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光の湖畔編
第86話 昼ごはんの準備
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居間に戻ると、2人ともまだいなかった。
お昼ご飯の準備しようっと。
重箱に取っ手がついたような、もらった差し入れを開けてみる。
天丼って言ってたな、うん、上から見た分には天丼で間違いなさそうだ。
卵とじタイプで、ぐちゃっとしてるやつ。
出汁と醤油の匂いも、ちゃんとしてる。
味はどうなんだろうね?
見るからにヘビー級。
となると、スープはさっぱり系か……
でも、あのシチューの残り鍋があるからなあ。
じゃがいもとか入れてボリューム出そうと思ってたけど、予定変更。
できる限りあっさりテイストに仕上げよう。
♦︎
玉ねぎを繊維に沿って直角になるよう薄切りにして。
フライパンに焦げ付かない為だけの少量のオリーブオイル。
本当はバター使いたかったけど、天丼だもんなあ。
少し炒めて少量の水を加えて、蓋をして蒸し焼きにする。
この方法ならべったり火に張り付かなくても、ときおり確認で混ぜたり水を足したり、ちょっと手を加えるだけで済むからね。
それに今回は飴色にしたら甘味が出過ぎちゃうから。
次は、下仁田ネギと西洋ネギの中間みたいなでっかいやつを冷蔵庫から取り出し、白いとこ縦半分にして薄切り。
それも後からフライパンに加える。
青いとこは紙に包んでしまっとこ。
♦︎
昨日のカブの葉っぱを切ってちょっとかじる。
うん、塩もみしたら生でもいける。
昨日チェックしといた新生姜を針切りにして。
1個カブの身もスライスして加え、塩をして即席漬けを作る。
油っぽそうな天丼には箸休めが必要だと思う。
♦︎
とろんとなったネギたちを例の鍋にあける。
空になったフライパンに水を少し入れ火をつけ、ネギの風味をこそげ落とす。
フライパンも綺麗になるし一石二鳥。
もうちょい鍋に水を増やして、蓋をして火をつける。
コンソメ1個と月桂樹を入れる。
エリンギに似たキノコをマッチ棒みたく切っておいたのも入れた。
♦︎
「コニーただいまー」
「お、なんか旨そうな匂いする」
あ、2人が外から戻ってきた。
「お帰り~! 防護服の後始末ありがとう!
お昼ご飯はね、いただいたのがあるから私は簡単にスープ作るぐらいね。2人は呼ぶまで好きに過してて~。
あっ。やっぱりクレールは機材ちょっとだけ教えて欲しいことが」
フードプロセッサーを出してもらい、使い方を習った。
「クレール引き止めてごめんね、ありがとう。あとは大丈夫よ」
♦︎
朝、冷凍庫にしまって凍らせといた、ぶにゃっとバナナでミルクシェイクを考えてたけど、急遽変更しようっと。
冷蔵庫に空っぽのボールを冷やしとく。
フードプロセッサーに凍ったバナナとヨーグルトを入れ、粒や塊りが残るぐらいにざっと回す。
バナナが凍ってるから、すりおろし大和芋みたいなにゅるんっとした柔らかいペース状になった。
冷やしておいたボールにあけて、冷凍庫に入れておく。
他のボールに少量の生クリームを入れ、クリームに対して比率1割程度の砂糖を加えて、ビーター1本で泡立てる。
冷凍庫からバナナヨーグルトを出し、泡立てた生クリームを入れ、樹脂ベラで混ぜて完成。
ふふ、お金を取る仕事じゃない時は、ま、こんなもんでオッケーて、ゆるっと作業ですよ。
ボールのままひとまず冷凍庫に突っ込んどこう。
食器棚で、アイスとか果物とか乗せたら可愛いっぽい、ガラスの足付きの食器を発見。
一応乾いた布巾で拭いて、冷蔵庫へ入れる。
オレンジを1つよく洗って、皮のオレンジの部分をざっくりナイフで剥く。オレンジの皮は後で使うからガラスケースへ。
さらに白い皮も剥いて、つるんとまんまるオレンジボールの出来上がり。
次に一房づつナイフを甘皮に沿って差し入れ、果肉をくし形に切り出していく。
器に入れて、蜂蜜をかけて、と。
昨日気になってた、2本の琥珀色のアルコール瓶をくんくんしてみることに。
こっちはウィスキーっぽい匂い、ふむ。
ではこっちは? なるほど。
このブランデーっぽい匂いのほうをスプーンの上にちょろり。
で、味見っと。
きゅうぅ! これは上等なコニャック!
芳醇な香り~良いねえ~。
それをちょいと蜂蜜オレンジの上にかけ、そうっと混ぜる。
とりあえず適当なお皿を蓋がわりに載せて、冷蔵庫で冷やしとこう。
♦︎
カブの漬物の水分を切って、パロミノ酢で味を整え味見する。
う~ん……
あとでやろうと思ったけど、やっぱり今やるかぁ。
とっておいたオレンジの皮を取り出し、白い部分をペティーナイフで削いで綺麗に取り除く。
針切りにして、片手鍋に沸かしといた湯でさっと湯がく。
水気を切ったオレンジの皮を、かぶの漬物にほんの少しだけ加えて混ぜる。
うん、香りに弾みがついて、生姜と共に爽やか度が増したぞ。
そんで白胡椒入れたいけど黒しかないから……入れない。
残りのオレンジのジュリエンヌは冷蔵庫に保存。
♦︎
冷凍庫のバナナアイスのボールを取り出して、もう一度混ぜてしまっておく。
♦︎
スープも、鍋のふやけたシチュー壁面をおタマできれいにしつつ、塩胡椒で味付け、で、完了。
天丼は自分で食べる分をよそってもらおう。
「おーい! ご飯の準備できたよー!!」
------------------------
オレンジをカルティエに切り出した写真があります。
【次回予告 第87話 てん・どーん】
お昼ご飯の準備しようっと。
重箱に取っ手がついたような、もらった差し入れを開けてみる。
天丼って言ってたな、うん、上から見た分には天丼で間違いなさそうだ。
卵とじタイプで、ぐちゃっとしてるやつ。
出汁と醤油の匂いも、ちゃんとしてる。
味はどうなんだろうね?
見るからにヘビー級。
となると、スープはさっぱり系か……
でも、あのシチューの残り鍋があるからなあ。
じゃがいもとか入れてボリューム出そうと思ってたけど、予定変更。
できる限りあっさりテイストに仕上げよう。
♦︎
玉ねぎを繊維に沿って直角になるよう薄切りにして。
フライパンに焦げ付かない為だけの少量のオリーブオイル。
本当はバター使いたかったけど、天丼だもんなあ。
少し炒めて少量の水を加えて、蓋をして蒸し焼きにする。
この方法ならべったり火に張り付かなくても、ときおり確認で混ぜたり水を足したり、ちょっと手を加えるだけで済むからね。
それに今回は飴色にしたら甘味が出過ぎちゃうから。
次は、下仁田ネギと西洋ネギの中間みたいなでっかいやつを冷蔵庫から取り出し、白いとこ縦半分にして薄切り。
それも後からフライパンに加える。
青いとこは紙に包んでしまっとこ。
♦︎
昨日のカブの葉っぱを切ってちょっとかじる。
うん、塩もみしたら生でもいける。
昨日チェックしといた新生姜を針切りにして。
1個カブの身もスライスして加え、塩をして即席漬けを作る。
油っぽそうな天丼には箸休めが必要だと思う。
♦︎
とろんとなったネギたちを例の鍋にあける。
空になったフライパンに水を少し入れ火をつけ、ネギの風味をこそげ落とす。
フライパンも綺麗になるし一石二鳥。
もうちょい鍋に水を増やして、蓋をして火をつける。
コンソメ1個と月桂樹を入れる。
エリンギに似たキノコをマッチ棒みたく切っておいたのも入れた。
♦︎
「コニーただいまー」
「お、なんか旨そうな匂いする」
あ、2人が外から戻ってきた。
「お帰り~! 防護服の後始末ありがとう!
お昼ご飯はね、いただいたのがあるから私は簡単にスープ作るぐらいね。2人は呼ぶまで好きに過してて~。
あっ。やっぱりクレールは機材ちょっとだけ教えて欲しいことが」
フードプロセッサーを出してもらい、使い方を習った。
「クレール引き止めてごめんね、ありがとう。あとは大丈夫よ」
♦︎
朝、冷凍庫にしまって凍らせといた、ぶにゃっとバナナでミルクシェイクを考えてたけど、急遽変更しようっと。
冷蔵庫に空っぽのボールを冷やしとく。
フードプロセッサーに凍ったバナナとヨーグルトを入れ、粒や塊りが残るぐらいにざっと回す。
バナナが凍ってるから、すりおろし大和芋みたいなにゅるんっとした柔らかいペース状になった。
冷やしておいたボールにあけて、冷凍庫に入れておく。
他のボールに少量の生クリームを入れ、クリームに対して比率1割程度の砂糖を加えて、ビーター1本で泡立てる。
冷凍庫からバナナヨーグルトを出し、泡立てた生クリームを入れ、樹脂ベラで混ぜて完成。
ふふ、お金を取る仕事じゃない時は、ま、こんなもんでオッケーて、ゆるっと作業ですよ。
ボールのままひとまず冷凍庫に突っ込んどこう。
食器棚で、アイスとか果物とか乗せたら可愛いっぽい、ガラスの足付きの食器を発見。
一応乾いた布巾で拭いて、冷蔵庫へ入れる。
オレンジを1つよく洗って、皮のオレンジの部分をざっくりナイフで剥く。オレンジの皮は後で使うからガラスケースへ。
さらに白い皮も剥いて、つるんとまんまるオレンジボールの出来上がり。
次に一房づつナイフを甘皮に沿って差し入れ、果肉をくし形に切り出していく。
器に入れて、蜂蜜をかけて、と。
昨日気になってた、2本の琥珀色のアルコール瓶をくんくんしてみることに。
こっちはウィスキーっぽい匂い、ふむ。
ではこっちは? なるほど。
このブランデーっぽい匂いのほうをスプーンの上にちょろり。
で、味見っと。
きゅうぅ! これは上等なコニャック!
芳醇な香り~良いねえ~。
それをちょいと蜂蜜オレンジの上にかけ、そうっと混ぜる。
とりあえず適当なお皿を蓋がわりに載せて、冷蔵庫で冷やしとこう。
♦︎
カブの漬物の水分を切って、パロミノ酢で味を整え味見する。
う~ん……
あとでやろうと思ったけど、やっぱり今やるかぁ。
とっておいたオレンジの皮を取り出し、白い部分をペティーナイフで削いで綺麗に取り除く。
針切りにして、片手鍋に沸かしといた湯でさっと湯がく。
水気を切ったオレンジの皮を、かぶの漬物にほんの少しだけ加えて混ぜる。
うん、香りに弾みがついて、生姜と共に爽やか度が増したぞ。
そんで白胡椒入れたいけど黒しかないから……入れない。
残りのオレンジのジュリエンヌは冷蔵庫に保存。
♦︎
冷凍庫のバナナアイスのボールを取り出して、もう一度混ぜてしまっておく。
♦︎
スープも、鍋のふやけたシチュー壁面をおタマできれいにしつつ、塩胡椒で味付け、で、完了。
天丼は自分で食べる分をよそってもらおう。
「おーい! ご飯の準備できたよー!!」
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オレンジをカルティエに切り出した写真があります。
【次回予告 第87話 てん・どーん】
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