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「本当に、あの時にはどうなるかと思ったのよ、エミリア姉さま」
「ごめん、でもおかげで助かったわ。
ありがとう」
城の廊下を笑いながらユリアナと自室へ向かう。
結局、城下の子供達のリクエストに応えたのはユリアナだった。
見る間に硬い蕾の花を開かせる。
エミリアにはできない芸当をユリアナは意図も簡単にやってのけた。
「あたしができるのはあれだけだもの。
姉さまみたいに摘んだ花がそのまま生きてるとか、そっちのほうがすごいと思う」
ため息混じりに言う。
「でもねぇ、それって時間が掛かるから、子供たちのリクエストには応えられないのよね」
エミリアは苦笑した。
神殿の認定式の時もそうだった。
居並ぶ観衆を納得させるために、なんだかわからない手品みたいなことをやらされたのを、今でもはっきりと覚えている。
「だから、次からは皆ユリアナに頼んじゃおうかな? 」
「お姉さま、それひどぃ」
ユリアナが軽い笑い声を漏らす。
「……にぎやかだの」
部屋へ足を踏み入れると同時に、その場所で待っていたらしい人影に言われた。
「ごめんなさい! 陛下。
煩くして」
エミリアは慌てて頭を下げる。
「あたし、着替えてくるね」
年嵩の男が苦手らしいユリアナはその顔を見ると軽く頭を下げ、次いで逃げるように部屋を出て行ってしまった。
「よい。
余も娘が嫁ぐ前が戻ってきたようで、嬉しく思っておる」
男は優しい笑みをエミリアに向けた。
「でも、三人ですよ?
少しにぎやか過ぎません? 」
「いや、クリステルは一人でももっとにぎやかだったな……
ダンスのレッスンをサボって侍女が探したり、木に登って大騒ぎになったり。
猫の髭を引っ張って齧られて大泣きしたこともあった」
過ぎ去った昔を懐かしむように国王は視線を泳がせた。
「王太子妃様が? 」
エミリアは目を見開く。
「なんだか信じられないな。
いつも優雅で落ち着いてて、気品もあって思いやりもある。
そんな完璧に近い人なのに」
「一応、しっかり『妃』の務めは果たしているということか」
エミリアの言葉に国王は安心したような息を吐いた。
「本当に、クリステル様にはどんなに感謝してもしきれないというか…… 」
「そうか、余の娘も人の役になっておるようで何よりだ。
ところで…… 」
ドアの向こうに気遣わしげに視線を送りながら男が不意に話題を変えた。
同じ城の中で暮らしていても多忙な国王の顔を見ることはめったにない。
せいぜい祭りや公式行事の晩餐を共にするくらいだ。
その国王がわざわざ出向いてくるということは、何か用事があってのことだろう。
その様子にエミリアは思う。
「陛下、お目覚めになりましたので、お連れしました」
奥向きの侍女が見たことのない赤子を抱いて現れた。
「この児は? 」
「余の跡取りだ。
知ってのとおり余は一人娘を国交のためとは言え嫁がせてしまったのでな。
と、ある筋から貰い受けた」
「はぁ…… 」
その言葉になんと言っていいのかわからなくてエミリアは曖昧な声を漏らす。
小さな赤子は髪と瞳の色は薄いけど、どことなく目元や頬のラインが目の前の男に似通っていて、血縁を物語っている。
貰い受けたなどといっているけど、きっと公にできない側室にでも産ませた赤子なのだろう。
「それで、そなたにひとつ、頼みがあるのだが…… 」
「なんですか? わたしにできることなら」
エミリアは国王の顔を覗き込む。
この男が自分に頼みごとをしてくるなど初めてだ。
お世話になっている以上、自分ができることなら応じたいと常に思っているが、かといって妙な難題を押し付けられても困る。
「この児を育ててはくれぬか? 」
「わたしがぁ? 」
思わぬ言葉に声がひっくり返る。
「知ってのとおり余にはすでに妻はおらぬ。
一人娘も嫁に出した。
子供を預かったものの、余ではどうしていいのかわからぬ。
本当なら、もう少し育つまでは親元においておく約束だったのだが、母親に死なれてしまってな。
どちらの手の内においておいても同じだろうということになった」
どこか辛そうに国王は言った。
「そんなの……
乳母とか居るんですよね? 」
「ああ、だが、子供には母親が必要だとは思わぬか? 」
「無理です。
わたし、まだ自分の子供だって育てたことないのに、人様の、それもこの国の跡取りなんて育てられる訳ない! 」
大慌てで激しく首を振りながら言う。
「そなた、以前自分には幼い弟が居て、その面倒を見ていたから、子供の扱いは得意だと言っていたであろう? 」
男が首をかしげた。
「それと、これとは、話が別です! 」
弟にはちゃんと母親が居た。
エミリアはその母が手を放せない時に手伝っていただけに過ぎない。
なのにいきなりそんなこと言われてもどうしていいのかわからない。
「では……
急がなくていい、考えておいてくれ」
エミリアの強い物言いに国王は怖気づいたように言ってくれる。
……それにしても。
侍女に抱かれた小さな赤子からエミリアは目が離せなくなる。
生まれてまだ何ヶ月もたっていないと思える小さな赤子は、離れ離れになってしまった弟の幼い頃を思い起こさせた。
赤子はくりくりとした大きな瞳を見開いてまるで見えない何かと話でもしているように空中に視線を動かす。
「可愛い…… 」
思わず声が漏れた。
ふにふにとした柔らかそうな頬に触れようと手を差し出すと、小さな手がその指を握り締めてくれる。
暖かな体温がゆっくりと指を通して伝わってきて思わず顔が綻んだ。
……なんだろう。
弟のことを思い出したからだろうか。
すごく故郷が懐かしくて、不意に恋しい気持ちが湧き上がった。
視線を感じて顔を上げると傍に立つ国王が満足そうに目を細めている。
「……どうした? 」
表情を読み取ったのだろうか?
柔らかな声で訊かれた。
「国に戻りたい気分にでもなったか? 」
ずばり言い当てられる。
「いいえ、そんなこと……
ただ、ちょっと懐かしく思っただけです」
隣国とは言っても王都同士が離れているせいだろうか、それともあまり国交が盛んでないためか、自国の噂はほとんど聞かない。
自分の家族のことどころか、国王の親族であるあの男のことも……
今日、人ごみの中に消えた銀灰色の髪が脳裏から離れない。
「この国の中ならどこで暮らしてもかまわぬぞ」
その耳元で不意に言われた。
「え? 」
聞き間違えかとエミリアはとなりの男の顔を見上げる。
「大地はどこでも繋がっておる。
そなたが祈りを忘れねば、別にここに居る必要はないのだ。
希望の場所があれば申し出るが良い。
実は、あの赤子は訳ありでな。
どこか、この城以外の場所で育てようと思っていたのでちょうどよい。
国境付近の村に館を用意しよう」
「陛下…… 」
もう一度男の顔を見上げてエミリアは口にする。
「もしかして、それって『考えて』じゃなくて本決まりなんじゃ? 」
少し非難を込めて言ったエミリアの言葉に、国王は笑みを浮かべた。
「ごめん、でもおかげで助かったわ。
ありがとう」
城の廊下を笑いながらユリアナと自室へ向かう。
結局、城下の子供達のリクエストに応えたのはユリアナだった。
見る間に硬い蕾の花を開かせる。
エミリアにはできない芸当をユリアナは意図も簡単にやってのけた。
「あたしができるのはあれだけだもの。
姉さまみたいに摘んだ花がそのまま生きてるとか、そっちのほうがすごいと思う」
ため息混じりに言う。
「でもねぇ、それって時間が掛かるから、子供たちのリクエストには応えられないのよね」
エミリアは苦笑した。
神殿の認定式の時もそうだった。
居並ぶ観衆を納得させるために、なんだかわからない手品みたいなことをやらされたのを、今でもはっきりと覚えている。
「だから、次からは皆ユリアナに頼んじゃおうかな? 」
「お姉さま、それひどぃ」
ユリアナが軽い笑い声を漏らす。
「……にぎやかだの」
部屋へ足を踏み入れると同時に、その場所で待っていたらしい人影に言われた。
「ごめんなさい! 陛下。
煩くして」
エミリアは慌てて頭を下げる。
「あたし、着替えてくるね」
年嵩の男が苦手らしいユリアナはその顔を見ると軽く頭を下げ、次いで逃げるように部屋を出て行ってしまった。
「よい。
余も娘が嫁ぐ前が戻ってきたようで、嬉しく思っておる」
男は優しい笑みをエミリアに向けた。
「でも、三人ですよ?
少しにぎやか過ぎません? 」
「いや、クリステルは一人でももっとにぎやかだったな……
ダンスのレッスンをサボって侍女が探したり、木に登って大騒ぎになったり。
猫の髭を引っ張って齧られて大泣きしたこともあった」
過ぎ去った昔を懐かしむように国王は視線を泳がせた。
「王太子妃様が? 」
エミリアは目を見開く。
「なんだか信じられないな。
いつも優雅で落ち着いてて、気品もあって思いやりもある。
そんな完璧に近い人なのに」
「一応、しっかり『妃』の務めは果たしているということか」
エミリアの言葉に国王は安心したような息を吐いた。
「本当に、クリステル様にはどんなに感謝してもしきれないというか…… 」
「そうか、余の娘も人の役になっておるようで何よりだ。
ところで…… 」
ドアの向こうに気遣わしげに視線を送りながら男が不意に話題を変えた。
同じ城の中で暮らしていても多忙な国王の顔を見ることはめったにない。
せいぜい祭りや公式行事の晩餐を共にするくらいだ。
その国王がわざわざ出向いてくるということは、何か用事があってのことだろう。
その様子にエミリアは思う。
「陛下、お目覚めになりましたので、お連れしました」
奥向きの侍女が見たことのない赤子を抱いて現れた。
「この児は? 」
「余の跡取りだ。
知ってのとおり余は一人娘を国交のためとは言え嫁がせてしまったのでな。
と、ある筋から貰い受けた」
「はぁ…… 」
その言葉になんと言っていいのかわからなくてエミリアは曖昧な声を漏らす。
小さな赤子は髪と瞳の色は薄いけど、どことなく目元や頬のラインが目の前の男に似通っていて、血縁を物語っている。
貰い受けたなどといっているけど、きっと公にできない側室にでも産ませた赤子なのだろう。
「それで、そなたにひとつ、頼みがあるのだが…… 」
「なんですか? わたしにできることなら」
エミリアは国王の顔を覗き込む。
この男が自分に頼みごとをしてくるなど初めてだ。
お世話になっている以上、自分ができることなら応じたいと常に思っているが、かといって妙な難題を押し付けられても困る。
「この児を育ててはくれぬか? 」
「わたしがぁ? 」
思わぬ言葉に声がひっくり返る。
「知ってのとおり余にはすでに妻はおらぬ。
一人娘も嫁に出した。
子供を預かったものの、余ではどうしていいのかわからぬ。
本当なら、もう少し育つまでは親元においておく約束だったのだが、母親に死なれてしまってな。
どちらの手の内においておいても同じだろうということになった」
どこか辛そうに国王は言った。
「そんなの……
乳母とか居るんですよね? 」
「ああ、だが、子供には母親が必要だとは思わぬか? 」
「無理です。
わたし、まだ自分の子供だって育てたことないのに、人様の、それもこの国の跡取りなんて育てられる訳ない! 」
大慌てで激しく首を振りながら言う。
「そなた、以前自分には幼い弟が居て、その面倒を見ていたから、子供の扱いは得意だと言っていたであろう? 」
男が首をかしげた。
「それと、これとは、話が別です! 」
弟にはちゃんと母親が居た。
エミリアはその母が手を放せない時に手伝っていただけに過ぎない。
なのにいきなりそんなこと言われてもどうしていいのかわからない。
「では……
急がなくていい、考えておいてくれ」
エミリアの強い物言いに国王は怖気づいたように言ってくれる。
……それにしても。
侍女に抱かれた小さな赤子からエミリアは目が離せなくなる。
生まれてまだ何ヶ月もたっていないと思える小さな赤子は、離れ離れになってしまった弟の幼い頃を思い起こさせた。
赤子はくりくりとした大きな瞳を見開いてまるで見えない何かと話でもしているように空中に視線を動かす。
「可愛い…… 」
思わず声が漏れた。
ふにふにとした柔らかそうな頬に触れようと手を差し出すと、小さな手がその指を握り締めてくれる。
暖かな体温がゆっくりと指を通して伝わってきて思わず顔が綻んだ。
……なんだろう。
弟のことを思い出したからだろうか。
すごく故郷が懐かしくて、不意に恋しい気持ちが湧き上がった。
視線を感じて顔を上げると傍に立つ国王が満足そうに目を細めている。
「……どうした? 」
表情を読み取ったのだろうか?
柔らかな声で訊かれた。
「国に戻りたい気分にでもなったか? 」
ずばり言い当てられる。
「いいえ、そんなこと……
ただ、ちょっと懐かしく思っただけです」
隣国とは言っても王都同士が離れているせいだろうか、それともあまり国交が盛んでないためか、自国の噂はほとんど聞かない。
自分の家族のことどころか、国王の親族であるあの男のことも……
今日、人ごみの中に消えた銀灰色の髪が脳裏から離れない。
「この国の中ならどこで暮らしてもかまわぬぞ」
その耳元で不意に言われた。
「え? 」
聞き間違えかとエミリアはとなりの男の顔を見上げる。
「大地はどこでも繋がっておる。
そなたが祈りを忘れねば、別にここに居る必要はないのだ。
希望の場所があれば申し出るが良い。
実は、あの赤子は訳ありでな。
どこか、この城以外の場所で育てようと思っていたのでちょうどよい。
国境付近の村に館を用意しよう」
「陛下…… 」
もう一度男の顔を見上げてエミリアは口にする。
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