キミのとなり

第八十七話

ユオサイド

ピピピーピピピー！

Y「うぅ～純太くん…目覚ましなってます…」

目を閉じたまま足で純太くんを揺らし、起こす。

J「うぅ～ん～ユオが消してよ～」

そう言って私は純太くんに布団を奪われた。

でも私は負けない！

絶対今日は昼まで寝るんだから！

ピピピーピピピー

Y「あぁ～うるさい～Zzz…Zzz…」

J「ぬあぁ～～！！！」

バサッ！

うめき声と共に純太くんが勢いよく起き上がった。

J「ユオ！起きろっ！ヤバイっ！」

Y「Zzz…Zzzz…ふんがっZzzz…」

い…息が…苦しい…

Y「はっ！ちょっと！死んだらどうするんですか！」

純太くんの起こし方は手荒い。

いつも私のかわいい鼻をつまむ。

曲がったらどうしてくれるんだ！

J「マジでヤバイから！早く起きて用意して！遅刻する！」

Y「へっ？今日どっか行くんでしたっけ？」

J「はぁ？ユオまだ寝ぼけてんの？今日は結婚式だろ！」

Y「あっ！そうでしたっ！汗」

ヤバイヤバイ

完全に二度寝する気満々だった～あぶなっ！

急いで支度を済ませ、純太くんとタクシーで結婚式会場に向かった。

Y「なんか…ちょっとさみしいです…」

急に私の心臓の奥がキュッと縮こまる。

純太くんの手が伸びて私の手を優しく包み込む。

J「今日はめでたい日だよ？そんな顔するなよ…可愛い顔が台無しだぞ？」

純太くんが優しく私の頬をつねる。

そうだね…笑顔でいなきゃね！

そうして結婚式が始まった。

つづく