56 / 196
56話
しおりを挟む
アナside
突然のトウヤの告白から私は落ち着いてなんかいられなかった。
テンパる私はソワソワしてお酒ばかりが進んだ。
トウヤはあれから私を見つめては微笑んでくる。
ユナがベロベロに酔っ払ってるから私がしっかりしなきゃいけないと思いつつも正直、飲まなきゃ平常心を保ってられない。
食事会も終盤に差し掛かりこの会はハヤセが奢ってくれる事になった。
A「ハヤセ太っ腹!さすがその腕時計付けてるだけあるわ!」
金色に輝く腕時計を指差しながら私が言うとハヤセはここぞとばかりに腕を捲り高そうな高級時計を私たちに見せびらかす。
H「当たり前だろ~!アナとユナにだったらいつでも奢ってあげちゃう!」
Y「そんな調子いい事言って。本当は私とアナのカラダが目当てなのね~!やだ~やらしい~!」
絶対にありえない事をユナがふざけた様子で言ってユナは胸を両手で隠していた。
H 「あはは~バカなんじゃない~?残念ながら俺は女に不自由してませんのでご心配なく!!」
ハヤセも負けずにふざけた顔してユナに対抗しててマハロはそんな2人を見て笑っているのに、ちらっとトウヤを見るとトウヤは私を見ていて目が合った。
H「じゃ、タクシー来たみたいだから出よか?」
ハヤセはなんだかんだ言いながらも面倒をよく見てくれて酔っ払いの私が転ばないように気にかけてくれている。
ユナはガッチリとマハロに腕を掴まれるが千鳥足でフラフラだ。
トウヤもついて来てるか確認すると、転ばないようハヤセが腕を取ってくれてる私を見て、不貞腐れた顔で私たちの後ろをトコトコとついて来る。
そして、マハロとユナはタクシーに乗り込んだ。
A「待って!私とユナ、同じ方向だから一緒に帰るよ?」
私の言葉にハヤセが私の頭を人差し指でコツンと突っついた。
H「アナはほんと空気読めないよね?おバカなの?ねぇ?マハロ~ユナのこと頼んだよ!」
ハヤセはそう言ってマハロに手を上げ合図を送った。
A「バカとは失礼な!方向一緒だからって言っただけなのに!」
私がハヤセにムキになっているとスッと後ろから手を引かれ、振り返るとそこにはトウヤがいて私の手はなぜかトウヤの手と繋ぎ合わせられている。
T「アナ帰るよ。ハヤセくんご馳走さま!じゃね?」
A「うぇ!?へ?は?」
私がテンパってオロオロしているとハヤセは大きな口を開けて笑いながら手を振った。
H「はいはーい!お疲れちゃ~ん!」
そして、気づけばタクシーの扉は閉まり笑顔のハヤセがだんだんと小さくなっていく。
T「ちょっと話しがしたいから俺の部屋来てね…」
トウヤは私に有無を言わせずにタクシーの運転手場所を告げた。
まだ、私の手はトウヤに繋がれたままで心臓がドキドキて早く動く。
どうしよ…こんな状況で意識しないわけがない。
告白されたあとに手を繋がれるだなんて気になるに決まってんじゃん。
私と手を握ったまま前かがみで運転手と話しているトウヤの襟足を見ながら私はそう思った。
一度だけ入り口まできたトウヤのマンション。
中に入るのは初めてで私の心臓がうるさい。
T「どうぞ…入って?」
トウヤはスリッパを私に出してリビングへと移動する。
ゆっくりと私もトウヤの背中についていった。
トウヤの部屋は可愛いインテリアが多いのに優しい照明のおかげで落ち着いた雰囲気となっていて、黒の革張りのソファが存在感をアピールしている。
T「ソファに座ってて?ココアでいいよね?」
トウヤはジャケットを脱ぎながら私に問いかける。
A「うん…ありがとう…」
トウヤはジャケットを慣れた手つきでヒョイっと掛けて、後ろにあるデッキのボタンをポチっと押した。
すると、心地よいジャズが流れはじめた。
トウヤいつもこんなお洒落な音楽聴いてるんだ…そんな事を考えながらソファに座っていると飲みすぎたお酒が今になってさらに回りはじめ、部屋の温かさと心地よい音楽により私は眠気に襲われた。
何度も目を大きく開いては閉じかける…
そうしているうちに私は意識を手放してしまった。
そして、私はまたあの夢を見た。
ブランコで1人泣いてる幼き頃の私。
不安でさみしくて悲しいという感情が私を襲う。
するといつも夢に出てくる少年がやって来て私に言うんだ。
「泣くな!泣いたら弱くなる!笑え!」
そう言って私の手をギュッと握りウサギのキーホルダー私の手に持たせる。
私はハッと目を覚ましあまりにもリアルな感触で戸惑っていると、見慣れない部屋のベッドで私は横になっていた。
背中から伝わる心地よい温もりと感触を感じ、自分の手を見ると大きな手が私の手をギュッと包み込んでいる。
そして、ゆっくり後ろを振り返ると少し口を開けて眠っている無防備なトウヤがいた。
私…眠っちゃったんだ…トウヤがここまで運んでくれたんだね。
そんな事を思うと愛しさがこみ上げてきて私はゆっくりとトウヤの方に寝返りをしてトウヤの胸に顔をうずめた。
トウヤの優しく甘い香りが私の鼻を刺激する。
このまま一緒にいれたら幸せだろうな…
トウヤの頬を撫で、私の心がそう欲張りかけた時…
私はハッと我にかえりゆっくりとトウヤから離れた。
暗闇の中、寝室を出てリビングへと向かいスマホを手に取った。
ユナからのメール通知が出ていたので開くと、トークページで下の方にあったはずのジョウキの名前がユナの下に表示されていた。
あれ?ジョウキとはあれからメールしてないはずなのに…
私は不思議に思いジョウキのトークのページを開くと見覚えのないメッセージが届いていた。
時間を見るとちょうどジョウキの部屋についた後だった。
私はその内容をみてメールの返信する。
A「ごめん。アプリが不具合起きてたみたいで今気づいた…。もう、遅いから…また連絡します。」
私はそうジョウキにメールをしてトウヤの部屋をそっと出た。
つづく
突然のトウヤの告白から私は落ち着いてなんかいられなかった。
テンパる私はソワソワしてお酒ばかりが進んだ。
トウヤはあれから私を見つめては微笑んでくる。
ユナがベロベロに酔っ払ってるから私がしっかりしなきゃいけないと思いつつも正直、飲まなきゃ平常心を保ってられない。
食事会も終盤に差し掛かりこの会はハヤセが奢ってくれる事になった。
A「ハヤセ太っ腹!さすがその腕時計付けてるだけあるわ!」
金色に輝く腕時計を指差しながら私が言うとハヤセはここぞとばかりに腕を捲り高そうな高級時計を私たちに見せびらかす。
H「当たり前だろ~!アナとユナにだったらいつでも奢ってあげちゃう!」
Y「そんな調子いい事言って。本当は私とアナのカラダが目当てなのね~!やだ~やらしい~!」
絶対にありえない事をユナがふざけた様子で言ってユナは胸を両手で隠していた。
H 「あはは~バカなんじゃない~?残念ながら俺は女に不自由してませんのでご心配なく!!」
ハヤセも負けずにふざけた顔してユナに対抗しててマハロはそんな2人を見て笑っているのに、ちらっとトウヤを見るとトウヤは私を見ていて目が合った。
H「じゃ、タクシー来たみたいだから出よか?」
ハヤセはなんだかんだ言いながらも面倒をよく見てくれて酔っ払いの私が転ばないように気にかけてくれている。
ユナはガッチリとマハロに腕を掴まれるが千鳥足でフラフラだ。
トウヤもついて来てるか確認すると、転ばないようハヤセが腕を取ってくれてる私を見て、不貞腐れた顔で私たちの後ろをトコトコとついて来る。
そして、マハロとユナはタクシーに乗り込んだ。
A「待って!私とユナ、同じ方向だから一緒に帰るよ?」
私の言葉にハヤセが私の頭を人差し指でコツンと突っついた。
H「アナはほんと空気読めないよね?おバカなの?ねぇ?マハロ~ユナのこと頼んだよ!」
ハヤセはそう言ってマハロに手を上げ合図を送った。
A「バカとは失礼な!方向一緒だからって言っただけなのに!」
私がハヤセにムキになっているとスッと後ろから手を引かれ、振り返るとそこにはトウヤがいて私の手はなぜかトウヤの手と繋ぎ合わせられている。
T「アナ帰るよ。ハヤセくんご馳走さま!じゃね?」
A「うぇ!?へ?は?」
私がテンパってオロオロしているとハヤセは大きな口を開けて笑いながら手を振った。
H「はいはーい!お疲れちゃ~ん!」
そして、気づけばタクシーの扉は閉まり笑顔のハヤセがだんだんと小さくなっていく。
T「ちょっと話しがしたいから俺の部屋来てね…」
トウヤは私に有無を言わせずにタクシーの運転手場所を告げた。
まだ、私の手はトウヤに繋がれたままで心臓がドキドキて早く動く。
どうしよ…こんな状況で意識しないわけがない。
告白されたあとに手を繋がれるだなんて気になるに決まってんじゃん。
私と手を握ったまま前かがみで運転手と話しているトウヤの襟足を見ながら私はそう思った。
一度だけ入り口まできたトウヤのマンション。
中に入るのは初めてで私の心臓がうるさい。
T「どうぞ…入って?」
トウヤはスリッパを私に出してリビングへと移動する。
ゆっくりと私もトウヤの背中についていった。
トウヤの部屋は可愛いインテリアが多いのに優しい照明のおかげで落ち着いた雰囲気となっていて、黒の革張りのソファが存在感をアピールしている。
T「ソファに座ってて?ココアでいいよね?」
トウヤはジャケットを脱ぎながら私に問いかける。
A「うん…ありがとう…」
トウヤはジャケットを慣れた手つきでヒョイっと掛けて、後ろにあるデッキのボタンをポチっと押した。
すると、心地よいジャズが流れはじめた。
トウヤいつもこんなお洒落な音楽聴いてるんだ…そんな事を考えながらソファに座っていると飲みすぎたお酒が今になってさらに回りはじめ、部屋の温かさと心地よい音楽により私は眠気に襲われた。
何度も目を大きく開いては閉じかける…
そうしているうちに私は意識を手放してしまった。
そして、私はまたあの夢を見た。
ブランコで1人泣いてる幼き頃の私。
不安でさみしくて悲しいという感情が私を襲う。
するといつも夢に出てくる少年がやって来て私に言うんだ。
「泣くな!泣いたら弱くなる!笑え!」
そう言って私の手をギュッと握りウサギのキーホルダー私の手に持たせる。
私はハッと目を覚ましあまりにもリアルな感触で戸惑っていると、見慣れない部屋のベッドで私は横になっていた。
背中から伝わる心地よい温もりと感触を感じ、自分の手を見ると大きな手が私の手をギュッと包み込んでいる。
そして、ゆっくり後ろを振り返ると少し口を開けて眠っている無防備なトウヤがいた。
私…眠っちゃったんだ…トウヤがここまで運んでくれたんだね。
そんな事を思うと愛しさがこみ上げてきて私はゆっくりとトウヤの方に寝返りをしてトウヤの胸に顔をうずめた。
トウヤの優しく甘い香りが私の鼻を刺激する。
このまま一緒にいれたら幸せだろうな…
トウヤの頬を撫で、私の心がそう欲張りかけた時…
私はハッと我にかえりゆっくりとトウヤから離れた。
暗闇の中、寝室を出てリビングへと向かいスマホを手に取った。
ユナからのメール通知が出ていたので開くと、トークページで下の方にあったはずのジョウキの名前がユナの下に表示されていた。
あれ?ジョウキとはあれからメールしてないはずなのに…
私は不思議に思いジョウキのトークのページを開くと見覚えのないメッセージが届いていた。
時間を見るとちょうどジョウキの部屋についた後だった。
私はその内容をみてメールの返信する。
A「ごめん。アプリが不具合起きてたみたいで今気づいた…。もう、遅いから…また連絡します。」
私はそうジョウキにメールをしてトウヤの部屋をそっと出た。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
夢見るシンデレラ~溺愛の時間は突然に~
美和優希
恋愛
社長秘書を勤めながら、中瀬琴子は密かに社長に想いを寄せていた。
叶わないだろうと思いながらもあきらめきれずにいた琴子だったが、ある日、社長から告白される。
日頃は紳士的だけど、二人のときは少し意地悪で溺甘な社長にドキドキさせられて──!?
初回公開日*2017.09.13(他サイト)
アルファポリスでの公開日*2020.03.10
*表紙イラストは、イラストAC(もちまる様)のイラスト素材を使わせていただいてます。
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる