二律背反の僕と私 ~人生を共にする事になった二人のまったり異世界冒険ライフ~

なのの

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1.チュートリアル

1-8.

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【シン(深夜)視点】

 僕が外の様子を確認して、隣の小屋に誘導した。

「ふぅ、どうにか見つからずに済んだみたいね」
『みてみて、この小屋凄くない!?』

 この小屋に有る物は、武器、魔導書、防具といった戦闘に使える物から、食料、金貨等々。
 特に金貨を見て、二人の顔と感情がシンクロした。

「『ぐっひっひっ』」
『君達、変な所も似てるんだね』
「兎に角、どんどん拾ってくわよ!一旦、私が拾っておけば所有権が付くかな」
『やってみよう』

 それから、軽い物はポンポン放り投げ、溢れそうになってる金貨の箱はちょっと持ち上げて降ろすという、何ともシュールな動作をレンがしている。
 それを僕が拾っては畳の間にどんどん移していった。

 そうして四畳半しかない畳の間にジェンカみたいに積み上がった宝の山を見上げ、僕は高笑いしそうになる。

「これで、この世界でも生きていける気がしてきたわ!」
『うんうん、生活にはお金いるもんね。あ、そのローブ、もしかして』
「そう、コレ着ようと思って……着替えるから、あっち向いてて……」
『分かった』
「本当に、向いてる??本当に???」
『うん、目はつぶってるよ、信じてよ』

 わからないだろうけど、一応目を隠している。

「ルミルも見ないでよ?」
『わかったわかった』

 どのみち、見た所でどうしようもないのにね。
 絵にかいた餅。
 着替えを覗くくらいならグラビアアイドルの写真集見てる方が刺激的なんだよね。
 この世界にはないだろうけど。
 それでも結局、指の間から覗いてた。

 彼女はローブに着替えたとはいえ、ショートパンツは履いたまま。
 エッチな要素は一欠けらも無かった。
 上半身は何かよくわからない胸だけ覆う大きな布っぽいの付けてたし。
 あれがこの世界のブラなの?

 魔法使いのローブ、長くてダボっとした物に、魔法使いの帽子、魔法使いの杖。
 なんだか嬉しそうにしているのを見ていると、連れて来て良かったと実感した。

「じゃあそろそろ、やりますかっ」
『がんばって!』

 外の安全を僕が確認して、一旦森の中に逃げ込んだ。
 そこから一人になってる見張りを女の魅力で釣ろうとした。

「お兄さんいいことしない~」

 そう言ってローブから太ももを見せる。
 ショートパンツ履いてるからそれが見えない様にギリギリの所で止める。
 女ってこうやって男心を弄ぶんだ。
 なんて思ったのに、賊には通用しなかった。
 すごく怒って突進してくる。

「手加減して~…『氷結杭アイスニードル』!」

「グハッ……痛くない?」

「どうなってるの!『氷結杭アイスニードル』!」

「うん?ちょっと……なんだ?こけおどしか?」

「もう、手加減しないわよ!『氷結杭アイスニードル』!」

「うぎゃああああ」

 ようやく賊はバタッと倒れ、僕達は一人目に勝利した。

「ハァハァ、もう、手加減の必要ないじゃない!」
『残念だったね、相手に魅力が通じなくて』
「もうっ、蒸し返さないでよ!」
『レベルは1上がったみたいだよ、思ったより経験値少ないね』
「気絶させただけだからかしら?仕方ないわね、じゃあ一旦交代しましょ」
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