【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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200・エピローグ05・END

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『おーっと、あと1回でも攻撃が当たれば
 厳しい!
 これはロト選手、万事休すか!?』

クレイオス王国の王都・ネーヴェ―――
その王宮近くに設置されたモニターに
ギャラリーが集い、対戦格闘ゲームに
熱中していた。

王国全土から年に二回、また細かい大会は
月に一度くらいの割合で、

魔導具によるイベントを開催、それを
実況中継していたのだ。

ダンジョンの存在はすでに知られているので、
魔族側からの提供という形で、

定期的に各種ゲーム機によるイベントを、
開催する運びとなったのである。

これは、俺とクレイオス王国国王が交渉して
実現したもので……



―――回想中―――



「救済措置?」

「はい。そこで……
 あの魔導具による大会を年に何回か、
 国主催で開催させてください」

「それは構わないが意図を聞かせてくれ。
 どうしてそれが救済になるのだ?」

そこで俺は、国王に考えを聞いてもらった。

子供を売るのが日常的という世界という事は、
それだけ生活が苦しいという事でもある。

食糧難や災害、病気やケガによる被害は、
平民には当然補償や救済はなく―――

今は聖女である武田さんが医療改革に
取り組んでいるが、それが地方まで
浸透しんとうするのは、まだまだ先の話だろう。

それに医療では、経済的被害はどうにも
出来ない。

それで俺が思いついたのは、ゲーム大会による
分配調整だ。

その大会に参加し優秀な成績を残せば……
それなりの景品や物資を手に入れる事が出来る。

俺がそう説明すると、

「ふむ。なかなか面白い方法だ。

 だがそれでも、困った者が成績上位に入るとは
 限らないのではないか?」

「そのご指摘は当然です。

 だから、『特別賞』なるものを用意します」

これは、ゲームクリアでしか景品が手に入らない
事で、冒険者のモチベーションが落ちる事を防ぐ
ため―――
考え付いたものだ。

『盛り上がったで賞』とか、
『審査員特別評価賞』とか……
適当に名前を付けて、クリア出来なかったり
負けてしまった冒険者に景品を提供していた。

これを国家規模でやる。

参加者の出身地やそこの経済状況を調べ上げ、
被害が大きいとわかれば、それに足りるだけの
物資を理由を付けて渡す。

イカサマもいいところだが、目的は救済措置。
利権を貪るのならともかく―――
これで文句は出ないだろう。

「なるほどな。

 確かに、こういう対処は難しいのだ。
 下手に補償や補助金が出るとわかれば、
 それを目当てに働かなくなる者も出てくる。

 だがこれなら真相を知られる事無く、
 自然に民への救済が出来るであろう」

「では、許可して頂けますか?」

「無論の事。
 こちらからもお願いしたい」



―――回想終了―――



そして今、クレイオス王国公認の元……
ゲーム大会が開かれるようになったのである。

『ルバート選手の勝利です!!

 ガックリと肩を落とすロト選手……
 おや? これは?
 審査員たちが集まり始めましたね。

 !! これは……
 『ベストバウト』!!
 『ベストバウト賞』がこの試合に出ました!!

 ルバート選手、ロト選手双方に―――
 『ベストバウト賞』が送られます!!』

そこでロト選手が片手を大きく突き上げ、

『やったぞー!!
 村のみんな!!

 これで食料を持って帰る事が出来る!!
 待っていてくれ!!』

青年が全身で喜びを表す。

事前に手に入れた資料では……
彼の村は洪水で被害を受けた事で、
今年の冬を越せるかどうか怪しくなって
いたとの事。

それに合わせ、こちらも物資を準備して
いたのである。

何とか想定通りにいった事で―――
俺もやれやれと安堵のため息をつくと、

「ヒロトお兄ちゃん!」

「何をしているのだ、ヒロト?

 ドメルン国のダンジョンマスターと、
 運営について相談に乗る予定であったで
 あろう?」

そこに、人間と魔族の妻……
リナとメルダが俺を呼びに来て、

「ああ、そうだったな。
 すぐに行こう」

俺は二人の妻と一緒に、王宮にある
ダンジョン入口へと歩き出した。


ゲーセンダンジョン繁盛記~魔王に異世界へ
誘われ王国に横取りされ、そこで捨てられた
俺は地下帝国を建設する~

―――END―――


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