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四章 空は夜に、少女は黒に
一筋の光と魔法作成
しおりを挟む「それで、その人に合う許可を」
「私に言ったらはいどうぞ、ってもらえると思いましたか?」
ガイアが最初に相談したのはソフィア先生。しかしその顔には青筋が浮かんでいる。
しかし。
「先生以外、頼れないから......」
「......そう言われてしまっては、私もどうにか手段を見つけるしかないじゃないですか」
必殺技、かわいらしい小動物のまねを発動。先生が折れた。
よし、これであとは、なんて思っていたが、頼んだ結果は案外早く出た。
「そしたら、そうですね......あるとすれば、冬休み」
「冬休み......あ」
そう、この学園は夏休みだけでなく冬休みも奪っていく、過酷な練習メニューが存在する。
「そう、冬休み最後の考査で上から十名は、冬休みを取られる地獄の練習メニュー。けれど、今すぐにと言われてもそこでしょう。毎年その方は顔を出しているはずですし」
「ありがとうございます」
ガイアは一筋の光を得たような気分だった。それが確定事項でなくても。
それよりも、問題は......
「トップ十名は結構狭い」
「そうだねー、先生たち、私たちの記憶力を知っているからあれだけ教科書にないことを考査に出すんだろうねー」
なんてエアリは軽く言っているが、エアリの記憶力が突出しているのは本人以外のほぼ全員が知っている。からこそ、先生も簡単に作るわけにはいかないのだろう。教科書からそのまま出したら全部満点取られるから。
「先生買収する?」
「しない。あと実技もあるから、そっちも練習しないと」
実技とは言っても実戦形式、というわけではなく、魔法を単発で撃って、その魔法の強度、威力、範囲、射程等々を得点化される。
「だからそれ用の魔法とか練習――――いや、作らないと。、ただ魔力を浪費したロマン砲を撃ってもしかたない」
「そうだね、それじゃあがんばろー!」
作る、とは簡単に言ったものの、ぽろぽろと作れていたライズが異常なほうだ。
それでも、クラス内で優秀だった彼女らに、記憶力の化け物と判断力の塊が組んで、簡単なものの一つや二つ、組めないわけがなかった。
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