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5.モルバーン学園(一年生編)
5-6.
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親睦会、所謂女子会。もっと砕けた言い方をすればパジャマパーティー。
そんな集まりに俺が行って良いのだろうかと考えながらも断る事が出来ず、俺は先輩の部屋の前に居る。
寮内でここに移動する途中、すれ違う生徒の着衣はとてもじゃないが目も当てられない恰好だった。
正直に言って、女子寮乱れている。
男の目線がないからといって緩んでいるのだろうが、元男が居るとか考えないのだろうか。
そんな女の幻想をぶち壊されながらも部屋に入ると、二人の先輩が居た。
フラヴィア・リード(生徒会副会長)は変わらず美しい金髪の枝毛を手入れしているが、その恰好は王妃様を彷彿するような透けたネグリジェで、思わず目線を逸らしてしまう。
カレン・カミングス(生徒会書記)の着ぐるみの様な恰好は逆に大丈夫かと言いたくなった。
見た目こそ1年生くらいで、流石に俺よりは年上には見える。
だが、16歳と言えばもう結婚できる年だというのに子供の着衣はどうかと思う。
俺が父なら心配ではらはらするところだ。
「カロリーナちゃん、いらっしゃい」
「いよーう」
「お邪魔します」
カレンの気の抜けた挨拶は貴族の令嬢としてどうなのかと思ってしまう。
これが平民なら別に問題ないと思うのだよ。
というかこれは殆ど前世からのやっかみだ。
貴族なら貴族らしくあってほしい、上に立つ者がそんな体たらくでどうするのだと。
だが、そんな願望を持った所で彼女らも人間と言う事だ。
そもそも貴族らしくない俺がそんな事を言える立場ではないのは事実だ。
そんな複雑な心境のまま、進められるがまま、クッションに腰を落とした。
「良い匂いだな、何を持って来たんだ?」
「甘い、焼き菓子の匂い」
「これ、みなさんと食べようと思って、キッチン借りて作って来ました」
取り出したのはチョコブッセと呼ばれる焼き菓子。
一口サイズのふんわりとして、きめ細やかな口どけに、中に挟まれた生チョコが甘さを引き立てる。
手軽で胃に優しい食べ物だ。
そもそも、チョコが全く出回っていないせいで、作るのに苦労するのだが、そこは貴族の厨房。
レシピと引き換えに、教えながらだが頑張って作ってくれたのだ。
「この黒いのは何だい?甘くておいしいぞ。これ単体でもイケるな」
「うまっ、うまー、うまうま!!」
カレンの語彙力がヤバイ、大丈夫か、コイツ。
「生チョコですよ」
「生だと!と言う事は加工してないということか、見た事もない。もしかして生じゃない物もあるのか?」
「チョコに生クリームを混ぜたのが生チョコです、チョコのままでも美味しいですよ。食べてみますか?」
「生クリームとは!?いや、チョコ食べるのが先だ、貰えるかな」
「どうぞ、板チョコです」
「これが板だと!木製・・・ではないよな、いや、木から自生する・・・キノコのような物か?」
なんだかこの人、面倒臭いよっ。
チョコの袋を渡すと餓死寸前の孤児かってくらいの勢いで飛びついて来る。
こえええよ!
「これは甘いくて美味いぞ、ほんのり苦味があるのがまた食欲をそそるな。うん、これなら砂糖抜きの紅茶があうな」
「そうですね、コーヒーも合いますね」
「コーヒーとは何だね!」
何でも間でも聞いて来る、新しい用語に興味が尽きないのだろう。
説明は適当にはぐらかすように流した。
実際、豆が手に入りづらいのだから、滅多にお目にかかれないだろう。
「うっ、うっ、うまっ、うまー!!」
カレンがヤバイ。
狂ったように食べ続けている。
それに警戒したのか、フラヴィアが残りの大半を取り上げ、自分の分だと主張を始める。
「フラヴィア、寄越すのだ、これは警告」
「食べ過ぎだ!カロリーナちゃんなんて殆ど食べてないぞ!」
「そうだった・・・カロリーナちゃん・・・ごめん・・・」
「あ、いいですよ、よかったら食べてください」
美味しく食べてくれるならそれに越した事はない。
だが、正直、カレンの一挙一動が何故か怖いのだ。
「カロリーナちゃん、甘やかすんじゃない、そんな事言ったらカレンは底なしの欲望をさらけ出すぞ」
「ぐへへへ・・・許可が出た、寄越せー!」
生徒会の書記ともあろう者が、欲望に負ける姿をまざまざと見せられる。
カレンの資質を疑ってしまう程だ。
「追加で何か作りましょうか?」
「作れるのか!?」
「厨房にある材料であれば」
結局、3人で厨房に向かう。
フラヴィアだけ着替えてくれたことに安堵した。
流石にあの恰好で出歩かないよな。
「フラヴィア、今日は珍しく、露出少ない」
「いやいや、流石に3年だからな、自粛もするさ」
「そういえば、3年になって、落ち着いたね」
「2年の頃はどんなのだったのですか?」
「さっきの恰好のまま出歩いてたさ」
「それは酷い・・・」
ケタケタと笑いながらまるで自慢話の様に語るフラヴィアは大物かもしれない。
男まさりな言動には俺も好感を寄せていた。
「それに厨房は男子も来るからな、流石なー」
「成程」
厨房に着くと、とある材料の有無を確認をする。
薄力粉、砂糖、ふくらし粉、塩があった。と来ればあれを作るしかないな。
薄力粉をふるいにかけ、先の材料を昔教えて貰った分量で投入する。
あとは牛乳と玉子をぶち込んで混ぜて焼くだけ。
その焼いてる間に生クリームを用意し、フルーツと一緒に焼き上がった物に乗せて、はちみつをかければ出来上がり。
「ホットケーキの生クリームフルーツ乗せです、どうぞ」
「もぐもぐ・・・ふわふわ、ほかほかだ!うまいぞ、これ、朝食に食べるのも良いな!」
「うまっ、うまー、うまうま!!」
とりあえず、これで腹が膨れるだろう。
と、持っていると、厨房の入り口に何やら人の影が。
「あ、お前らも食うか?カロリーナちゃんの手作りだぞ」
「いいんですか!頂きます!」
生徒会の2年生女子3名追加。
どうやら俺の食べる番はしばらく来なさそうだ。
*
「カレン様は本当によく食べますね」
「うん、良く食べ、良く寝る。成長の秘訣」
「(反面教師として)勉強になります!」
「うん、真似して、いいよ」
そんなに食えねえよ。
そんな集まりに俺が行って良いのだろうかと考えながらも断る事が出来ず、俺は先輩の部屋の前に居る。
寮内でここに移動する途中、すれ違う生徒の着衣はとてもじゃないが目も当てられない恰好だった。
正直に言って、女子寮乱れている。
男の目線がないからといって緩んでいるのだろうが、元男が居るとか考えないのだろうか。
そんな女の幻想をぶち壊されながらも部屋に入ると、二人の先輩が居た。
フラヴィア・リード(生徒会副会長)は変わらず美しい金髪の枝毛を手入れしているが、その恰好は王妃様を彷彿するような透けたネグリジェで、思わず目線を逸らしてしまう。
カレン・カミングス(生徒会書記)の着ぐるみの様な恰好は逆に大丈夫かと言いたくなった。
見た目こそ1年生くらいで、流石に俺よりは年上には見える。
だが、16歳と言えばもう結婚できる年だというのに子供の着衣はどうかと思う。
俺が父なら心配ではらはらするところだ。
「カロリーナちゃん、いらっしゃい」
「いよーう」
「お邪魔します」
カレンの気の抜けた挨拶は貴族の令嬢としてどうなのかと思ってしまう。
これが平民なら別に問題ないと思うのだよ。
というかこれは殆ど前世からのやっかみだ。
貴族なら貴族らしくあってほしい、上に立つ者がそんな体たらくでどうするのだと。
だが、そんな願望を持った所で彼女らも人間と言う事だ。
そもそも貴族らしくない俺がそんな事を言える立場ではないのは事実だ。
そんな複雑な心境のまま、進められるがまま、クッションに腰を落とした。
「良い匂いだな、何を持って来たんだ?」
「甘い、焼き菓子の匂い」
「これ、みなさんと食べようと思って、キッチン借りて作って来ました」
取り出したのはチョコブッセと呼ばれる焼き菓子。
一口サイズのふんわりとして、きめ細やかな口どけに、中に挟まれた生チョコが甘さを引き立てる。
手軽で胃に優しい食べ物だ。
そもそも、チョコが全く出回っていないせいで、作るのに苦労するのだが、そこは貴族の厨房。
レシピと引き換えに、教えながらだが頑張って作ってくれたのだ。
「この黒いのは何だい?甘くておいしいぞ。これ単体でもイケるな」
「うまっ、うまー、うまうま!!」
カレンの語彙力がヤバイ、大丈夫か、コイツ。
「生チョコですよ」
「生だと!と言う事は加工してないということか、見た事もない。もしかして生じゃない物もあるのか?」
「チョコに生クリームを混ぜたのが生チョコです、チョコのままでも美味しいですよ。食べてみますか?」
「生クリームとは!?いや、チョコ食べるのが先だ、貰えるかな」
「どうぞ、板チョコです」
「これが板だと!木製・・・ではないよな、いや、木から自生する・・・キノコのような物か?」
なんだかこの人、面倒臭いよっ。
チョコの袋を渡すと餓死寸前の孤児かってくらいの勢いで飛びついて来る。
こえええよ!
「これは甘いくて美味いぞ、ほんのり苦味があるのがまた食欲をそそるな。うん、これなら砂糖抜きの紅茶があうな」
「そうですね、コーヒーも合いますね」
「コーヒーとは何だね!」
何でも間でも聞いて来る、新しい用語に興味が尽きないのだろう。
説明は適当にはぐらかすように流した。
実際、豆が手に入りづらいのだから、滅多にお目にかかれないだろう。
「うっ、うっ、うまっ、うまー!!」
カレンがヤバイ。
狂ったように食べ続けている。
それに警戒したのか、フラヴィアが残りの大半を取り上げ、自分の分だと主張を始める。
「フラヴィア、寄越すのだ、これは警告」
「食べ過ぎだ!カロリーナちゃんなんて殆ど食べてないぞ!」
「そうだった・・・カロリーナちゃん・・・ごめん・・・」
「あ、いいですよ、よかったら食べてください」
美味しく食べてくれるならそれに越した事はない。
だが、正直、カレンの一挙一動が何故か怖いのだ。
「カロリーナちゃん、甘やかすんじゃない、そんな事言ったらカレンは底なしの欲望をさらけ出すぞ」
「ぐへへへ・・・許可が出た、寄越せー!」
生徒会の書記ともあろう者が、欲望に負ける姿をまざまざと見せられる。
カレンの資質を疑ってしまう程だ。
「追加で何か作りましょうか?」
「作れるのか!?」
「厨房にある材料であれば」
結局、3人で厨房に向かう。
フラヴィアだけ着替えてくれたことに安堵した。
流石にあの恰好で出歩かないよな。
「フラヴィア、今日は珍しく、露出少ない」
「いやいや、流石に3年だからな、自粛もするさ」
「そういえば、3年になって、落ち着いたね」
「2年の頃はどんなのだったのですか?」
「さっきの恰好のまま出歩いてたさ」
「それは酷い・・・」
ケタケタと笑いながらまるで自慢話の様に語るフラヴィアは大物かもしれない。
男まさりな言動には俺も好感を寄せていた。
「それに厨房は男子も来るからな、流石なー」
「成程」
厨房に着くと、とある材料の有無を確認をする。
薄力粉、砂糖、ふくらし粉、塩があった。と来ればあれを作るしかないな。
薄力粉をふるいにかけ、先の材料を昔教えて貰った分量で投入する。
あとは牛乳と玉子をぶち込んで混ぜて焼くだけ。
その焼いてる間に生クリームを用意し、フルーツと一緒に焼き上がった物に乗せて、はちみつをかければ出来上がり。
「ホットケーキの生クリームフルーツ乗せです、どうぞ」
「もぐもぐ・・・ふわふわ、ほかほかだ!うまいぞ、これ、朝食に食べるのも良いな!」
「うまっ、うまー、うまうま!!」
とりあえず、これで腹が膨れるだろう。
と、持っていると、厨房の入り口に何やら人の影が。
「あ、お前らも食うか?カロリーナちゃんの手作りだぞ」
「いいんですか!頂きます!」
生徒会の2年生女子3名追加。
どうやら俺の食べる番はしばらく来なさそうだ。
*
「カレン様は本当によく食べますね」
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