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光の湖畔編
第101話 彼氏の寝巻きをダボっと的な
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ふ~ぃ、さてと。
いろんなお酒のお味見してたら、そのアルコール分だけで、どことなくちょっぴりふわふわしちゃった。
パッとお風呂入ってこようっと。
「これで食事は終わりなんだけど、まだもうちょっと飲むよね? 甘いものと一緒に違う風味のお酒を出すからね~」
製氷皿で作っておいたキューブのコーヒー氷。
日本酒のグラスに、ぽちゃんぽちゃんと入れる。
クレールとさっき食べた黒糖くるみ。
明日、湖のあの仔に持ってく分は残しといて……
「エタン。あのね、まだまだ今日はエタンの日なんだからね。
これはエタンのエスプレッソ豆を、普通にフィルターで淹れて作ったコーヒー氷。それを日本酒に浮かべただけだけど。
時間と共に徐々に氷が溶けて、コーヒー風味が強まってくるのもまた美味し、だよ」
そしておやつも差し出す。
「そんでこっちは黒糖くるみ。甘いものと一緒に飲むお酒としていいかしら、と思って。
じゃ、私お風呂入ってくるね。お二人でどうぞ。
お代わりも自分でご自由にね」
部屋に着替えを取りに行ったのち、風呂場に向かっう私に。
「コニー、洗濯網持った? 着てた服は洗濯籠の僕らの服の上に入れて。
浴室内の呼び出しを押してくれたら、脱衣所に僕が籠を回収しに入って、すぐに洗おうと思うんだけど。
それと、給水魔道具回路を作動させるから、ちょっと湯船のお湯減ってもいいかな?」
と、クレールが声をかけてくれた。
服が少ない私のために、なんてありがたいんでしょう!
お風呂から出たら、すぐに一緒に干せるもんね。
そしたらみんなで、のんびりできるもんね。
深い感謝をクレールに伝えた後。
はあぁぁ……
自分の洋服が欲しいぃぃ……特に下着ぃぃ。
密かに心で、そう思いながらお風呂場に歩いてく私は。
正直者で、ちょっと贅沢者でっす。
それから、ふと。
湖の上で、クレールのクレールによる脱ぎたて温もりTシャツにて、口を拭かれたことを思い出し。
私の脱いだばかりの洋服が、あら熱の取れたであろう頃合いを見計らって。
お言葉に甘えて呼び出しボタンを押した。
「いいお湯だった~ありがとう~」
風呂上がり、クレールから借りてる肌着と。
パンツがないから下は肉球スパッツ。
そして太ももすっぽりクレールサイズ、ぶかぶかの薄い緑色の柔らかパジャマ上を着て、居間に戻る。
ん? なんか二人に驚いた顔で、見られちゃってるかしら私?
「あ、お風呂上がりに、お寝巻きで居間をうろついたらダメな感じ?」
昼間の洋服節約したくて、もう寝るんだし、ま、いっかな選択だったんだけど。
「ぜ、全然! ダメなんかじゃ! むしろ僕の寝巻き……とてもよく似合ってて可愛いよ。可愛すぎて驚いただけ」
「ああ、うん、可愛いぞ、問題ない。自分家だと思ってくつろいだらいい、コニー。俺も俺んちじゃないけどな」
「なんか……毎度褒めてくれてありがとう。じゃあ遠慮なくくつろがせてもらうね」
ヤバいなあ。
イケメンたちから可愛いって言ってもらえる生活に、うっかりちょっと慣れてきたぞ。
私ったら、なんてなんて贅沢もんかしら。
とはいえこれはまるで……
「見て~これ買ったんだ」
「わあ、可愛い~!」
って、仲の良い女の子同士なら、当然のように良いリアクションしてもらえる、そんな安心信頼の感覚に近いかも。
特にクレールは、なんでもかんでも、いつだって何度だって、私に可愛いって言ってくれるような気がする。
たとえお約束でも、すごく嬉しいな。
若すぎないとはいえ、私だってやっぱり女の子だもんね~。
あ……、人は自分がしてもらった嬉しいことを、相手にも自然としてあげることが多いんだよな。
クレールもきっとそうだ。
褒め上手なクレールも、私みたく褒めてもらえてたら嬉しい派なんだ。
じゃあ私も、お返しにクレールに「可愛いよ」を多発すべきか? あ、そこは「カッコいい」か。
でも、意識しなくてもクレールとエタンには、ナチュラルに「カッコいい」を連発してるかも?
「褒められて伸びるタイプだよ」
いつぞやの会話内での私の軽口を、ちゃあんと覚えてくれてて。
しっかり応えて実践してくれる素敵な仲間、クレールとエタン。
私も二人にはハッピーな気持ちをプレゼントしたいな。
何にせよ、お店の「お客様」じゃないんだ。
気張って好みを探らずとも、普通に接する中で気づいていく、築いていく、のが一番だよね、お互いにとって。
その後は。
「冷風乾燥ブラシが完成して自分で試したら大丈夫だったから、コニーの髪も僕にやらせて」
お披露目も兼ねてクレールに髪を乾かしてもらい。
ちゅるんちゅるん具合を確かめて「おおおっっ」て、みんなで言ったり。
手分けして洗濯物干したり畳んだり。
そんで今。
私は蜂蜜漬け小粒青レモンで作った「甘い青酒ん」を飲みつつ、箇条書きでメモりつつ、魔石レクチャー受けてるとこ。
ちなみにエタンとクレールのお酒は。
二杯目のコーヒー氷入り日本酒へ、ウイスキーを香り付けにほんの少し入れてみたやつ。
ケーキではコーヒーとウイスキーを組み合わせたりするから、閃いたんだけど。
二人から無事に好評を博して、大いにエタンに褒めてもらいました。
【次回予告 第102話 新魔石にチャレンジ】
いろんなお酒のお味見してたら、そのアルコール分だけで、どことなくちょっぴりふわふわしちゃった。
パッとお風呂入ってこようっと。
「これで食事は終わりなんだけど、まだもうちょっと飲むよね? 甘いものと一緒に違う風味のお酒を出すからね~」
製氷皿で作っておいたキューブのコーヒー氷。
日本酒のグラスに、ぽちゃんぽちゃんと入れる。
クレールとさっき食べた黒糖くるみ。
明日、湖のあの仔に持ってく分は残しといて……
「エタン。あのね、まだまだ今日はエタンの日なんだからね。
これはエタンのエスプレッソ豆を、普通にフィルターで淹れて作ったコーヒー氷。それを日本酒に浮かべただけだけど。
時間と共に徐々に氷が溶けて、コーヒー風味が強まってくるのもまた美味し、だよ」
そしておやつも差し出す。
「そんでこっちは黒糖くるみ。甘いものと一緒に飲むお酒としていいかしら、と思って。
じゃ、私お風呂入ってくるね。お二人でどうぞ。
お代わりも自分でご自由にね」
部屋に着替えを取りに行ったのち、風呂場に向かっう私に。
「コニー、洗濯網持った? 着てた服は洗濯籠の僕らの服の上に入れて。
浴室内の呼び出しを押してくれたら、脱衣所に僕が籠を回収しに入って、すぐに洗おうと思うんだけど。
それと、給水魔道具回路を作動させるから、ちょっと湯船のお湯減ってもいいかな?」
と、クレールが声をかけてくれた。
服が少ない私のために、なんてありがたいんでしょう!
お風呂から出たら、すぐに一緒に干せるもんね。
そしたらみんなで、のんびりできるもんね。
深い感謝をクレールに伝えた後。
はあぁぁ……
自分の洋服が欲しいぃぃ……特に下着ぃぃ。
密かに心で、そう思いながらお風呂場に歩いてく私は。
正直者で、ちょっと贅沢者でっす。
それから、ふと。
湖の上で、クレールのクレールによる脱ぎたて温もりTシャツにて、口を拭かれたことを思い出し。
私の脱いだばかりの洋服が、あら熱の取れたであろう頃合いを見計らって。
お言葉に甘えて呼び出しボタンを押した。
「いいお湯だった~ありがとう~」
風呂上がり、クレールから借りてる肌着と。
パンツがないから下は肉球スパッツ。
そして太ももすっぽりクレールサイズ、ぶかぶかの薄い緑色の柔らかパジャマ上を着て、居間に戻る。
ん? なんか二人に驚いた顔で、見られちゃってるかしら私?
「あ、お風呂上がりに、お寝巻きで居間をうろついたらダメな感じ?」
昼間の洋服節約したくて、もう寝るんだし、ま、いっかな選択だったんだけど。
「ぜ、全然! ダメなんかじゃ! むしろ僕の寝巻き……とてもよく似合ってて可愛いよ。可愛すぎて驚いただけ」
「ああ、うん、可愛いぞ、問題ない。自分家だと思ってくつろいだらいい、コニー。俺も俺んちじゃないけどな」
「なんか……毎度褒めてくれてありがとう。じゃあ遠慮なくくつろがせてもらうね」
ヤバいなあ。
イケメンたちから可愛いって言ってもらえる生活に、うっかりちょっと慣れてきたぞ。
私ったら、なんてなんて贅沢もんかしら。
とはいえこれはまるで……
「見て~これ買ったんだ」
「わあ、可愛い~!」
って、仲の良い女の子同士なら、当然のように良いリアクションしてもらえる、そんな安心信頼の感覚に近いかも。
特にクレールは、なんでもかんでも、いつだって何度だって、私に可愛いって言ってくれるような気がする。
たとえお約束でも、すごく嬉しいな。
若すぎないとはいえ、私だってやっぱり女の子だもんね~。
あ……、人は自分がしてもらった嬉しいことを、相手にも自然としてあげることが多いんだよな。
クレールもきっとそうだ。
褒め上手なクレールも、私みたく褒めてもらえてたら嬉しい派なんだ。
じゃあ私も、お返しにクレールに「可愛いよ」を多発すべきか? あ、そこは「カッコいい」か。
でも、意識しなくてもクレールとエタンには、ナチュラルに「カッコいい」を連発してるかも?
「褒められて伸びるタイプだよ」
いつぞやの会話内での私の軽口を、ちゃあんと覚えてくれてて。
しっかり応えて実践してくれる素敵な仲間、クレールとエタン。
私も二人にはハッピーな気持ちをプレゼントしたいな。
何にせよ、お店の「お客様」じゃないんだ。
気張って好みを探らずとも、普通に接する中で気づいていく、築いていく、のが一番だよね、お互いにとって。
その後は。
「冷風乾燥ブラシが完成して自分で試したら大丈夫だったから、コニーの髪も僕にやらせて」
お披露目も兼ねてクレールに髪を乾かしてもらい。
ちゅるんちゅるん具合を確かめて「おおおっっ」て、みんなで言ったり。
手分けして洗濯物干したり畳んだり。
そんで今。
私は蜂蜜漬け小粒青レモンで作った「甘い青酒ん」を飲みつつ、箇条書きでメモりつつ、魔石レクチャー受けてるとこ。
ちなみにエタンとクレールのお酒は。
二杯目のコーヒー氷入り日本酒へ、ウイスキーを香り付けにほんの少し入れてみたやつ。
ケーキではコーヒーとウイスキーを組み合わせたりするから、閃いたんだけど。
二人から無事に好評を博して、大いにエタンに褒めてもらいました。
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