500年後転生、美少女としてやり直し王子に拾われる。

ポッポ

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【第26話】再会

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目を覚ました。ジークは、自分が縛られていることに気がついた。

レオと言う兵士に案内されてモーリアスに、事情を聞いた。

まもなく戦闘が、開始されることを聞いて飛び出していったところを、レオパルドが気絶させたのだ。

「兵士1人からも、逃げられないとは.....」自分自身が不甲斐なかった。

「目が覚めたか?」

「縄をといてもらえませんか?」

「ダメだ。迎えがくるからそれまでそのままだ。」

竜神王国の迎えだろうか、送り返されるときが逃げ出すチャンスだと思った。まだジークはあきらめてなかった。

「誰が迎えにくるんですか?」

「おれも聞かされてないから分からないな。」

本当に聞いてないので分からなかった。ミン宰相からは、迎えの方と揉めることがないようにとだけ書いてあった。

よほど重要人物がくるのだろう。
おれのことも分かっているのかは不明だけどな。

「小競り合いが少し起きて、こちらの偵察部隊がやられてるようだ。それでは大規模な戦闘は少し遅れそうだな。」

レオと名乗った兵士がジークに説明をしてくれた。少しは安心するが被害は出ているのだ。

「この戦いを止める!お願いだ行かせてください!!」

「もう1人では無理だな、この戦いは仕組まれているからな」

レオパルドは、悪魔の存在、目的について説明をした。

「それなら叔父上はもう......」

「生きている体に憑依する場合もあるから何とも言えないな。」

「おっお迎えがきたみたいだ」

バタッン  勢いよく扉が開いた。

そこにはクルミが立っていた。

「どうしてクルミさんが?....」

質問に答えず、走りよってくるクルミ。ジークは怒られると身構えた。

目を閉じてしまった、ジークの顔に柔らかい感触が、クルミが抱き締めたのだ。

ジークは少し照れて逃げようとしたが、椅子に結ばれた状態で身動きができなかった。

「何で1人でいったの?」
涙目で話しかけてくるクルミ。

「あの....」言葉につまってしまった。

クルミは、ちょっと冷静になった。思わず抱き締めてしまったが、この時ようやく自分の気持ちに正直になれたと感じた。

ジークのことが好きなんだと気づいた。

後ろに回り縄をといた。

ジークも困惑して、固まっていた。

「外に出ておこうか?」
レオパルドが話しかける。

『大丈夫です!』2人の声がハモった。2人が顔を見合わせた。

「なら、とりあえず後にしてくれ。これからどうするか王国からの伝言はあるか?」

クルミは、落ち着きを取り戻したが自分の行動に恥ずかしくなった。

後ろから見ていた、メリットはクルミさんって、経験無さそうと思ってしまった。

「ジーク、1人で行かないで一緒にいさせてね。」

クルミが話しかける。この笑顔の前で断れる男はいなかった。

「あ....でも危険な目に合わせるかもしれないですよ」

「わたしがいれば大丈夫です!」

メリットさらに観察している。

クルミさん言葉使いも王子の時違うんだよね。やっぱり恋する乙女はかわいいなぁ。

「そろそろ話を進めないか?」

「あー   その事なんだけど、正々堂々正面から突破しようと思うの。」
クルミは、軽い口調で答えた。

「悪魔対策とかも考えたけど、この国の正統な後継者はジークだから堂々とすべきよ!」

「ジーク、露払いは任せてね!」

「あなたは、好きにしていいよ」

「ハッハッハッ」

レオパルドは可笑しくなった。
このクルミという少女は、おれのことを聞かされてないのか?

力をあてにされると思ったがそうでもないらしい。

「面白い、お供するとしよう!」

クルミという名前も懐かしい、遠い昔に父と旅をした仲間の1人だった。姿がまったく違うので、レオパルドは気づかなかった。

「それじゃあ行きますか」
少しあきれてしまったジークだったが不思議と不安が消えていた。
クルミと一緒ならどこへでも行けると思った。



ラルセット公国の城門にたどり着いた。

3名、城門にかかる橋を歩く。

門番が気づく、兵士達が集まってきた。数は、200名はいるようだ。

ジークが問いかけた。
「この国の正統な後継者は自分だ!道を開けよ!」

戸惑う兵士達、数名の兵士が向かってきた。

「邪魔はさせない!」

クルミが前にでる、流れるような動きで倒していく。

「レオはそっちね半分ね。できるよね?」

「当たり前だ!」槍の一撃。
容赦はなく切り殺した。

レオパルドは思った。このクルミの動きはどうも見覚えがある。
【疾風勁草流】に近い。しなやかで踊るような剣技。強いだろうと思っていたが、予想以上だった。

切り殺した兵士が、黒く変色して消えていった。

周りの兵士が動揺している。
何だあの兵士はと叫びだしているものもいる。

「向かってくるものに容赦はしない、死を恐れぬ者だけこい!」
レオパルドの殺気に怯む兵士達。

前線の兵士達に伝令を伝えるように指示する指揮官。

それも無駄だった。
前線は、クルミ達に合わせて敵を引き付けていた。

親衛隊が、敵の奇襲部隊を先回りして鎮圧。

そして何より竜王が、戦場暴れていたのだった。持っているのはただの棒だった。

それを振り回す、その風ですら兵士達にはダメージが大きかった。

さすがは、生きる伝説と言われるだけのことはあった。

その戦場をアリスは食い入るようにみていたのだった。自分もこうなりたいと。

その頃メリットとシャオは城の裏手に回っていた。悪魔を逃さないように監視するためだ。

メリットに引っ付いている風の精霊が声をかけてくる。

「イスの小さなお姉ちゃん、監視なら僕が、結界張ろうか?」

イス?何のことかと思ったメリットだが思い出した。

「わたしの胸はイスじゃない!しかも小さくない!!」

「静かに!それで結界張ることができるかな?」
シャオが変わりに聞いた。

「風の結界を張れるよ。そこを通ると僕には分かるよ」

探知魔法のようなものだろうとシャオは理解した。

「お願いでますかな?」

「わかったーーー 」

風に精霊から、風が吹き荒れる。

「これでなんとかなるか」

風の精霊と言い争っている、メリットを横目に監視を緩めずシャオは思ったのだった。
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