ドラゴニック・ブラッド ~竜騎士だった俺の転生先は死んだ公爵令嬢だった。令嬢なんて面倒くせえ!勝手気ままに生きてやる!~

なのの

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4.迷宮都市ルグランジ(再び)

4-19.勇者の一軒家にて

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 何故か俺は勇者と対峙し、問い詰めてる。
 意味わからん。

「それで、いつから魅了は使える様になったんですか」
「俺が王宮についてすぐだ、勇者の能力と引き換えに魅了スキルをくれるって」
「!!」

 王宮の人間が犯人?
 セシリアに渡されたアクセサリーと言い、王宮で何が起きているんだ。

「それは誰から?」
「年老いた奴だ、それ以上は知らない」

 そんな奴、五万と居るわ!!
 全然情報としてあてにならん。

「その魅了スキルっては何かのアイテムで使える様になるとかか?」
「よく知ってるな、この両腕の腕輪を装備するだけだ。いやぁ、これがあるからパトロネスのブレスレット付けれなかったんだよねえ」
「へぇ~、じゃあそれ没収ね。頂戴」
「嫌だ!これがなきゃ、もうさっきみたいなの出来ないじゃないか!」
「一生やらなくていいんですよ、そんなのは結婚した相手とやってください!」
「カロリーナちゃんが結婚してくれるのか?」
「嘘つきは大嫌いです、絶対お断りですからね、あと腕輪渡さないと陛下に言いつけます
「ぢぐぢょー、これじゃ只の一般人になっちまうじゃねーか」

 勇者の能力を失ったとして、それは素の能力のハズ。
 だとすれば加護の力はまだ強いままなのではないか?

「ちょっと教会に行こう」
「結婚してくれるの!?」
「違います!パトロネス・ブレスレット買いに行くんですよ!」

 *

 そうして教会にたどり着くと同時に、大声で呼び出した。

「カーティス!」
「カロリーナ様!いつお戻りで?」
「今日だ、少し前にな。関係ないんだが、パトロネス・ブレスレットを一つくれないか」
「ええ、いいですよ、ちょっと待ってくださいね」

 カーティスが奥に入って行ったところで勇者が疑問をぶつけてくる。

「カロリーナちゃん、何か口調変わった?」
「そうだよ、これが素だよ、悪いか」
「いや、これはこれで萌えるね。可愛いよ」
「あっそ」

 カーティスと話す時に、うっかり素で話してしまった。
 だが、まぁ、それでもいいというのならこれでいい。
 気兼ねなく話せる方が楽だからな。

「カロリーナ様、お待たせしました。これをどうぞ」
「勇者、付けてみろ」
「あ、ああ…‥‥」

 勇者は何故か恐る恐る腕輪を装着する。
 そして腕輪に数字が浮かび上がる。

『ランク:2049』

 なるほどなるほど。
 以前の俺が素の力を貧弱にした程度の強さという事か。
 全然勝てたじゃないか。
 今の俺でも余裕かあるかもしれん。

「これが俺のレベル……って、高いのか?」

「普通の人間なら1スタートだ。それがそんなレベルから始めれるのは勇者の特権なのだろうな。だがなっ、それを生かさないでどうする。お前はもっと輝けるはずだ。本来ならコレに素の力が加わる筈だ。その力を奪われたに過ぎない。いいか、素の力は実践と訓練と根性と実践でしか強くならん。だからお前はここの地下迷宮で過ごしてみろ、訓練しながら迷宮に潜れ。そうすればいつしか自然と強さと魅力も増えるだろうさ、そしてお前を好きになる奴も現れるだろ」

「カロリーナちゃん……」
「カーティス、こいつを鍛えてやってくれ。頼めるか?」
「承知しました!ああ、そういえば丁度、うちに来ている女メイジが」
「ああ、あの子か、それは丁度いいな」

 *

「カロリーナちゃん!俺が強くなったら好きになってくれるって事だよね?」
「そんな事は言ってないぞ、そもそもお前はこれまで傷つけた女性達に償いをしなくてはならん」
「じゃあそれが終われば…」
「陛下にも言われただろ、俺には婚約者が居る。土台無理な話だ」
「ちぇー、ちょっとやる気失くしちゃったよ。ちぇーちぇー」
「サボったら、陛下に言いつけるからな」
「ぐひっ」
「ところで、あの懸賞金のお金、どうやって工面したんだ?」
「それが……」

 そこにあったのはまたもや老人の陰だった。
 一体誰なんだ。
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