異世界転生 彼と彼女の冒険譚

ヨーヨー

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二人の新たなる旅立ち

その12☆ 衝撃の出会いに戸惑うふたり

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「アスハ!?」

思わず名前を呼ばれて俺は振り返った。

俺を呼んだ男は俺に近付くといきなりガシッと俺の両肩を掴む。何これこわい!

「あっあ・・・ごめんなさい。わた、僕はコウタ・タチバナと言います」

男が手を離しながら自分の・・・そう俺の名前を名乗った。

「・・・え?・・・えぇぇ!?コウタ・・・だと!?」

今度は俺が大声をあげてしまった。
だって、俺の名前まんまを名乗るんだもの!

「えっ!?ちょ、えぇぇぇ???どゆこと!?」

「あ!!アスハさん、ちょっと来て下さい!」

俺はそのままコウタと名乗る男に手を握られ外に連れ出される。

その間、ソラル達は状況を把握できずポカンと見守るしか出来なかった。

そして俺は外に連れ出されると今度は近くの何かの宗教の神殿?教会?に連れ込まれた。

慌てて駆け込んだものだからシスターさんらしきお姉さんもビックリしている。

そして教会の一番奥にある大きな女神像の前に着くとコウタが片膝を付き何やらブツブツ言い出した。

俺は何がしたいのか聞こうとした瞬間・・・

物凄く眩しい光に包まれキュッと目を閉じる。




「初めましてアスハさん。いや橘   広大さん」

思わず自分のフルネームを呼ばれて俺はハッと目を開けた。

目の前にはそれはそれは綺麗なお姉さんがいた。

「えっ?あれ?え???」

なんなんだこれ!
まさかまた死んだのか!?

俺は頭の中がこんがらがりすぎて壊れたオモチャのロボットのようになっていた。

「あっ落ち着いてください。あなたと隣の人のことで来てもらっているので」

ふと隣を見るとさっきまで女神像の前で片膝を付いたブツブツ言っていたままの姿勢で男がいた。

俺はとりあえず一呼吸置いて自分を落ち着かせもう一度前を向いた。

「あっあの・・・あなたは?あとここは?」

「私はオルマと言います。一応この世界を創造した神ですかね。
ここは言わば神界のようなところです」

そう言うとニコッと微笑む。

「あれ、もしかして俺は死んだんですか?」

「あっ死んでなんかないですよ。
でも正確には一度あちらの世界では亡くなられてますね」

そう言うと神様は少し悲しそうな顔をする。
そしてそれを聞いた俺はあの事故の事を思い出す。
「あちらと言うことはやはりここは異世界で俺は向こうの世界ではやはり死んだんですね」

「はい。で、魂だけがこちらに来たので私はその魂に身体を作ったのですが・・・」

と言うととても申し訳なさそうに俺と隣の男を交互に見る。

隣の男も事情を察しているらしく何も言わない。

「私の確認不足で魂が二つあることに気付かなったことと手違いが起こり今の状況になっています」

ん?いまいちというか話が見えない。
どういうことだ?

「つまり、神様が魂が二つあるって気付かなかったから私があなたと間違えられてこの身体に魂を入れられたの!
そしてあなたはスペアの身体にいつの間にか入り込んでそのまま地上に落ちたの!」

俺が困惑していると隣からいきなりそう言われた。

「つまりそう言うことです・・・」

うん、頭が追い付かない。

「つまり!この身体が本来あんたにいくはず身体なの!
で、そのままあんたの魂がここまで来てれば私はあんたの今の身体が私のだったのよ!」

何この人オネェ口調でめっちゃ怖いんですけど!

でも何となくわかった。
つまりこの身体は本来俺のになるはずじゃなかった。
隣の男が俺の身体・・・
よくよく見るとイケメンじゃね?

でもそうなるとこの人は誰??

「う、うーん・・・なんとなく話はわかったけどそうなると君は誰?」

「私は!あんたが死ぬ時抱き付いてきて一緒に引かれたピチピチの女子高生ですぅ!!」

うん、イケメンがオネェ口調凄く残念な感じになってる・・・えっ!?

「えっ!あの時の女子高生!?
生きてるかもって思ってたけどやっぱダメだったかぁ」

「えぇ、助かりませんでした。で私もこっちに来ました」

正直心のどこかで生きてるかもって思ってたけどダメなものはダメだったかぁ。

「あ、あの・・・ご理解いただけました・・・?」

神様が物凄く申し訳なさそうな顔をして声を掛けてきた。

「あっはい。すみません。
理解しました。
で、ここに来たと言うことはもしかして身体を入れ換えるためとかですかね?」

話は理解出来たしここに来た理由は多分それなんだろうな。
出来るなら俺も男の身体に戻りたい。
やはりマイサンが無いのは違和感でしかない。

それに異世界転生したなら色んな娘にモテたい!

「あ・・・ごめんなさい。彼、彼女にも説明したのですが魂を入れ換える事は無理なのです・・・」

「えぇっ!?」

「あっもっもちろん方法がない訳じゃありません。
ただ、私の方ではそれをやるのは厳しいのです」



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