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118・ゲーセンダンジョン・四店目! そして種明かし
しおりを挟む「は? はああああああああ!?
全員裏で示し合わせていたってのか?
あの時戦った6人とも?」
俺がパトラ・コマチと一緒にズコウファミリーの
拠点へ行って、ダンジョンを作り―――
その後ダンジョン:【エンテの街地下】へ
戻って来てから、改めてサリーさんたちと合流。
『こちらのダンジョンで引き続き魔道具の
修行を』と言って残った、バームードさん・
グレッグさん・エレンさんと……
彼らと対戦したグレン、プリムちゃん、リナも
いるところで―――
改めて『種明かし』がされた。
内容はこうだ。
あの時、モニターに映し出されていたのは
実際の映像だが……
実はこれまでに録画されたものの中で、
かなり良い展開をしたのを選び再生していた。
ただ再生される動画の内容を知っているのは、
対戦する当事者のみで―――
勝敗は各自知らせてはいたが、映像の
詳細までは教えていないため―――
ギャラリーとしてはかなり手に汗握る試合に
なっていて、
もしズコウさんがイカサマを見抜く力を
持っていたとしても……
これを見破るのは不可能だっただろう。
「じゃ、じゃああの時―――
『この部屋を出たら、正々堂々と戦ってきて
ください』
と言ったのは……」
「それは本当ですよ。
だってモニターで再生される映像とは
関係無いですし。
俺は『今回の試合で勝敗を決める』なんて
一言も言ってないわけですから」
それを聞いたシルバーの長髪をした長身の女性は
膝から崩れ落ちた。
「まあ彼らは眷属ですから―――
示し合わせるも何も、命令には絶対服従
ですので」
そう説明するとズコウファミリーのうち、
頬に傷のある悪人顔の男が、
「いやでもなあ……
あの酒やメシが食えなくなるのは」
次いで眼鏡の男性が、
「実際、あのベッド以外でもう眠れない、
寝たくないと言いますか」
最後に赤茶のツインテールの、ハイティーンの
少女が、
「アタイも―――
正直、あのフロトイレ、それにスイーツの
ためなら何でも出来る……!」
サリーさんはそれをどんな顔をしたらいいのか
わからない、という感じで見ていたが、
「まあ彼らには予め、ズコウさんの組織を
どうするつもりなのか言っておいたん
ですけどね。
潰す事はしないし、むしろ利益を提供
出来ますよーって感じで……
それならボスも納得するだろうという事で、
彼らに『協力』してもらった―――
そういう事です」
つまり、彼らには具体的な今後の協力体制を
説明してあったのだ。
「えっと、ヒロトお兄ちゃんが勇者って事は?」
ブラウンの短髪の、五才くらいの少年……
グレンがおずおずとたずねると、
「いやそりゃ、賭けが終わってから初めて
聞いたよ!」
「演技ではなく……
あの時は本気で驚きましたから」
バームードさんとグレッグさんが困惑したような
表情になる。
するとエレンさんがグレンに近付き、彼を
抱き上げると、
「どっちにしろ、ヒロトさんには協力したと
思うぜ。
こんなチビがたくさんいるんだろ、ココ?
その場所を潰すような真似はしないさ」
それを聞いて、リナとプリムは暖かい目を
彼らに向けていたが、
「……自分だけ、何も知らされて
いなかったのか……」
サリーさんががっくりと肩を落とすのを、
俺は慌ててフォローに入る。
「いやでも、本当に助かったんですよ?
あのズコウって人、周囲を見渡して
人の表情を読み取っているように
思えましたので―――
事前情報の無いサリーさんが本当に驚いて
いるのを見たから、信じたんでしょう。
本気で騙すために、本気で驚く人が
必要だったんです」
俺の説明に、彼女はフー、と一息ついて、
「パトラ殿やコマチ殿、リナ殿から聞いては
いたが……
確かに考えが極悪……!
極悪ショタマスターだわ」
「ちょっ!?」
何その呼び方。有名になっているの?
と思っていると―――
「あー、いや本当に考え方がエグいわ」
「バームードから聞きましたが……
『永久るぅぷ』ですか?
耳を疑いましたよ」
裏社会の男性陣が眉をしかめ、
「なまじ顔が可愛いだけになー……
リナさん、よくあんた妻になろうと
思ったよね?」
「おほほ、それほどでも♪」
エレンさんの質問に、薄黄色のセミロングの
妻が微笑んで答え―――
サリーさん、赤毛の三つ編みをした少女も
つられて笑顔となり、室内は笑い声に包まれた。
――――――――――――――――――――――
※魔王メルダの現状
彼女はちゃんとダンジョン:【エンテの街地下】
まで来ています。
ただシナリオ上、アウトオブ蚊帳なだけです……
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