ですね】
「なんと!?」
おう。認識されづらいとか…いきなりあたしの目的に合わない奴当てちゃった。
しかも、なんかコアな種族とか言ってるから、お仲間少なそう。
【で、でも、レベルを上げれば逆に皆さんにハッキリと認識されるようになりますよ!それまでは大変ですが、レアといえばレアな種族なので、ステータスも他の方々より強いんですよ!だ、だから、元気出してください!】
落ち込んだあたしを慰めるように懸命に言い募るリリーにちょっとだけ癒された。我ながら現金だなとも思うが…可愛らしい妖精さんが自分のために必死に言ってきたら、誰でもこうなる!と思う。
【でも、人型に近い種族で良かったですね。ランダムだと、体格変更等の禁止事項規約が一部無くなってしまうんで、変な話、動物とか鳥とか、果ては虫とか魚とかになる場合があるんですよ。そうしたら、skillで『人型形成』を入手しない限りこのアバター関係なくなりますし】
「え"」
本当にランダムなんですね。動物とかになってプレイするとか、確かに夢ではあるが。あたし、結構不味いことしてたんだ…。虫とかになったら、絶対ゲームしない自信ある。
「ま、まあ、いっか。この見た目のアバターだし、認識されづらいなら、それはそれで好都合と思っとこう。さてさて、ステータスは…?」
自分が軽はずみで行った恐ろしい事に目を背けつつ、早速ステータス確認を行う。そして、現れたのがこちら。
―――
フィー/幻族
装備/初心者の衣服、木の剣
持ち物/初級ポーション×∞(level:15まで)、現金10000ロム
固有skill/透過、幻影
初期skill/闇魔法level:1、光魔法level:1
―――
「え、これだけ?他にパラメーター的なものは無し?」
【はい。このゲームでは、もう一人の貴方を創り出すものです。ですから、極論、例え体がボロボロになったとしても貴方が諦めなければ生きることは可能なのですよ。ですので、パラメーターは不要になります。あ、流石にゲームですので、モンスターには表示されるようになっていますのでご安心を】
うーん、親切なんだか違うんだか。そして、勇気と根性ある人が生き残るんですね、流石です。
つまり、自分が諦めた時点でゲーム終了と。ならば。
「絶対、勝ち続けてやる!あたしは諦めない!」
負けず嫌いを舐めんなよ!体が動かすのは得意なんだ。
拳を突き上げて宣言したら、見かけによらず熱血なんですねとリリーに引かれた。…何故だ。
そして、キャラ設定がようやく終わりチュートリアルも滞りなく終わった。事前情報通りなので特に記載無し。
リリーに見送られ、目の前が再び真っ白に変わっていく。
さて、やっとですがゲーム開始です!
あたしが読み方に苦戦していると、リリーがそれに気づいて親切に教えてくれた。
【それは、幻族と読むんです。このゲーム独自の種族となりますね。種族特性としては、幻とあるように実態を持たないものとして他プレイヤーに認識されづらい事が多く、霊種や妖怪等に近い種族となります。中々、コアな種族ですね】
「なんと!?」
おう。認識されづらいとか…いきなりあたしの目的に合わない奴当てちゃった。
しかも、なんかコアな種族とか言ってるから、お仲間少なそう。
【で、でも、レベルを上げれば逆に皆さんにハッキリと認識されるようになりますよ!それまでは大変ですが、レアといえばレアな種族なので、ステータスも他の方々より強いんですよ!だ、だから、元気出してください!】
落ち込んだあたしを慰めるように懸命に言い募るリリーにちょっとだけ癒された。我ながら現金だなとも思うが…可愛らしい妖精さんが自分のために必死に言ってきたら、誰でもこうなる!と思う。
【でも、人型に近い種族で良かったですね。ランダムだと、体格変更等の禁止事項規約が一部無くなってしまうんで、変な話、動物とか鳥とか、果ては虫とか魚とかになる場合があるんですよ。そうしたら、skillで『人型形成』を入手しない限りこのアバター関係なくなりますし】
「え"」
本当にランダムなんですね。動物とかになってプレイするとか、確かに夢ではあるが。あたし、結構不味いことしてたんだ…。虫とかになったら、絶対ゲームしない自信ある。
「ま、まあ、いっか。この見た目のアバターだし、認識されづらいなら、それはそれで好都合と思っとこう。さてさて、ステータスは…?」
自分が軽はずみで行った恐ろしい事に目を背けつつ、早速ステータス確認を行う。そして、現れたのがこちら。
―――
フィー/幻族
装備/初心者の衣服、木の剣
持ち物/初級ポーション×∞(level:15まで)、現金10000ロム
固有skill/透過、幻影
初期skill/闇魔法level:1、光魔法level:1
―――
「え、これだけ?他にパラメーター的なものは無し?」
【はい。このゲームでは、もう一人の貴方を創り出すものです。ですから、極論、例え体がボロボロになったとしても貴方が諦めなければ生きることは可能なのですよ。ですので、パラメーターは不要になります。あ、流石にゲームですので、モンスターには表示されるようになっていますのでご安心を】
うーん、親切なんだか違うんだか。そして、勇気と根性ある人が生き残るんですね、流石です。
つまり、自分が諦めた時点でゲーム終了と。ならば。
「絶対、勝ち続けてやる!あたしは諦めない!」
負けず嫌いを舐めんなよ!体が動かすのは得意なんだ。
拳を突き上げて宣言したら、見かけによらず熱血なんですねとリリーに引かれた。…何故だ。
そして、キャラ設定がようやく終わりチュートリアルも滞りなく終わった。事前情報通りなので特に記載無し。
リリーに見送られ、目の前が再び真っ白に変わっていく。
さて、やっとですがゲーム開始です!
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