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第一部 ダンジョンマスター 前編
ケース4 心象 透 一読目
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あの日あの時あの場所で、俺の人生は終わりを告げた。
あるひとりのクソジジイによって。
俺はその時を迎えるまでは、ただの高校生だった。
二年になり、皆友達とあーだの、こーだのと言っている。俺にそんなことを言えるやつはいなかったが。
そう、俺は孤高の存在なのだ。
群れるとはつまり一人だと弱いことを認めているようなもの。孤高であれば、己が力だけが信じられる、簡単な世界なのだ。
群れて弱点になるような存在(彼女)ができるくらいなら、ずっと一人で、いいや孤高に生きていくさ。
そのおかげか、最近は人の心の声が聞こえるような錯覚に陥っている。
あいつキモイだの、遊びに誘われたけど今日はコスプレ会がだの......
そう、俺はこの学校という社会の、クラスという部署の中では、圧倒的なマイノリティ。マジョリティに逆らって立場を悪くするわけにはいかない。それがこの学校という社会で生き残る術なのだ。
一人勝ち誇った顔をした俺。が、次に目を開けたときには真っ白な空間だった。
「ふぉっふぉっふぉっ、よく来てくれたの。ここは神の世界、とでも言うべき場所じゃ。おぬしたちにはこれから異世界へと行ってもらって、あることをしてもらう」
そう、傲慢にも頼み事とは思えない態度でそう言ったジイさん。
そして心のうちは、これから楽しそうだ、という暇つぶしにしか見ていない目だった。
しかも、言動の端々に老人ではない気配を感じる。まるで、青年が老人を偽って、説明をしているようだった。
その違和感は、感じたからと言って何かが変わるほどに大きな問題ではなかったが。
「ここにいる百人には、ダンジョンを作ってもらう。ルールはまぁ......いろいろあるから、ナビゲートつけとくので、そちらにきくよーに。なお、異論反論はうけつけないので、頼んだぞ」
その言葉を最後に俺は意識を失った。
「ここは......?」
目を開けたとき、どこかの都市の噴水前に立っていた。
どこだ、ここ。なんだ、ここ。
その焦りは誰にも伝わることなく、たくさんの人がその王国の噴水前を通っていた。
テレビで見るスクランブル交差点ほどではないが、それに近い人の数と動きをしている。
「とりあえず、逃げよう」
と、人混みのわずかな空間を読んで路地裏に逃げる。
はぁ、やっと一息つける、と大きく息を吐いて、吸えなかった。
目の前に広がっていたのは、息を吸ったら腐敗臭で吐くであろうレベルの死体の山だったからだ。
噴水はいうなれば光の世界、こちらは闇の世界、というレベルである。
「おい、見ない顔だな、どこから来た」
話しかけられた。言葉の裏にあった感情は油断と優越感。となれば俺と何かを比べて買っていると判断した、というわけだ。この状況から見ても、カツアゲで間違いないだろう。そして散々絞られた後に死体の山の仲間入り。なんて笑えない。
すぐさま走る。
「お、おい、何処へ行くんだ!」
その声を無視して走る。
左、右、右、そうやって走っているうちに一つの家に目を付けた。
人の生活の跡が全くと言っていいほどにない、蜘蛛の巣が張り巡らされた家。そこまで大きくないが、身を隠すには十分だろう。
中に入って身を隠す。この間に何か解決策を考えないと......
ポケットを漁る。家の鍵、と、なんだこれ......?
中に入っていたスライム状生物は、何かを言った後にみるみると形を変えた。
形を変えた後、それは前の世界でよく小説の題材として取り上げられていたものだった。
「おはようございます、私はダンジョンマスター支援用ピクシー第100号です」
そう、少女のアンドロイドは自己紹介をした。
アンドロイド。
生命体ではなく、金属で作られた骨格を持つ、人型ロボット、のほうが説明には正しいかもしれない。
とはいっても、その全ての表現が性格で廃案ことが、先ほどの言葉で判明しているが。
ピクシー、つまり妖精であろう。
「それで、ダンジョンマスター支援用って、どういうことだ」
その金髪を揺らしながら答えた。
「答、ダンジョンを作るダンジョンマスターの支援を行う、といった意味です」
「ダンジョンマスターはこの状況から俺だろうな......質問だ。ダンジョンはどうやって作る」
「答、このダンジョンコアを設置して、タブレット端末を操作して製作します」
「ならば、ダンジョンを作成してくれ」
「了。ダンジョンを作成します」
その瞬間、彼女がどこからか取り出したこぶし大の水晶が光を放つ。
一瞬にして、そこは地下一階だった。
「現在、入口からすぐに階段を設置、部屋一つを挟んでその奥にコアルームがあります」
「作成はこれでいいんだな」
「答、その通りです」
タブレット端末から製作していく。とはいっても、あの短気そうな男を撃退するなら、特に勝てるかわからない、維持費も何もわからないモンスターよりも、罠のほうがよさそうだ。
落とし穴を設置、そしてそこに剣山を設置。
「お前、いるんだろう! 出すもん出せば許してやるから、さっさと出てこい!」
そう叫んでいるのがタブレット端末から視られた。
このままいつまでいるのか確かめたくなったが、それをすると罠の動きを見られない。仕方がない、ダンジョンの外に出て、挑発するか。
「おい、そこの三下」
「誰が三下じゃぼけぇ!」
これだけで充分だ。
さっさと地下室に戻り、通路を通ってコアルームに戻った。
ダンジョンマスターとピクシーに罠は起動しないように設定済みだ。
「マテやごるっっあああ!?」
単純な動きで寄ってきた三下チンピラは、そのまま落とし穴に落っこちて、「ギャアああああああああ」という断末魔を残して物言わぬ死体となった。
「これでいいか」
殺すことに抵抗はない。なにせ俺は手を汚していない。ダンジョンの力によって作られた罠にかかって、勝手に死んだのだ。
今、俺は知略によって勝つ、策略にはめる、その楽しさを全身で感じていた。
「このコアを守ればいいんだな」
「答、その通りです。コアが奪取もしくは破壊された場合、このダンジョンは崩壊し、あなたは生命活動を停止、私は全活動の停止となります」
つまり、死ぬって事か。まぁ天秤に乗せるのであればちょうどいいぐらいだろう。
「なら、とりあえず生活スペースを整えるか」
そう言って、コアの前に部屋を一つ増やし、そこにデスクトップパソコンを設置、そしてモニターを六画面、設置した。
どうやらインターネット接続はできないようだが、ダンジョンの編集とショップの利用、タブレット端末でできることと同じかそれ以上のことができるようだ。
次にパソコンの試運転もかねて、ダンジョンを迷路にしていく、地上の寂れた家は一気に消滅し、高い塔......というよりも、要塞が出来上がった。誰から見ても、ダンジョンであった。
さらに、階層を五階層、地上が四階層と地下一階層で上がったり下りたりと、複雑に構成していく。
出来上がって、最低限のポイントは残した。死んだ男のポイントも手に入った。
出だしは快調であろう。
さて、目標でも立てるか。そうだなぁ......
その時、頭の中に浮かんだのは、あのクソみたいなジジイの顔だった。
「とりあえずあのジジイぶったおす」
それが、最初の目標だった。
「そうだ、このスキルってのはなんだ?」
「答、この世界の住民は必ず一つは所持している。魔法の効果が上がったり、武器の使い方がわかったりと、様々な恩恵がある」
俺はショップを眺めながら、ピクシーと会話を重ねる。
罠で倒すのが俺にとっての最善策、俺の心が読めるのを利用して、ローコストハイリターンをいくらでもかけられる余裕の生存競争。
「それじゃさ、この『魔法適正:魔法形式:罠』の魔法形式:罠ってなんだ?」
「答、魔法をその場に罠として設置し、条件が満たされた時に起動させることができます」
「罠設置の代償は?」
「答、魔力です」
「条件ってのは、どこまで決められる」
「答、魔法の適性、熟練度の影響を受けます」
「俺が一年、この魔法を使い続けたと仮定して、どこまで決められる」
「答、適性は十分。魔法の周囲半径五十メートル程度の挙動一つを条件に爆破、が限界です」
「十分だ」
魔法形式、とあるから、魔法の派生形態なのだろう。となると、少しずつ魔法を習っていく必要があるが、正直そこまでできてDPがケチれる、つまりDP消費なしで俺は敵を撃退できる城を作れるわけだ。
消費ポイントは序盤では結構痛手となる数字を出していたが、俺は迷わず習得する。
「それじゃピクシー、俺にその魔法を教えてくれ」
「否、私は魔法を使えません」
「なん......だと......」
魔法を使えず、俺のダンジョン的サポートしかできないのであれば、俺は今、とんでもないミスを......
「魔法を習うならどこがある」
「答、一番近くて高度なのは、このダンジョンから歩いて十八分程度、魔法学園です」
「学園......うっ」
学園ということは学校。つまり、またあのクソみたいな社会で金と顔が世界を取り巻く生活か......
「提案。魔法を使えるモンスターを呼ぶことができます」
「そうか、それだ!」
さっそくピクシーの提案を聞いてモンスターの欄を見る。
「言語を理解しているのって、どこらへんからだ?」
「答、知能パラメータ5以上で学習により可能」
「学習か......これはスキルであった気が......」
「注意、モンスターにスキルを習得させるためにはスキルスクロールを購入しなくてはなりません」
「スキルスクロール?」
「肯定。スクロールでないものはダンジョンマスター習得という条件の代わりにDP消費が抑えられています。」
「なるほど......って高いな......それならフツーに良さげなのは、っと......」
そう考え、ショップを覗くも、序盤に使えそうなものはない。
だが、学園に、学校に通うのはもう嫌だ。この異世界で何がいやでもう一度勉学に励めとか言われないといけないんだ。
仕方がない。最終手段だ。俺が嫌なのは学校という社会であって勉強ではない。そうだろう! きっとそうだろう! 俺、心象 透よ!
俺は適当な魔法の本の入門書と形態:罠の魔法の教科書を購入した。
とりあえず読むか......
あるひとりのクソジジイによって。
俺はその時を迎えるまでは、ただの高校生だった。
二年になり、皆友達とあーだの、こーだのと言っている。俺にそんなことを言えるやつはいなかったが。
そう、俺は孤高の存在なのだ。
群れるとはつまり一人だと弱いことを認めているようなもの。孤高であれば、己が力だけが信じられる、簡単な世界なのだ。
群れて弱点になるような存在(彼女)ができるくらいなら、ずっと一人で、いいや孤高に生きていくさ。
そのおかげか、最近は人の心の声が聞こえるような錯覚に陥っている。
あいつキモイだの、遊びに誘われたけど今日はコスプレ会がだの......
そう、俺はこの学校という社会の、クラスという部署の中では、圧倒的なマイノリティ。マジョリティに逆らって立場を悪くするわけにはいかない。それがこの学校という社会で生き残る術なのだ。
一人勝ち誇った顔をした俺。が、次に目を開けたときには真っ白な空間だった。
「ふぉっふぉっふぉっ、よく来てくれたの。ここは神の世界、とでも言うべき場所じゃ。おぬしたちにはこれから異世界へと行ってもらって、あることをしてもらう」
そう、傲慢にも頼み事とは思えない態度でそう言ったジイさん。
そして心のうちは、これから楽しそうだ、という暇つぶしにしか見ていない目だった。
しかも、言動の端々に老人ではない気配を感じる。まるで、青年が老人を偽って、説明をしているようだった。
その違和感は、感じたからと言って何かが変わるほどに大きな問題ではなかったが。
「ここにいる百人には、ダンジョンを作ってもらう。ルールはまぁ......いろいろあるから、ナビゲートつけとくので、そちらにきくよーに。なお、異論反論はうけつけないので、頼んだぞ」
その言葉を最後に俺は意識を失った。
「ここは......?」
目を開けたとき、どこかの都市の噴水前に立っていた。
どこだ、ここ。なんだ、ここ。
その焦りは誰にも伝わることなく、たくさんの人がその王国の噴水前を通っていた。
テレビで見るスクランブル交差点ほどではないが、それに近い人の数と動きをしている。
「とりあえず、逃げよう」
と、人混みのわずかな空間を読んで路地裏に逃げる。
はぁ、やっと一息つける、と大きく息を吐いて、吸えなかった。
目の前に広がっていたのは、息を吸ったら腐敗臭で吐くであろうレベルの死体の山だったからだ。
噴水はいうなれば光の世界、こちらは闇の世界、というレベルである。
「おい、見ない顔だな、どこから来た」
話しかけられた。言葉の裏にあった感情は油断と優越感。となれば俺と何かを比べて買っていると判断した、というわけだ。この状況から見ても、カツアゲで間違いないだろう。そして散々絞られた後に死体の山の仲間入り。なんて笑えない。
すぐさま走る。
「お、おい、何処へ行くんだ!」
その声を無視して走る。
左、右、右、そうやって走っているうちに一つの家に目を付けた。
人の生活の跡が全くと言っていいほどにない、蜘蛛の巣が張り巡らされた家。そこまで大きくないが、身を隠すには十分だろう。
中に入って身を隠す。この間に何か解決策を考えないと......
ポケットを漁る。家の鍵、と、なんだこれ......?
中に入っていたスライム状生物は、何かを言った後にみるみると形を変えた。
形を変えた後、それは前の世界でよく小説の題材として取り上げられていたものだった。
「おはようございます、私はダンジョンマスター支援用ピクシー第100号です」
そう、少女のアンドロイドは自己紹介をした。
アンドロイド。
生命体ではなく、金属で作られた骨格を持つ、人型ロボット、のほうが説明には正しいかもしれない。
とはいっても、その全ての表現が性格で廃案ことが、先ほどの言葉で判明しているが。
ピクシー、つまり妖精であろう。
「それで、ダンジョンマスター支援用って、どういうことだ」
その金髪を揺らしながら答えた。
「答、ダンジョンを作るダンジョンマスターの支援を行う、といった意味です」
「ダンジョンマスターはこの状況から俺だろうな......質問だ。ダンジョンはどうやって作る」
「答、このダンジョンコアを設置して、タブレット端末を操作して製作します」
「ならば、ダンジョンを作成してくれ」
「了。ダンジョンを作成します」
その瞬間、彼女がどこからか取り出したこぶし大の水晶が光を放つ。
一瞬にして、そこは地下一階だった。
「現在、入口からすぐに階段を設置、部屋一つを挟んでその奥にコアルームがあります」
「作成はこれでいいんだな」
「答、その通りです」
タブレット端末から製作していく。とはいっても、あの短気そうな男を撃退するなら、特に勝てるかわからない、維持費も何もわからないモンスターよりも、罠のほうがよさそうだ。
落とし穴を設置、そしてそこに剣山を設置。
「お前、いるんだろう! 出すもん出せば許してやるから、さっさと出てこい!」
そう叫んでいるのがタブレット端末から視られた。
このままいつまでいるのか確かめたくなったが、それをすると罠の動きを見られない。仕方がない、ダンジョンの外に出て、挑発するか。
「おい、そこの三下」
「誰が三下じゃぼけぇ!」
これだけで充分だ。
さっさと地下室に戻り、通路を通ってコアルームに戻った。
ダンジョンマスターとピクシーに罠は起動しないように設定済みだ。
「マテやごるっっあああ!?」
単純な動きで寄ってきた三下チンピラは、そのまま落とし穴に落っこちて、「ギャアああああああああ」という断末魔を残して物言わぬ死体となった。
「これでいいか」
殺すことに抵抗はない。なにせ俺は手を汚していない。ダンジョンの力によって作られた罠にかかって、勝手に死んだのだ。
今、俺は知略によって勝つ、策略にはめる、その楽しさを全身で感じていた。
「このコアを守ればいいんだな」
「答、その通りです。コアが奪取もしくは破壊された場合、このダンジョンは崩壊し、あなたは生命活動を停止、私は全活動の停止となります」
つまり、死ぬって事か。まぁ天秤に乗せるのであればちょうどいいぐらいだろう。
「なら、とりあえず生活スペースを整えるか」
そう言って、コアの前に部屋を一つ増やし、そこにデスクトップパソコンを設置、そしてモニターを六画面、設置した。
どうやらインターネット接続はできないようだが、ダンジョンの編集とショップの利用、タブレット端末でできることと同じかそれ以上のことができるようだ。
次にパソコンの試運転もかねて、ダンジョンを迷路にしていく、地上の寂れた家は一気に消滅し、高い塔......というよりも、要塞が出来上がった。誰から見ても、ダンジョンであった。
さらに、階層を五階層、地上が四階層と地下一階層で上がったり下りたりと、複雑に構成していく。
出来上がって、最低限のポイントは残した。死んだ男のポイントも手に入った。
出だしは快調であろう。
さて、目標でも立てるか。そうだなぁ......
その時、頭の中に浮かんだのは、あのクソみたいなジジイの顔だった。
「とりあえずあのジジイぶったおす」
それが、最初の目標だった。
「そうだ、このスキルってのはなんだ?」
「答、この世界の住民は必ず一つは所持している。魔法の効果が上がったり、武器の使い方がわかったりと、様々な恩恵がある」
俺はショップを眺めながら、ピクシーと会話を重ねる。
罠で倒すのが俺にとっての最善策、俺の心が読めるのを利用して、ローコストハイリターンをいくらでもかけられる余裕の生存競争。
「それじゃさ、この『魔法適正:魔法形式:罠』の魔法形式:罠ってなんだ?」
「答、魔法をその場に罠として設置し、条件が満たされた時に起動させることができます」
「罠設置の代償は?」
「答、魔力です」
「条件ってのは、どこまで決められる」
「答、魔法の適性、熟練度の影響を受けます」
「俺が一年、この魔法を使い続けたと仮定して、どこまで決められる」
「答、適性は十分。魔法の周囲半径五十メートル程度の挙動一つを条件に爆破、が限界です」
「十分だ」
魔法形式、とあるから、魔法の派生形態なのだろう。となると、少しずつ魔法を習っていく必要があるが、正直そこまでできてDPがケチれる、つまりDP消費なしで俺は敵を撃退できる城を作れるわけだ。
消費ポイントは序盤では結構痛手となる数字を出していたが、俺は迷わず習得する。
「それじゃピクシー、俺にその魔法を教えてくれ」
「否、私は魔法を使えません」
「なん......だと......」
魔法を使えず、俺のダンジョン的サポートしかできないのであれば、俺は今、とんでもないミスを......
「魔法を習うならどこがある」
「答、一番近くて高度なのは、このダンジョンから歩いて十八分程度、魔法学園です」
「学園......うっ」
学園ということは学校。つまり、またあのクソみたいな社会で金と顔が世界を取り巻く生活か......
「提案。魔法を使えるモンスターを呼ぶことができます」
「そうか、それだ!」
さっそくピクシーの提案を聞いてモンスターの欄を見る。
「言語を理解しているのって、どこらへんからだ?」
「答、知能パラメータ5以上で学習により可能」
「学習か......これはスキルであった気が......」
「注意、モンスターにスキルを習得させるためにはスキルスクロールを購入しなくてはなりません」
「スキルスクロール?」
「肯定。スクロールでないものはダンジョンマスター習得という条件の代わりにDP消費が抑えられています。」
「なるほど......って高いな......それならフツーに良さげなのは、っと......」
そう考え、ショップを覗くも、序盤に使えそうなものはない。
だが、学園に、学校に通うのはもう嫌だ。この異世界で何がいやでもう一度勉学に励めとか言われないといけないんだ。
仕方がない。最終手段だ。俺が嫌なのは学校という社会であって勉強ではない。そうだろう! きっとそうだろう! 俺、心象 透よ!
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