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1.チュートリアル
1-6.
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【レイ(真昼)視点】
流石に見知らぬ世界、見知らぬ村に女性が一人。
平和な世界に生きていた私には縁遠い良く無い事が待ち受けていると想像するに至った。
少なくともあのヤブ医者は敵。
村人は私を気遣ってくれた、と思うから味方。
いや、女性をもてなすのに男性ばかりで相手をする?
私ならしない。
私なら、必ず一人、可能なら全員女性で応対させる。
だけど、この村に女性がいないとなればどういう事か。
私の妄想力で考えられるのは少ない。
①実は廃村を不法占拠している盗賊団。
②実はいけにえとして女性を捧げていた。
③実はみんな鬼で、村人を食べちゃった。
④こんな村嫌だと言って女性はみんな逃げた。
⑤女性を外に出す風習がない。
④なら何か理由があるハズ、逃げる程の何か。
結局⑤以外、全部絶望的な気がするよ!
私に力があって逃げるとしてどうする?
クレアを連れて逃げるのはマストね。
それ以外はどうでもいいわ。
シン~~~、なにしてるのお~~~。
いまこそ切り替わる時でしょ~~~。
ガラガラとドアが開く音がした。
ドアの方を見ると、あのヤブ医者が立っている。
「騒ぐなよ。騒いだら死ぬぞ」
私が必死で頷いていると其れを確認して安心したのか、再びドアは閉められ、ヤブ医者は出て行った。
そのドアの向こう側で誰かの声がする。
「おーい!見つかったかー?」
「いなかったー。東の小屋はどうだー?」
「みてくるー」
ヤブ医者が、私を匿っている?もしくは独り占めしようとしている?
つまりヤブ医者は村人とは別の考えを持って動いているという事?
「(神様そこに居る?)」
『はいはい、何かな』
「(今使える魔法って何があるの?)」
『氷結杭以外は生活魔法だけだね、詳しくは幽体で見れる本に書かれるよ、あと1レベル程で』
「(生活魔法は何があるか教えて)」
『──と言った、火を起こす、水を生成する、温める、冷やす、だね』
「(クエスト報酬とかないの??ほら、クレア、助けたじゃない!)」
『何のゲームだい?クエストなんて無いよ、ここは現実だからね。君たちはちょっと別次元の扉を持っているだけのただの人だよ』
「(だったら、どうしてこんなに強いのよ)」
『私の加護があるからさ。その加護が無くなれば無力な人に逆戻り』
「(そんな訳ないでしょ!レベルが高ければ高い程強いままのはずだわ、レベルってそういうモノでしょ?)」
『残念、あれは私が与えてる加護の力をレベルで表現してるに過ぎないよ、そんなゲームじゃあるまいし、いい加減、現実を受け入れてはどうだい?』
なに……?
なによ……。
神様は味方……よね?
そうして不安が恐怖に置き換わろうとしていた。
流石に見知らぬ世界、見知らぬ村に女性が一人。
平和な世界に生きていた私には縁遠い良く無い事が待ち受けていると想像するに至った。
少なくともあのヤブ医者は敵。
村人は私を気遣ってくれた、と思うから味方。
いや、女性をもてなすのに男性ばかりで相手をする?
私ならしない。
私なら、必ず一人、可能なら全員女性で応対させる。
だけど、この村に女性がいないとなればどういう事か。
私の妄想力で考えられるのは少ない。
①実は廃村を不法占拠している盗賊団。
②実はいけにえとして女性を捧げていた。
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④こんな村嫌だと言って女性はみんな逃げた。
⑤女性を外に出す風習がない。
④なら何か理由があるハズ、逃げる程の何か。
結局⑤以外、全部絶望的な気がするよ!
私に力があって逃げるとしてどうする?
クレアを連れて逃げるのはマストね。
それ以外はどうでもいいわ。
シン~~~、なにしてるのお~~~。
いまこそ切り替わる時でしょ~~~。
ガラガラとドアが開く音がした。
ドアの方を見ると、あのヤブ医者が立っている。
「騒ぐなよ。騒いだら死ぬぞ」
私が必死で頷いていると其れを確認して安心したのか、再びドアは閉められ、ヤブ医者は出て行った。
そのドアの向こう側で誰かの声がする。
「おーい!見つかったかー?」
「いなかったー。東の小屋はどうだー?」
「みてくるー」
ヤブ医者が、私を匿っている?もしくは独り占めしようとしている?
つまりヤブ医者は村人とは別の考えを持って動いているという事?
「(神様そこに居る?)」
『はいはい、何かな』
「(今使える魔法って何があるの?)」
『氷結杭以外は生活魔法だけだね、詳しくは幽体で見れる本に書かれるよ、あと1レベル程で』
「(生活魔法は何があるか教えて)」
『──と言った、火を起こす、水を生成する、温める、冷やす、だね』
「(クエスト報酬とかないの??ほら、クレア、助けたじゃない!)」
『何のゲームだい?クエストなんて無いよ、ここは現実だからね。君たちはちょっと別次元の扉を持っているだけのただの人だよ』
「(だったら、どうしてこんなに強いのよ)」
『私の加護があるからさ。その加護が無くなれば無力な人に逆戻り』
「(そんな訳ないでしょ!レベルが高ければ高い程強いままのはずだわ、レベルってそういうモノでしょ?)」
『残念、あれは私が与えてる加護の力をレベルで表現してるに過ぎないよ、そんなゲームじゃあるまいし、いい加減、現実を受け入れてはどうだい?』
なに……?
なによ……。
神様は味方……よね?
そうして不安が恐怖に置き換わろうとしていた。
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