異世界転生 彼と彼女の冒険譚

ヨーヨー

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二人の新たなる旅立ち

その13☆ 目標はとりあえず生きる!

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俺は神様の話を聞いて愕然としていた。

だって男に戻れると思っていたのにその方法があんまりすぎる。

魂を入れ換えることは神様では無理。
しかしそれを可能にする薬があるのはわかった。

でも、でもですよ・・・
世界にひとつしかなくてそれを魔王さんが持ってそこからなんとか手に入れれば魂を入れ換えられるよ☆なんて言われても普通に考えて無理でしょ・・・

俺は神様の前で文字通りorzの格好になっていた。

「あっあの、広大さん大丈夫ですか?」

「・・・大丈夫じゃありませんが大丈夫です」

そう言いながら俺は自分の中でなんとか納得出来るよう試みる。
そう、隣のイケメンに会わなければ俺はこれからもこの体で生きてくしかないと思ってたし、それになんだかんだこの体にも馴れてきたし。

「わかりました。それじゃぁ当面の目標は」

「魔王討伐ですね!」

神様が元気よくそう答えた。

「いや!無理でしょ!!」

思わず俺はその答えに即答してしまった。どう考えても無理でしょ・・・

「え・・・では当面のの目標は・・・?」

「ウホン、当面の目標は『生きる!』です!」

 「「えっ?」」

二人がハモりながら俺を見た。

「当然です!まずは生きなきゃ話になりません!
俺はまだこの世界に馴れてないし何も知らない。だから」

「あの、」

「だから、まずはこの世界の事を知り学ばないと!そして」

「あっあのーーー」

「そして、自分を鍛えてからでないとその先の・・・はい、神様」

俺が熱弁してると神様が手を上げて俺に何か言いたそうにしていたので神様に振る。

「あの、その身体は私の作った特別製なのである程度の情報がはいってるはずなのですけど。
後は魔法やスキルなんかも使えるはずなんですけど」

「えっ?そんなの貰ってる気がしませんでしたけど・・・」

実際そんなものを貰った感がない俺は神様の言うことに疑問を持っていた。

「ステータス確認が出来るのでまずはステータスを確認してみてはどうですか?」

むむ!ステータス確認が出来るとな!?

俺は神様にステータスを見る方法を聞くと早速確認する。

「ステータスオープン」

☆ステータス☆

アスハ

性別   女

年齢   12才

レベル   1



取得スキル

短剣スキル  Lv1

杖術スキル  Lv1

弓術スキル  Lv1



取得魔法

攻撃系魔法  Lv1

治癒系魔法  Lv1

補助系魔法  Lv1

探知系魔法  Lv1 



称号

『異世界転生者』

・異世界より来し者
    この世界の者より得る経験値の量が増える(増える量はその魂の質より異なる)
経験値増加1.5倍

『オルマの加護』

・オルマを崇める神殿などで祈りを捧げると
    信託もしくはオルマと直接会話が可能

『世界言語』

・この世界の言語、文字が読めるようになる

『不遇の者』

・度重なる事故や事件に巻き込まれたことにより付いた称号(これといった効果はない)



ふむふむ・・・

俺は自分のステータスを確認して気付く。
この最後の称号いらないんじゃね?

と言うか普通がどんなものかわからないけどまぁチートとかでないのは見ればわかる。

普通異世界転生者ならチートでヒャッハーで無双な感じな気がしたけどそんなことはなかった。

とまぁここで隣にいたイケメンが俺に疑問をぶつける。

「そういえばなんであなたアスハって名前なの?
私の向こうでの名前明日葉だったんだけどあなたに名乗ってないし・・・
そもそも私の名前を知らないはずよね?」

そう言われて俺もとっさに付けた名前なので理由なんかないなと考えてると神様がそれの答えを教えてくれる。

「おそらくですが、こちらにあなた方の魂が来るときに魂を通して少しだけ意識の共有をしたのでは、と考えられます。
こんなことは初めてで確かなことは言えないのですがふたつの魂が重なっていた時に共有したことによりとっさに出た名前がそれだったのかもしれませんね」

「「なるほどー」」

俺も疑問に思ってたことではあった。
この名前には何の接点もない名前だったので不思議だったからだ。

「じゃあ、名前変えた方が良いかな?」

俺は隣を向いて聞くと首を振っていた。

「ううん、その内もしかしたら薬が手に入ってい身体を入れ換えられるかもしれないじゃない。
だから、身体が変わっても違和感ないようにそのままでいいよ。
私はどうする?
あなたの名前なんだけど・・・」

ふむ、そうか身体が入れ換えられる可能性があるならそのままの名前でもいいかもしれない。

「そのままでいいと思うよ。
可能性があるなら戻った時違和感ない方が良いのは確かだし」

俺達はふたりで納得した。
すると神様がそれを見て微笑むととりあえずというように俺達に向かって言う。

「二人とも納得したのなら良かったです。
ではまた何か「ちょっと待った!!」あり・・・」

俺は神様がそろそろ宴もたけなわという雰囲気を止めた。

「まだ、今後の事とそしてもっとも大事なことを確認していない!」


と言うか今後の事は結局は生きる!しかないわけだけど、それよりもずっと気になっていたのが自分の顔だ。
ここに来て新しい身体になって自分の顔を確認出来てないのが物凄く歯痒い。

「まずはこれからの事はまぁ生きてればなんとかなる!
でも自分の顔がわからないのは死活問題だ!
神様、鏡をお願いします!」

俺がそう言うと神様はアワアワとしながらふっと手をかざすと鏡が手に現れる。
そしてそれを俺に渡してくれたので俺は鏡を受け取り自分の顔を確認し始める。

「・・・神様の幼少期?」

俺は思わずそう言う。
その位神様に似ている部分が多かった。

白に薄い青が混じったような髪。
神様と同じ黄金の瞳。
幼いながらも目鼻立ちはハッキリしていてまつ毛も長くてどこからどう見ても美少女だ。

俺は色んな角度から自分の顔をまじまじと見ていると気付いたことがある。

「君も同じ髪に同じ瞳だよね・・・」

「ん?そう言えばそうね。神様、これってもしかして使徒みたいな役割になれとか言わないですよね?」

「い、言いませんよ!
ただ、弟や妹がいたらこんなかなって思って作ってたら・・・
その、私創造の神で一人っ子だったから」

急に庶民的になったな神様!
なんか家の都合で家族が増えませんでした的な?
神様も大変なんだな・・・

「とっとりあえず一通り確認も説明も出来ましたよね!?
また困ったことがあれば私を崇める教会や神殿で祈れば会えますので、何かあればまたの機会で!」

神様は顔を真っ赤にしながらそう言う。可愛い

まぁでもある程度は確認できたし分からなければまたここに神様をからかいに来てもいいので俺は「わかりました」と答える。

「あっ最後にあなたにもマジックバッグを渡しますので使い方はコウタさん・・・明日葉さんに聞いてください。
では気を付けて。
そして良い人生になることを祈ります」

そう言うと俺達はまた眩しい光に包まれる。

あっソラル達のこと忘れてた・・・




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