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しおりを挟む「お父様!私、婚約破棄したいのです!」
婚約者とのお茶会に行っていた娘が、帰ってくるなり執務室に飛び込んできて、急に爆弾発言を落とされたことで、アマンダの父は口に含んでいた紅茶を噴き出した。
「ッゴホッ……ゴホッ……」
「お、お父様。」
「はぁ……アマンダ、せめてノックくらいしなさい……。」
「も、申し訳ありません。」
「急に一体どうしたんだ、婚約破棄なんて。大体、アマンダはジェレミーを気に入っていたじゃないか。」
「……ええ。三か月前までは、お慕いしておりましたわ。」
「三か月前?」
私はぽつりぽつりと、これまでの出来事、そして今日ジェレミーから結婚の話を持ち出されたことを話した。ジェレミーの気持ちが全く分からず、そんな相手と結婚なんてしたくないことも。
「話は分かったが、アマンダ、婚約破棄は待ちなさい。」
「そ、そんな……。」
「まずジェレミーときちんと話しなさい。それでもジェレミーが改めないようなら、婚約破棄を進めよう。」
「お父様……。」
「ジェレミーと話し合うまでは、婚約破棄は無しだ。」
がっくりと項垂れ退室するアマンダを見送った後、控えていた執事が眉尻を下げながら口を開いた。
「旦那様、宜しかったのですか?あれでは、お嬢様がお可哀想で……。お嬢様に付けているバーサからも、お嬢様と同じ話が上がっています。」
「ああ。だがなぁ……。」
アマンダの父は首を捻った。
「あれほどアマンダの婚約を懇願していたジェレミーが他の女に懸想するとはどうしても思えないんだよ。」
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