彼氏欲しいだけなの!

亜黒

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10話

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冒険者登録後は、やっぱり何かクエストを!ということで、とりあえずクエスト表記がある場所へみんなで移動し、あたし達のランクFのクエストを見ていく。

【クエスト:ランクF】
・薬草求む!
・ラビッター討伐!
・ゴブゴブ討伐!
・宝物を探して!
・誰か掃除してくれ!
・あの人へお届け物を!

採取と討伐クエストは常時表記らしい。他は、NPCさんがたまに出しているもので、受注は早い者勝ちなのだそうだ。

「うーん、折角だし全部受けてみる?ちょうどクエスト6つまでなら同時に受けられるし」

「え~、それって、何かあったら他のクエスト受けれなくなるよ~?」

「じゃあ、とりあえず常時クエストは置いといて、町中クエストやってみる?」

「そうしよっか」

ということで、町中クエスト3つと、一応討伐クエストのラビッター討伐を受けることにした。始めたばかりだし、戦闘もやってみないとね。早速、パーティー申請し、先輩が代表として受付してくれた。

そして、三人で話し合った結果、こちらのクエストからやっていこうとなった。

【宝物を探して!】/リアナ
・おうちからいちばまでおつかいにいったら、だいじなペンダントおとしちゃった。たぶん、いちばにおちてるとおもうの。だれかみつけてください!
『報酬:秘密の話』

全部ひらがななので、多分子どもの依頼なのだろう。わざわざ依頼するほどだし、早く見つけてあげたい。

「市場はここから南にあるね。ペンダントって小さいから、見つけにくそうだなぁ」

「う~ん、じゃあローラー作戦する?」

「効率悪いけど、それしかないか。後は、店の人に聞いてみよう。一応、1時間後に一度PTチャット連絡して、二時間経っても見付からなかったら、噴水広場に集合ってことにしようか」

「了解~」

「わかった」

先輩の号令で、三人別れて捜索を開始する。町中クエストは、こんな風に町の中を駆け回る物が多いから不人気なんだとか。まあ、気持ちはわかるけどね。

「こういうクエストって、子どもだからといって安全な食べ物屋付近に落ちてないこともあるんだ。だから、この市場全体を捜索しなきゃいけない」

「うわぁ、マジですか」

この《始まりの町》って、市場広いんですけど。

「ま、最初だし地道にやろう」

「はーい」

先輩との会話を思いだし、ちょっとげんなり。いやいや、まだ始めたばっかりだし頑張らねば。

「さて、どこから探そうかな」

あたしが担当するのは、市場の小物店から武器や防具が売っているところまで。先輩がアクセサリーや衣服担当で、まりあは食べ物関係のところを探すそうだ。

それぞれの担当場所の理由は、見た目で絡まれにくいから。まあ、妥当だね。まりあがこっち来たら、確実に絡まれそうだし。そうなったら、先輩とあたしが激怒してクエストどころじゃなくなるだろう。

ちなみに先輩じゃなくてあたしがここ担当なのは、あたしなら、種族特性オンにしただけで誰からも認識されなくなるから、ここら辺の捜索にはうってつけってわけだ。

いかにも冒険者って人が多いエリアを、堂々と中腰になりながら目を凝らして探していく。

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