40 / 175
ヌルッとスタート編
第40話 冷蔵庫のチーズ祭り
しおりを挟む
冷蔵庫は家具みたいに木でできていた。
業務用のやつを一回り小さくした位大きく、なんだかまるで箪笥みたいだった。
扉の形状は上段は観音開き、下段はガバッと片開き。
まずは上段からチェックしていこうかな。
開けてみると外の扉だけが木製で、中は金属だった。
家庭用みたくドアポケットはなく、四隅の支柱みたいなのに穴が約5センチ間隔で空いており、くの字のフックを4つ取り付けて、その上に金属網を乗せて棚の高さを調節するタイプ。
サイズだけでなく仕様も業務用冷蔵庫似てるなぁ。
庫内にはいくつかの、ワイヤー籠や琺瑯ケース(と思われるもの)が入っていた。
スカスカとまでいかないけど、それ以外はあんまり入ってない、確かに寂しい在庫状況だ。
1番上にはさっきエタンがくれたバドワイザーっぽい、さっぱりしたラガービールがもう3本入っている。
個々の食材は、籠や琺瑯を利用して収納整理されてるらしく、順に出して見ていこう。
この籠は朝食セットかな? バター、使いさしジャム2種、ドロっとした白いものが入った瓶はヨーグルトかな?
ガラスの浅型保存容器3つ。
薄切りハム、ちぎりレタス&プチトマト、薄切りされたチーズが入っている。
蓋付きの赤い琺瑯ケースの中は肉類だった。
油紙袋に入ったソーセージ、油紙に包まれたベーコン、生ハム?、鳥のささみ。
肉ケースの半分サイズの青い琺瑯は多分魚類用かな? スモークサーモンと殻付きの海老が入っていたから。
ラップやビニール袋は無いのか、みんな瓶やガラスの四角い容器入りだったり、油紙袋や油紙に包まれていた。
黄色い蓋付き琺瑯ケースは、1つ包みを開けて見た結果、チーズ類だと分かる。
クレールが言うだけに種類が多かった。
めちゃくちゃテンション上がる!
瓶入りか、油紙ではなくワックスコーティングされた布みたいなので包まれていた。
スプーンやペティナイフを使って全種お皿にちょっとずつ出していき、琺瑯ケースをしまってから吟味しよう。
先ずは瓶入りから。
ぬぬぬ!!? これはクレームドゥーブル的な……
まったり濃厚で口の中で蕩ける舌触り。
サワークリームみたいに酸味が強くなく、口の中でいつまでも続くような、ふわぁとミルキーな風味が広がっていく。
クレームドゥーブルか……。
以前仕事でちょっとだけ使うのに買った時、500g入りでたっぷり余ってしまったので、もったいないから自宅でスコーンやパンにつけてメープルシロップと共に食べたら……。
見事どハマりした。
マイブームに乗って2回ほど買い足し続け……。
気がつけば体重が3キロ増えててビビったっけ。
うう、危険なほど美味い……
ヤバい、気をつけねば。
でも……やっぱりスコーン的なの焼いてたっぷりつけて食べたい!
クレールこんなの好きそうだし、出してあげたら喜んでくれそう。
クレームドゥーブルに似たこれは、クロテッドクリームほど乳脂肪は高くなくて、硬さも少しある。
昔イギリスのコーンウォールで食べた表面がジャミジャミとした夢のように美味しかったクロテッドクリームにちょっと思いを馳せる。
こっちの世界にもあるのかな? と。
マスカルポーネはイタリアのおヌル様がいるからあるのかも知れない、モッツァレラがあったように。
興奮しすぎて思考の寄り道し過ぎた。
油紙に包まれた固まりは見るからに……うん、食べてもクリームチーズだ。
色とりどりのワックス布に包まれたもの5個あった。
次々開いて切っていってみよう。
これは昼間使ったグリュイエール。
その横にあるチーズ、これはとても食べやすい、好みの味。
ちょっとナッツの風味がある感じ、コンテっぽい。
お次は、さっきのコンテ風に見た目も切る時の硬さも似た感じのチーズ。
もぐもぐもぐ…………ん……
うわナニコレ、美味しすぎるんですけど!!!!
好き、とても好きです。
こんなんしょっちゅう食べちゃって、チーズデブ確定コースじゃん! 怖!
でも好き。
オレンジ色はチェダー? む? 硬い。
あ、ミモレットっぽい!
そうか、エダムがなくてミモレットってことは、ふむふむ、なるほど~。
じゃあゴーダもきっと無いね。
これはパルミジャーノ的かな、ペコリーノは山羊材料でもっとしょっぱいし。
さて、最後のチーズを冷蔵庫から出すか。
ガラスの保存容器の中に入った丸い白木の曲げわっぱ的な、そう、カマンベールとか入って売ってるあんなやつ。
二重梱包って感じだったので、出さずに直前まで別個にしまっといたやつを出した。
大事にしてるかも知れないから、切ってなかったら見るだけにしようかな。
白カビフレッシュ系か? いいじゃなーい、って箱をよく見るとパッケージ上部に〈Époisses〉って書いてある。
ん? フランス語? エポワスって読むのかな?
開けてみると……くっさ!! 何これ!! 臭い! 無理!!
はぁはぁ……鼻で息をせず、急いで元に戻して黄色ライン琺瑯ケースにしまう。
ああ、ウォッシュチーズ……
エポワスって会社の側のチーズ専門店に置いてあった販促プリントで、フランス5大臭いチーズって記事で読んだやつかも。
多分おヌル様出身地からいって、マール・ド・ブルゴーニュで洗って作るやつだ。
って事は、蒸留酒フィーヌとかマールとか手に入るって事かしら? そうならお菓子作りに嬉しいな~。
クレールこれ好きなのかな? 私食べる前にもう嗅いだだけでちょっと無理だわ。
業務用のやつを一回り小さくした位大きく、なんだかまるで箪笥みたいだった。
扉の形状は上段は観音開き、下段はガバッと片開き。
まずは上段からチェックしていこうかな。
開けてみると外の扉だけが木製で、中は金属だった。
家庭用みたくドアポケットはなく、四隅の支柱みたいなのに穴が約5センチ間隔で空いており、くの字のフックを4つ取り付けて、その上に金属網を乗せて棚の高さを調節するタイプ。
サイズだけでなく仕様も業務用冷蔵庫似てるなぁ。
庫内にはいくつかの、ワイヤー籠や琺瑯ケース(と思われるもの)が入っていた。
スカスカとまでいかないけど、それ以外はあんまり入ってない、確かに寂しい在庫状況だ。
1番上にはさっきエタンがくれたバドワイザーっぽい、さっぱりしたラガービールがもう3本入っている。
個々の食材は、籠や琺瑯を利用して収納整理されてるらしく、順に出して見ていこう。
この籠は朝食セットかな? バター、使いさしジャム2種、ドロっとした白いものが入った瓶はヨーグルトかな?
ガラスの浅型保存容器3つ。
薄切りハム、ちぎりレタス&プチトマト、薄切りされたチーズが入っている。
蓋付きの赤い琺瑯ケースの中は肉類だった。
油紙袋に入ったソーセージ、油紙に包まれたベーコン、生ハム?、鳥のささみ。
肉ケースの半分サイズの青い琺瑯は多分魚類用かな? スモークサーモンと殻付きの海老が入っていたから。
ラップやビニール袋は無いのか、みんな瓶やガラスの四角い容器入りだったり、油紙袋や油紙に包まれていた。
黄色い蓋付き琺瑯ケースは、1つ包みを開けて見た結果、チーズ類だと分かる。
クレールが言うだけに種類が多かった。
めちゃくちゃテンション上がる!
瓶入りか、油紙ではなくワックスコーティングされた布みたいなので包まれていた。
スプーンやペティナイフを使って全種お皿にちょっとずつ出していき、琺瑯ケースをしまってから吟味しよう。
先ずは瓶入りから。
ぬぬぬ!!? これはクレームドゥーブル的な……
まったり濃厚で口の中で蕩ける舌触り。
サワークリームみたいに酸味が強くなく、口の中でいつまでも続くような、ふわぁとミルキーな風味が広がっていく。
クレームドゥーブルか……。
以前仕事でちょっとだけ使うのに買った時、500g入りでたっぷり余ってしまったので、もったいないから自宅でスコーンやパンにつけてメープルシロップと共に食べたら……。
見事どハマりした。
マイブームに乗って2回ほど買い足し続け……。
気がつけば体重が3キロ増えててビビったっけ。
うう、危険なほど美味い……
ヤバい、気をつけねば。
でも……やっぱりスコーン的なの焼いてたっぷりつけて食べたい!
クレールこんなの好きそうだし、出してあげたら喜んでくれそう。
クレームドゥーブルに似たこれは、クロテッドクリームほど乳脂肪は高くなくて、硬さも少しある。
昔イギリスのコーンウォールで食べた表面がジャミジャミとした夢のように美味しかったクロテッドクリームにちょっと思いを馳せる。
こっちの世界にもあるのかな? と。
マスカルポーネはイタリアのおヌル様がいるからあるのかも知れない、モッツァレラがあったように。
興奮しすぎて思考の寄り道し過ぎた。
油紙に包まれた固まりは見るからに……うん、食べてもクリームチーズだ。
色とりどりのワックス布に包まれたもの5個あった。
次々開いて切っていってみよう。
これは昼間使ったグリュイエール。
その横にあるチーズ、これはとても食べやすい、好みの味。
ちょっとナッツの風味がある感じ、コンテっぽい。
お次は、さっきのコンテ風に見た目も切る時の硬さも似た感じのチーズ。
もぐもぐもぐ…………ん……
うわナニコレ、美味しすぎるんですけど!!!!
好き、とても好きです。
こんなんしょっちゅう食べちゃって、チーズデブ確定コースじゃん! 怖!
でも好き。
オレンジ色はチェダー? む? 硬い。
あ、ミモレットっぽい!
そうか、エダムがなくてミモレットってことは、ふむふむ、なるほど~。
じゃあゴーダもきっと無いね。
これはパルミジャーノ的かな、ペコリーノは山羊材料でもっとしょっぱいし。
さて、最後のチーズを冷蔵庫から出すか。
ガラスの保存容器の中に入った丸い白木の曲げわっぱ的な、そう、カマンベールとか入って売ってるあんなやつ。
二重梱包って感じだったので、出さずに直前まで別個にしまっといたやつを出した。
大事にしてるかも知れないから、切ってなかったら見るだけにしようかな。
白カビフレッシュ系か? いいじゃなーい、って箱をよく見るとパッケージ上部に〈Époisses〉って書いてある。
ん? フランス語? エポワスって読むのかな?
開けてみると……くっさ!! 何これ!! 臭い! 無理!!
はぁはぁ……鼻で息をせず、急いで元に戻して黄色ライン琺瑯ケースにしまう。
ああ、ウォッシュチーズ……
エポワスって会社の側のチーズ専門店に置いてあった販促プリントで、フランス5大臭いチーズって記事で読んだやつかも。
多分おヌル様出身地からいって、マール・ド・ブルゴーニュで洗って作るやつだ。
って事は、蒸留酒フィーヌとかマールとか手に入るって事かしら? そうならお菓子作りに嬉しいな~。
クレールこれ好きなのかな? 私食べる前にもう嗅いだだけでちょっと無理だわ。
11
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる