【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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146・新生活

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「……というわけで、この子たちをしばらく
 こちらで預かってください」

「わかりました、マスター」

「グルル……」

ダンジョン:【魔境の森】―――
そこに俺はカトリーナさんはじめ、彼女が
連れていた子供たちを、獣人ビースト風狼ウィンド・ウルフ
そして魔族に預けるために訪れていた。

「かしこまりました。
 お任せを」

いかにもな執事風の体の、ホーンドさんが
一礼する。

あれからカトリーナさんたちの今後について
話し合ったのだが、

ハーレイドッグ子爵家に身元を保証して
もらおうとしたが、俺の探索の影響もあって
今しばらくは無理という事になり、

またサリーさん曰く、こういう子供たちの扱いは
難しいのだという。

『食えないとあれば奴隷として売られるのが、
 この世界の常識だ。

 またハーレイドッグ子爵家が保護に力を
 入れたとしても……
 今度はそれ目当てでエンテの街に子供たちを
 捨てに来る親が出てくるぞ』

実際、言われてみればその通りだと思う。

奴隷が合法なのだからそれは選択肢として
当然あるし、

またエンテの街だけが保護や福祉に突出すれば、
『困ったらここに捨てればいい』となるのは
明白だった。

「ホーンドさんたち魔族の方々は、読み書きや
 計算を教えてあげてください。

 獣人と風狼は彼らの護衛と身の回りの世話を。
 また、出来れば彼らで人間に慣れていって
 欲しいです」

カトリーナさんは15才で、リナよりも年上。
彼女が連れていた子供たちは3才~8才。
そこでまずその子たちを【魔境の森】に預け、

そのための子供たち用の団体部屋も、
カスタマイズで新たに増設。

ダンジョン生活に慣れてもらうのと同時に、
教育を受けさせる。
同時に、魔物たちにも人間の扱いを覚えて
もらうという狙いがあった。

「おねーちゃん!」

「ねぇねぇ!」

カトリーナさんに、子供たちがしがみつく。

「アタイは仕事があるから、ここで大人しく
 しているんだよ。

 ちゃんとみんなの言う事を聞いてな」

そして彼女は彼女でやってもらう事があった。

それは冒険者として、パトラとコマチと一緒に
行動してもらう事。

まずはそれで身元を保証してもらい、

また路上の子供たち―――
ストリートチルドレンを保護してダンジョンに
連れてきてもらう事にしたのだ。

問題はその仕事をやってもらう事で、
母親代わり・姉代わりとなっていた彼女を
子供たちから引き離すのはどうかという
事だったが、

「ちゃんとわらわかコマチが毎日、
 このダンジョンまでカトリーナを送り迎え
 するでの。

 辛抱しんぼうするのじゃぞ」

同行してきたパトラの言葉に、子供たちは
涙目ながらもうなずく。

パトラ・コマチが送迎する事で、カトリーナは
【魔境の森】から【エンテの街地下】へと
通勤する事が可能となり、

寝泊りは子供たちと一緒に、【魔境の森】で
過ごす事になったのである。

「では主、カトリーナ。
 行きましょうぞ」

そう言うとパトラは、地下通路に繋がる
扉へと足を向け、

「それじゃあ、よろしくお願いします」

「みんな、行ってくるぜ」

こうして新メンバーを入れ―――
新たな生活がスタートする事になった。

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