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帰ってきた日常
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「…ト……はん……な!?」
意識が覚醒していく。
「リクト!ごはん!!」
ぶへっ!?
お腹にすごい衝撃と重さが伝わる。
僕は飛び起きようとしが、お腹の重さで体を起こせない。
「リクト!朝ごはんまだなのか!?もうお昼なるぞ!!」
タマがお腹の上に乗っているようだ。
…え?お昼?
僕は部屋の壁掛け時計を見る。
時計の針は十一時半を指していた。
やべぇ、やらかした。
「タマ、ごめん。とりあえずお腹からどいて」
タマが渋々お腹の上からどいてくれた。
すぐに洗面所に駆け込み。顔を洗う。
リビングに戻った僕は着替えようとして気づいた。
「タマ、ごはん出来たら呼びに行くから自分の部屋で待っててくれない?」
さっきまで僕が入っていた布団に潜り込んでぬくぬくとしているタマに言った。
「なんで?ごはん早く食べたい。ここで待ってる」
「あの、タマがいると着替えられないんだけど」
そう言うとタマの顔がみるみる真っ赤に染まっていく。
「リクトのバカー!!」
タマは部屋から飛び出して行った。
そういえば昨日のあれから、タマが普通に接してくれていることに気づいた。
思わず頬が緩んでしまう。
「ほんとにすみませんでした!!」
僕はみんなの分の昼食を作り終えると、一人一人部屋を訪ね、謝罪して回った。
タマ以外のみんなは「寝坊くらい普通だよ」みたいな感じで許してくれた。
タマはというと、すっかり怒って機嫌を悪くしてしまった。
ほんと申し訳ない。
そのお詫びとして、今日の昼食は豪勢にステーキ丼にした。
ミディアムレアに焼き上げたステーキとオニオンソースがサッパリとした梅と大葉の混ぜご飯と相まって箸が止まらない、僕の十八番の一つである。
食べ終わる頃にはタマの機嫌はプラマイプラスになっていた。
タマが笑っているだけで幸せになれる日常が帰ってきたことが嬉しくて、僕の頬は一日中緩んでいた。
意識が覚醒していく。
「リクト!ごはん!!」
ぶへっ!?
お腹にすごい衝撃と重さが伝わる。
僕は飛び起きようとしが、お腹の重さで体を起こせない。
「リクト!朝ごはんまだなのか!?もうお昼なるぞ!!」
タマがお腹の上に乗っているようだ。
…え?お昼?
僕は部屋の壁掛け時計を見る。
時計の針は十一時半を指していた。
やべぇ、やらかした。
「タマ、ごめん。とりあえずお腹からどいて」
タマが渋々お腹の上からどいてくれた。
すぐに洗面所に駆け込み。顔を洗う。
リビングに戻った僕は着替えようとして気づいた。
「タマ、ごはん出来たら呼びに行くから自分の部屋で待っててくれない?」
さっきまで僕が入っていた布団に潜り込んでぬくぬくとしているタマに言った。
「なんで?ごはん早く食べたい。ここで待ってる」
「あの、タマがいると着替えられないんだけど」
そう言うとタマの顔がみるみる真っ赤に染まっていく。
「リクトのバカー!!」
タマは部屋から飛び出して行った。
そういえば昨日のあれから、タマが普通に接してくれていることに気づいた。
思わず頬が緩んでしまう。
「ほんとにすみませんでした!!」
僕はみんなの分の昼食を作り終えると、一人一人部屋を訪ね、謝罪して回った。
タマ以外のみんなは「寝坊くらい普通だよ」みたいな感じで許してくれた。
タマはというと、すっかり怒って機嫌を悪くしてしまった。
ほんと申し訳ない。
そのお詫びとして、今日の昼食は豪勢にステーキ丼にした。
ミディアムレアに焼き上げたステーキとオニオンソースがサッパリとした梅と大葉の混ぜご飯と相まって箸が止まらない、僕の十八番の一つである。
食べ終わる頃にはタマの機嫌はプラマイプラスになっていた。
タマが笑っているだけで幸せになれる日常が帰ってきたことが嬉しくて、僕の頬は一日中緩んでいた。
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