三十路の恋はもどかしい~重い男は好きですか?~

キツネ・グミ

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発展編

37.見つけた ※

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背後にお気をつけください。
本日のお話は肌色です。 









……


弱々しく開いた美云の唇の中へ舌を滑らせば、そこは甘美な世界で、もっともっと、と舌を滑らせてしまう。獅朗の舌がじっと大人しくしている美云の舌を見つける。ツンツンとつつけば、身体ごとビクリと驚いたらしい美云の舌が少し浮く。その隙を見逃さず獅朗は自分の舌を絡めさらに深い甘美を味わう。舌と舌が絡まり二人の唾液が混ざり合う・・・

やがて舌と舌だけの触れ合いに物足りなくなった獅朗は唇で美云の舌を挟むと優しく吸いつく。唾液を吸う音が耳の奥に淫靡に響く。

唇を深く重ねながら美云を抱き締めていた両手を腰まで伝わせると、そのまま持ち上げ美云を己の膝の上に乗せる。唇をしばし離し美云を見やると、急な動きに驚いたのか顔を真っ赤にさせた美云がそこにいて、この女性ひとをもっと愛したいと思った。




"落ち着くおまじない"と称されたものが口づけだなんて。余計に落ち着かなくなった美云だったが、獅朗に言われるがままにそっと唇を開くと、獅朗の舌に口内をまさぐられてさらに落ち着かなくなる。誘うような舌の動きに反応すれば獅朗の舌に自分の舌が絡めとられ舐ぶられ、最後は舌を獅朗の唇に挟まれ優しく吸われてるうちに、気がつけば獅朗の膝の上に座っていた。

そっと獅朗の片手が動いて指先が美云の双丘に触れてきた。下からなぞるように触れてくる指先が意思を持った別の生き物のようにそっと動く。

服の上から触れられているにも関わらず指先から発せられた熱は暖かく、触られた方の双丘の蕾を硬くさせる。早くその指先で触れて欲しい。そう思っていた時だった。

「私は先に進みたいですが美云の嫌がることはしたくありません」

つまり、先に進むかここで止まるかは美云次第と言うことだ。

二人の唾液で濡れてしまった獅朗の唇を見ながら、もしやめて欲しいと言ったらこの人はやめてくれるのだろうか?きっとやめてくれるのだろう。硬い何か、いや、これが何かは充分承知しているものが美云のお尻を突き上げていると言うのに。

答えは決まっている。
美云はイエスと言う代わりに、濡れてキラキラと光っている獅朗の唇にそっと口づけた。

美云からの口づけが合図となり再び口づけが深まり抱き締められる。ふと膝の裏側に獅朗の腕が回されたと思えば身体がふわりと浮く。いわゆるお姫様抱っこをされて、美云は口づけをされたまま獅朗にベッドルームへと運ばれていった。


獅朗は美云を優しくベッドに降ろすと自分も隣に腰を降ろし、今しがたの口づけでほんのり赤く充血した美云の唇に再び口づけを落とす。

足りない
これだけじゃ足りない

吸い付いていた唇を離すと、獅朗は美云の耳元に顔を近づける。美云は耳が敏感なの思いだし、息を吹き掛け欲求を煽る。先ほどまで美云の唇に吸い付いていた唇で耳たぶに吸い付くと、そのまま耳たぶに沿って舌で舐め上げ美云に切ない声を上げさせた。

もっと
足りない、もっと

急かされるように美云の服をまさぐり、服の中に手を入れ素肌に指を沿わせると美云が震える。ブラの上から双丘をやわやわと揉みしだくと、硬くなった蕾を目敏く見つけ指先で弄ぶ。その間も獅朗は執拗に美云の耳を攻めるのをやめない。

「んんっ」

もっと声を聞きたい
もっと触れていたい
もっと深く繋がりたい

美云の漏らす声に刺激されながら、一枚、また一枚と服を脱がし上半身を裸にすると、目の前に見事な肢体が現れ、揺れる双丘が獅朗を魅了する。

そっとベッドに押し倒し、下も脱がせようと獅朗が美云の上に覆い被さると、いつの間にか美云が獅朗の服をまくったらしく、素肌を伝う指先を感じる。

「し、獅朗も・・脱いで欲しい・・」

口づけでかすれた声が懇願し、獅朗のシャツを引っ張りボタンを外そうとする。が、中々外せないようで手こずっている。

「ふふ。美云、手を貸しますよ」

一気に服を脱ぐと、アンダーウェアだけは脱がずに、代わりに美云のスカートを脱がせ、ストッキングも脱がせる。

生足が獅朗の欲求を煽る。片方の足首を掴むと持ち上げ、口許まで近づけると内踝に口づけを落とす。

「美云、私はガーターストッキングが好きです」

「ふふっ・・・んんんっ」

獅朗がおかしなことを言うから気が抜けて笑ってしまった美云は、直後、親指をしゃぶられ声を漏らす。親指から小指まで順番に吸い付かれるたびに声が漏れてしまう美云は、仕返しに掴まれてない方の爪先で獅朗のアンダーウェアの中心を撫で上げる。

「んっ、美云!」

既に起き上がっていた屹立がウェアの中で更にむくりと起き上がる。

美云は笑いながら"早く来て!!"と言うように両手を広げて獅朗を見上げている。そんな顔をされては拒めない。もとい、拒むつもりはこれっぽっちも無い。

獅朗は再び美云に覆い被さると揺れる双丘に口を近づけ、片方の蕾を口に含み攻め苛なみ、もう片方は指で摘まんで美云を散々鳴かせた。

もう良いかな?

獅朗に舌と指で全身をほぐされてくったりとしてる美云を見やりながら、既に割り開かれている美云の脚の付け根に指を這わせると、獅朗はショーツの中に指を入れ閉じられた秘部をそっと開く。そこはびっしょりと濡れていて獅朗を迎え入れる準備はとうにできていた。

もっと欲しい

獅朗は指を一本、ゆっくりと密壺に沈める。

「ああっ、んっ」

美云の口から切ない声が漏れる。

何度も指を密壺に沈め、また出すを繰り返していると愛蜜が溢れショーツを濡らし、切ない声が何度も漏れる。

「獅朗、お願い・・・」

濡れたショーツを脱がせると獅朗は自分も脱いで避妊具を探す。

野生の意識がそのまま美云を奪えと獅朗の良心を煽ってくるが、今大事なのは美云を大切にし守ることだ。

いつの間にかベッドから床に落ちていたケースを見つけると、中から避妊具を取り出し屹立に装着する。その姿をうっとりとした表情で美云が見守っている。

ゆっくり美云に近づくと焦らすように屹立を密壺にあてがう。

「美云、準備は良いですか?」

何を今さらと自分でも思うような言葉が獅朗の口から出てくる。美云はこくりと頷くが、きっと、"心の準備"を言いたかったのだろう。

身体の準備は既にできていたので、獅朗はひと突きに美云の奥に屹立を沈める。

「「ああっ」」

二人同時に声が漏れる。
これだけでイきそうだ。


ふと、
『見つけた。』
なぜか、この言葉が獅朗の頭の中でこだまする。

何を見つけたのか獅朗には分からなかった。だけど、絶対に美云を手離さない、と言う思いは強くなった。

何度も抽挿を繰り返し、美云にとって気持ちの良い場所を見つけると、その場所を繰り返し攻める。
息も絶え絶えになった美云が遂に昇天すると、獅朗もその後を追うように最奥まで屹立を沈め果てを迎えた。


雷雨は深夜まで続き、朝を迎える頃には雨も止んだが、それすら気づかずに二人は何度も身体を重ねた。



……




次話も肌色入る予定です。 

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