【完結】君たちへの処方箋

たまこ

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<ラジオネーム:鳩になりたいさん。
 数年前、私の妹家族が大きな事故に巻き込まれ亡くなりました。まだ若かった妹夫婦や幼い甥を思うと苦しいです。事故を起こした人の前方不注意だったようで、今でも許せていません。ガラス職人さんのお辛い気持ち、よく分かります。相手を許せないことで、ガラス職人さんがご自分を責めないでほしいなと思います>


<ラジオネーム:ラジオ大好きっ子さん。
 そんな酷いこと、許せないのも当たり前だと思います。聴いているだけでも胸が痛いです。無理に許そうとしなくてもいいのではないでしょうか>

 その後も続々と旺也へ共感するメールが読まれる。自分の気持ちは可笑しくないものなのだとホッと胸を撫で下ろした。励ましのメールを聴きながら、ラジオを流す前に淹れた温かい緑茶を飲む。

“気分が乗らない時は温かい飲み物が良いですよ!夏は冷たい飲み物ばかり飲みたくなるけど、落ち着けたい時はこれです!”

 そう言ってキッチンに緑茶のティーバッグを置いていった彼女の笑顔がふと思い出される。


<皆さん、素敵なご助言ありがとうございました。許すのも辛いですし、許さないのもまた辛いですよね。みなさんの助言にもあったように許せない気持ちがあっても良いと思います。ガラス職人さんが許してもいいなと思った時は許す、でもずっと許せなくても良いんです。自分の気持ちを無理に変える必要は無いんです>


 いつものようにエンディングのオルゴール曲が流れる。湯呑に残った緑茶を飲み干し、旺也は息を吐いた。
 
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