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make a break 真9
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「ふぅ。何だかね。あれだね。馴染んでたって言っても降ろすと肩の荷が降りた感じになるんだね」
「「感じ」じゃなくて実際に降りたからね」
気楽そうに言いながらも、ぐるんぐるんと肩を回しているところからやはり負担が合ったのだろう。
大人しく私に任せておけばよかったのに......。
たとえ楽斗と真愛を同時に任せられたとしても自分なら苦痛を感じることなく、むしろテンションが上がってスキップをしていただろう。
しかし、後の祭り。
いくら言ってももう過ぎたことだ。
未来はいつか来るが過去はもう来ない。
だから圭子はこう決意する。
この学園生活を続けていれば、いずれまたこういう機会に恵まれることだろう。
そして、その時は如何なる手段を用いても必ず......。
「ふっふっふ......」
「(る、るーねぇ。姉御完全に目が逝っちゃってるよ)」
「(見れば分かるわよ。もうあれは手遅れね。無視するのが一番いいわ)
にしても待たせたわね、宗吾」
「おっ、この俺の存在に気づくとは流石は流音だな。正直皆俺のことをスルーするものだから空気に成ってしまったかと思ったぜ」
「あんたみたいな存在が空気だとしたらこの世界の人類は空気以下よ。で、いつまで寝てるの大毅。早く起きなさい」
教室の隅っこで腹を抱えて蹲る巨大なツンツン頭、もとい大毅に流音が叱責を浴びせる。
「む、無茶言うな、流音。だ、ダメージがで、でかすぎる......これは、当分動けそうにな......いな」
途絶え途絶えの大毅の言葉に、菫の表情が「チャンス」とばかりに、満面の笑みに変わる。
「なはははは!食らえ!日頃の恨みぃぃ!」
「おわっ!?お前何をくっ、ハッハッハ......や、やめ......ハハハハハハハハハ......」
「ふふふ。またまだぁぁ!!」
「はははははっ!......いい加減鬱陶しいわ!」
「え...ひぎゃっ...」
脇に手を入れ馬乗りとなってくすぐっていた菫が大毅渾身の一撃《ヘッド》を入れられ、仰け反りながら、そのまま後ろへ倒れる。
「はぁはぁはぁ......」
「お、おい大丈夫か?」
息を荒げ、壁に手を着いて何とか立ち上がる大毅に宗吾が声をかける。
すると大毅は大きく息を吐いてから、フッと笑って
「あぁ。何とかな......おかげで動けるようにはなったさ」
「うむ、怪我の功名......くすぐりの功名ってことか」
「まぁ大毅が復活したことだし、早くミッションを始めるか」
「大毅の復活と共に一名ダウンだけどね」
そう言って流音は呆れたように、床ですっかりのびている菫を一瞥する。
「あぁ、それに対しては何の支障もない。そもそも菫は戦力外だ。どうせ起きていたとしても何もさせるつもりは無かったのだから問題ない」
「むしろ戦力害だろ」
大毅が堂々と戦力外通告される菫に対して、恨みがまだあるのか厳しい言葉をかけた。
しかし、菫に対してさほど悪意を持ってない宗吾は同調することなく、苦笑いして話を続ける。
「てことで菫はどうでもいいんだが、真愛を失ったのは痛手だな」
「同意だ。真愛は裁縫分野では唯一無二、天下無双の存在だからな」
「ぶっちゃけ言うと、真愛が居るからこそ一日半で間に合うと計算したわけだからな。その戦略的要である真愛が離脱となると状況は厳しいな」
「何とか起こせないのか?」
「無理よ。それが出来たらおんぶなんてしてないわ」
大毅の問いに流音が横に首を振って答える。
「なら、鼻を摘まむとか、水責めにするとか......」
「あんたそれ自分にやられたらどう思う?」
「......とりあえずやった奴を殺す」
大毅は無理な提案をしていることに気づいたのかそれ以上追求することはなかった。
後何故か菫を殺意こもった目で見つめていたのは気のせいだろう。
ふと、圭子が口を開いた。
「無い物ねだりをしたってしょうがなかろう。ところでいつまで寝たふりをしているつもりなんだプリティーガール?」
圭子の視線が真っ直ぐ楽斗に注がれる。
その真意を測りかね、流音と大毅も楽斗に視線を泳がせた。
「......いつから気づいてたんだ?」
これはもう誤魔化せない。
そう直感した楽斗はムクリと硬いベッドから起き上がる。
「うむ。流音がプリティーガールをベッドに降ろした時、つまりお前が起きたとき、と言いたいところだが本当は宗吾の発言した時からだな」
「宗吾が?」
「言ってただろう?「菫はどうでもいいんだが、真愛を失ったのは痛手だな」と。だが、プリティーガールのことに関してはアイツは何も発言しなかった。それで気づいたんだよ」
「ってことは宗吾は既に......」
ちらりと宗吾を見ると、宗吾はしてやったりと笑っていた。
さっきの圭子の説明から宗吾が最も早く気づいた訳であり、どうして分かったのか聞き出そうと楽斗が身を乗り上げた瞬間━━━。
「何で起きてるなら言わないんだぁぁ!楽斗ぉぉ!」
「起きてるなら起きてるって言いなさいよね!」
「がはっっっ!!?」
左右から蹴りとパンチが入り悶絶する。
死にそうだ。正直死にたい。だが、死ねないばかりか意識すら落とさない自分の体を......今ばかりは呪う。
「ごほっげほっ......だって起きてるって言ったらまた変なこと押し付けられそうじゃん!!! 」
「「何を根拠に!」」
「俺の服装だよ!!!」
ダンジョンで倒れたときはセーラー服でまだマシ......ですらなかったが、何故か今はセーラー服より一歩ランクアップしたメイド服を着用していることに楽斗がキレ気味で叫ぶ。
そして、流音と圭子が気まずそうに顔を背けたのを楽斗は見逃さなかった。
「起きたらいつの間にかこんな服装にさせられて、誰がお前らに協力したいと考えるんだぁあ!!」
「「そ、それは......」」
少し罪悪感があるのか流音と圭子が引きつった顔で後ずさりを始める。
だが、逃しはしない。この俺を辱しめた屈辱をここで晴らしてやる!
楽斗は更なる追撃を試みようと口を開き、
「ほう。では、楽斗は月曜からセーラー服を受け入れると言うわけか」
「宗吾!?」
思わぬ横やりに考えていた言葉がバラバラに瓦解してどこかへ飛んで行く。
「だって、そうだろう?俺達は「セーラー服を着たくない」という楽斗の望みを叶えるために行動しているわけだ。だが、楽斗は俺達に協力しないと言う。ちょっと無責任じゃないか?そして、そんなお前に誰が協力したいと考えるんだ?」
「ぐ、ぐぬぬ」
確かにあくまで自分は協力をしてもらっている立場にあり、宗吾達は協力している立場にある。そしてその見返りに何かを渡すわけでないため、完全に慈善関係であるこの現状、楽斗に反論するすべはなくできる行動は呻き声を漏らすだけ。
「そ、そうよ。考えてみれば私たちが協力してあげてるんだから!」
「うむ。そうだな。私たちが責められるのはおかしいと言うものだ」
誰が見ても明らかに調子に乗り出す女二人。
だが、楽斗は何も言い返すことが出来ず......
「そうだ!楽斗、お前はその格好で同学年の家を回ってきてくれ」
「いやまて、宗吾。そこに至ったまでの過程を説明してくれ!」
「なら聞くが、お前は裁縫できるのか?」
宗吾の真剣な目に楽斗はコクりと頷く。
「雑巾縫うぐらいなら一応━━━」
「決まりだ!ほら行ってこい、大毅もだ!」
「何故!?」「何!?オレもか!?」
「大毅、お前は雑巾すら縫えないだろ。はっきり言って邪魔だ。楽斗の護衛かつ監視だもしてろ」
そう言い切る宗吾に、大毅が反論を
「オレだって二日かければ雑巾ぐらい━━━」
「論外!さっさと行け!」
「ちょっと待てよ宗吾!同学年の家回って一体何をしろと!?」
すると、宗吾はニヤリとほくそ笑んで
「簡単だ。これに署名を集めてこい」
二十枚くらいの紙の束をドサっと楽斗に渡す。
「これはなんだ?」
「これに同学年三分の二以上の署名があれば規定を覆せるという謂わば魔法の紙だ」
「何でそんなものを?」
「馬鹿か。俺達が代わりの制服作ってギャーギャー騒いだってそれの着用が認められるわけないだろう。だから、楽斗がセーラー服を回避するためには必然的にこれが必要となる、と言うわけだ。それと......大毅。ホラよ」
今度は大毅に向かって同じように紙の束を投げつける。
「これは......」
「同学年全員の住所が書かれている。これを見て回ってきてくれ」
「よくこんなものを学校が渡してくれたな......」
確か在校生の住所は学校の最大機密の筈だ。
それを易々と言っては悪いがこんなに信用ならない男《そうご》に渡すなんてどうかしてるぜ......。
「何言ってんだ?」
「へ?」
宗吾は得意気に鼻の下を擦ると、胸を張って
「職員室のパソコンから盗ってきたに決まってるじゃねぇか!」
「「胸を張れることじゃねぇぇ!!!」」
「「感じ」じゃなくて実際に降りたからね」
気楽そうに言いながらも、ぐるんぐるんと肩を回しているところからやはり負担が合ったのだろう。
大人しく私に任せておけばよかったのに......。
たとえ楽斗と真愛を同時に任せられたとしても自分なら苦痛を感じることなく、むしろテンションが上がってスキップをしていただろう。
しかし、後の祭り。
いくら言ってももう過ぎたことだ。
未来はいつか来るが過去はもう来ない。
だから圭子はこう決意する。
この学園生活を続けていれば、いずれまたこういう機会に恵まれることだろう。
そして、その時は如何なる手段を用いても必ず......。
「ふっふっふ......」
「(る、るーねぇ。姉御完全に目が逝っちゃってるよ)」
「(見れば分かるわよ。もうあれは手遅れね。無視するのが一番いいわ)
にしても待たせたわね、宗吾」
「おっ、この俺の存在に気づくとは流石は流音だな。正直皆俺のことをスルーするものだから空気に成ってしまったかと思ったぜ」
「あんたみたいな存在が空気だとしたらこの世界の人類は空気以下よ。で、いつまで寝てるの大毅。早く起きなさい」
教室の隅っこで腹を抱えて蹲る巨大なツンツン頭、もとい大毅に流音が叱責を浴びせる。
「む、無茶言うな、流音。だ、ダメージがで、でかすぎる......これは、当分動けそうにな......いな」
途絶え途絶えの大毅の言葉に、菫の表情が「チャンス」とばかりに、満面の笑みに変わる。
「なはははは!食らえ!日頃の恨みぃぃ!」
「おわっ!?お前何をくっ、ハッハッハ......や、やめ......ハハハハハハハハハ......」
「ふふふ。またまだぁぁ!!」
「はははははっ!......いい加減鬱陶しいわ!」
「え...ひぎゃっ...」
脇に手を入れ馬乗りとなってくすぐっていた菫が大毅渾身の一撃《ヘッド》を入れられ、仰け反りながら、そのまま後ろへ倒れる。
「はぁはぁはぁ......」
「お、おい大丈夫か?」
息を荒げ、壁に手を着いて何とか立ち上がる大毅に宗吾が声をかける。
すると大毅は大きく息を吐いてから、フッと笑って
「あぁ。何とかな......おかげで動けるようにはなったさ」
「うむ、怪我の功名......くすぐりの功名ってことか」
「まぁ大毅が復活したことだし、早くミッションを始めるか」
「大毅の復活と共に一名ダウンだけどね」
そう言って流音は呆れたように、床ですっかりのびている菫を一瞥する。
「あぁ、それに対しては何の支障もない。そもそも菫は戦力外だ。どうせ起きていたとしても何もさせるつもりは無かったのだから問題ない」
「むしろ戦力害だろ」
大毅が堂々と戦力外通告される菫に対して、恨みがまだあるのか厳しい言葉をかけた。
しかし、菫に対してさほど悪意を持ってない宗吾は同調することなく、苦笑いして話を続ける。
「てことで菫はどうでもいいんだが、真愛を失ったのは痛手だな」
「同意だ。真愛は裁縫分野では唯一無二、天下無双の存在だからな」
「ぶっちゃけ言うと、真愛が居るからこそ一日半で間に合うと計算したわけだからな。その戦略的要である真愛が離脱となると状況は厳しいな」
「何とか起こせないのか?」
「無理よ。それが出来たらおんぶなんてしてないわ」
大毅の問いに流音が横に首を振って答える。
「なら、鼻を摘まむとか、水責めにするとか......」
「あんたそれ自分にやられたらどう思う?」
「......とりあえずやった奴を殺す」
大毅は無理な提案をしていることに気づいたのかそれ以上追求することはなかった。
後何故か菫を殺意こもった目で見つめていたのは気のせいだろう。
ふと、圭子が口を開いた。
「無い物ねだりをしたってしょうがなかろう。ところでいつまで寝たふりをしているつもりなんだプリティーガール?」
圭子の視線が真っ直ぐ楽斗に注がれる。
その真意を測りかね、流音と大毅も楽斗に視線を泳がせた。
「......いつから気づいてたんだ?」
これはもう誤魔化せない。
そう直感した楽斗はムクリと硬いベッドから起き上がる。
「うむ。流音がプリティーガールをベッドに降ろした時、つまりお前が起きたとき、と言いたいところだが本当は宗吾の発言した時からだな」
「宗吾が?」
「言ってただろう?「菫はどうでもいいんだが、真愛を失ったのは痛手だな」と。だが、プリティーガールのことに関してはアイツは何も発言しなかった。それで気づいたんだよ」
「ってことは宗吾は既に......」
ちらりと宗吾を見ると、宗吾はしてやったりと笑っていた。
さっきの圭子の説明から宗吾が最も早く気づいた訳であり、どうして分かったのか聞き出そうと楽斗が身を乗り上げた瞬間━━━。
「何で起きてるなら言わないんだぁぁ!楽斗ぉぉ!」
「起きてるなら起きてるって言いなさいよね!」
「がはっっっ!!?」
左右から蹴りとパンチが入り悶絶する。
死にそうだ。正直死にたい。だが、死ねないばかりか意識すら落とさない自分の体を......今ばかりは呪う。
「ごほっげほっ......だって起きてるって言ったらまた変なこと押し付けられそうじゃん!!! 」
「「何を根拠に!」」
「俺の服装だよ!!!」
ダンジョンで倒れたときはセーラー服でまだマシ......ですらなかったが、何故か今はセーラー服より一歩ランクアップしたメイド服を着用していることに楽斗がキレ気味で叫ぶ。
そして、流音と圭子が気まずそうに顔を背けたのを楽斗は見逃さなかった。
「起きたらいつの間にかこんな服装にさせられて、誰がお前らに協力したいと考えるんだぁあ!!」
「「そ、それは......」」
少し罪悪感があるのか流音と圭子が引きつった顔で後ずさりを始める。
だが、逃しはしない。この俺を辱しめた屈辱をここで晴らしてやる!
楽斗は更なる追撃を試みようと口を開き、
「ほう。では、楽斗は月曜からセーラー服を受け入れると言うわけか」
「宗吾!?」
思わぬ横やりに考えていた言葉がバラバラに瓦解してどこかへ飛んで行く。
「だって、そうだろう?俺達は「セーラー服を着たくない」という楽斗の望みを叶えるために行動しているわけだ。だが、楽斗は俺達に協力しないと言う。ちょっと無責任じゃないか?そして、そんなお前に誰が協力したいと考えるんだ?」
「ぐ、ぐぬぬ」
確かにあくまで自分は協力をしてもらっている立場にあり、宗吾達は協力している立場にある。そしてその見返りに何かを渡すわけでないため、完全に慈善関係であるこの現状、楽斗に反論するすべはなくできる行動は呻き声を漏らすだけ。
「そ、そうよ。考えてみれば私たちが協力してあげてるんだから!」
「うむ。そうだな。私たちが責められるのはおかしいと言うものだ」
誰が見ても明らかに調子に乗り出す女二人。
だが、楽斗は何も言い返すことが出来ず......
「そうだ!楽斗、お前はその格好で同学年の家を回ってきてくれ」
「いやまて、宗吾。そこに至ったまでの過程を説明してくれ!」
「なら聞くが、お前は裁縫できるのか?」
宗吾の真剣な目に楽斗はコクりと頷く。
「雑巾縫うぐらいなら一応━━━」
「決まりだ!ほら行ってこい、大毅もだ!」
「何故!?」「何!?オレもか!?」
「大毅、お前は雑巾すら縫えないだろ。はっきり言って邪魔だ。楽斗の護衛かつ監視だもしてろ」
そう言い切る宗吾に、大毅が反論を
「オレだって二日かければ雑巾ぐらい━━━」
「論外!さっさと行け!」
「ちょっと待てよ宗吾!同学年の家回って一体何をしろと!?」
すると、宗吾はニヤリとほくそ笑んで
「簡単だ。これに署名を集めてこい」
二十枚くらいの紙の束をドサっと楽斗に渡す。
「これはなんだ?」
「これに同学年三分の二以上の署名があれば規定を覆せるという謂わば魔法の紙だ」
「何でそんなものを?」
「馬鹿か。俺達が代わりの制服作ってギャーギャー騒いだってそれの着用が認められるわけないだろう。だから、楽斗がセーラー服を回避するためには必然的にこれが必要となる、と言うわけだ。それと......大毅。ホラよ」
今度は大毅に向かって同じように紙の束を投げつける。
「これは......」
「同学年全員の住所が書かれている。これを見て回ってきてくれ」
「よくこんなものを学校が渡してくれたな......」
確か在校生の住所は学校の最大機密の筈だ。
それを易々と言っては悪いがこんなに信用ならない男《そうご》に渡すなんてどうかしてるぜ......。
「何言ってんだ?」
「へ?」
宗吾は得意気に鼻の下を擦ると、胸を張って
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