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第一章 カラハダル大森林 異世界転移 編
37.急転-Ⅱ
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「キュウちゃんは随分と人懐っこいですね」
ソフィアが肩のロンドを人差し指で撫でながら話しかけてくる。
「うん。他の精霊がどうなのかは知らないんだけど、キュウは"楽しい"とか"嬉しい"とかそんな明るい感情が好きみたいでね。――何度も救われたんだ。本当に可愛い奴だよ。他の精霊ってどうなの?」
「ロンドも本当は人が笑ってるのを見るのが好きなんですけど、この子はちょっと恥ずかしがりやで……。ロンドもキュウちゃんみたいにすればいいのに」
「ピィッ」
そう言ってソフィアはロンドの頬を指で突っつくが、ロンドは照れたようにそっぽを向く。
実に微笑ましい光景である。
同じく微笑ましそうにその光景を眺めていたおじいちゃんが、ふと何か思い出したかのように口を開く。
「そういえばお前さんたち、何故この森に来ておったんじゃ?」
確かにそれは気になっていた。
半年過ごしてきたこの森だが、自分の知る限り人が入ってくる事はほとんどどころか全く無かった。
この家のある場所は森の端からそれほど離れた場所ではないのに、だ。
そんなおじいちゃんの問いに答えたのはソフィアであった。
「高等学院の卒業認定と軍属大学院の入学認定を兼ねた実技試験として、この森への遠征任務に来てたんです」
「ほう。しかし生徒三人だけでこの森の探索をするのは些か危険じゃと思うんじゃが……」
三人の表情が沈む。
キュウが突然変わった空気に戸惑っている中、重い口を開いたのはサキトであった。
「……二人引率として兵士の人が付いてきてたんッスけど……片方の人は逃げて……もう一人の方は亡くなったッス」
「そうか……すまんの、辛いことを聞いてしもうたわい。ひょっとしたら遺品が残っておるかもしれん。後で回収しにもう一度昨日の場所まで行こうかいの」
「はい……。ありがとうございます」
助けきれたと思っていたが、自分は間に合ってなかったわけだ。
悠長に森を飛び回っている間にでも、異変に気付いて向かっていれば、ひょっとしたら助けられたのかもしれない。
そもそも気付けた可能性が低いという事はわかっていても、どうしてもそう考えてしまう。
あの場で失われた命があることに、心がズキリと痛んだ。
「そっか……。ごめんね、間に合わなくって……」
無意識口から出たそんな言葉は助けられなかった人――死んだ人に届くはずもない。
こんな言葉は無意味だ。
ならば何故にこんな言葉を紡いでしまったのか。
「タケルは悪くねぇよ! そもそも近くに居た俺たちにもどうすることも出来なかったんだし……」
それは、こうやって誰かに否定してもらうがためであろう。
自分の心の弱さが嫌になる。
自分が痛みから逃げるために人を出しに使うなど、見下げ果てた行為に他ならない。
事実、自分の行為の結果として残っているのは、力足らずで助けられなかった事を思い出し、自身の無力を呪う彼らの表情だ。
何が"誰かを護れるような生き方をする"だ。
こんな心持ちでいったい何を護れると言うのだ。
今一度自分を戒めねばならない。
暗く、重い空気が蔓延する中、再びおじいちゃんが問いかける。
「さて、"後で"とは言うたが、森の中を探すなら出来るだけ明るいうちの方が良いじゃろうから、もう今から遺品の回収に向かうとするかのぅ。……言うのが辛ければ言わなくとも良いのじゃが、具体的に昨日起こった事について聞かせてはくれんかの? どうにも気になる点があるでのぅ……」
「は、はい。大丈夫です。案内お願いします」
そこで、昨日はよくわからないために無視した事を思い出した。
時間が経ちすぎると手掛かりがなくなるかもしれないから、この際同行して調べてしまった方が良いであろう。
「おじいちゃん。僕も一緒に行っても良い? 僕も少し気になる事があるんだ」
「ん? タケルも当事者じゃからの。もちろん良いぞ」
「ありがとう」
同行の許可を貰ったところで、食べ終わった後そのままにしてしまっていた食器を片付けてから、留守番のテッチ以外の全員で昨日の地点まで向かったのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――
「……結局見つからなかったわね」
時刻は既に夕暮れ時。
今は家へと帰っている途中である。
既に結界の中に入っているので、魔物などの心配はない。
結果として、ソルという人の遺品は見つからなかった。
せめて何か小さなものでもと長時間目を凝らして探していたにも拘らず、何も成果が無かったためか、皆の足取り――特にソフィアとアイラとサキトの三人の足取りは重たいものとなっていた。
沈みかけの夕陽に照らされた花畑はまだ目視で花の姿を確認できる程度の明るさをたたえているが、なまじ普段の明るさを知っているだけに、反って暗さが際立って感じられてしまう。
その暗さはまるで彼らの心象を表しているようで、どうにかしてあげたいが上手い方法が思いつかない。
花畑が再び明るさを取り戻すには月が昇るのを待つしかないように、彼らの心象が明るさを取り戻すのにも時間を要するしかないのかもしれない。
もしかしたら自分が精霊化した時の魔法で焼き尽くしてしまった可能性もあるだけに、下手な事を言えないのもある。
きっと自分がそのことを気にしていると知れば、彼らは気を使ってしまうだろう。
(あの時魔力探知からは人型のものなんて感知できなかったんだけどなぁ……)
実際に死んだ人の感知なんてしたことがないから、確信をもって言えるわけでもないが、あまり人を巻き込んだとは思いたくない。
そんな空気を換えようとしたのかはわからないが、おじいちゃんが質問をしてきた。
「そういえばタケル。気になる事があると言うておったが、それについては何かわかったのかいのぅ?」
「ああ、うん。さっき昨日の事説明してた時に少し離れた所に別の反応があったけどよくわからなかったって言ったの覚えてる?」
「おお、確かに言うておったな」
「その反応があった辺りを調べてみたんだけど、どうも人と何か大きな動物が一緒に居たみたいなんだよ。しかも特に争ってたりした形跡もなかったんだ……」
「ふむ……。不自然じゃのぅ」
それに、"よくわからなかった"っという点も気になる。
人が居たなら何かしら魔力の色が見えるはずだし、動物が居たなら居たでわかるはずなのだ。
他にも、争っていなかっただけでなく、何かしらの靴の跡と、明らかに巨大な動物の足跡が"隣り合って"付いていたのもおかしい。
熊のような動物と仲良しの人間が偶然あの場所に立っていたという可能性もあるが――
(いや、無いな……)
他にも気になる点があった事を思い出したので、聞いてみる。
「そういえば、さっきも言った雀蜂型の魔物以外の魔物が魔力を捕食しなかったんだけど、そんな事ってあるの?」
自分の言葉を聞いたアイラもそれに続いてきた。
「それ私も気になってたわ。魔法を分解されたんだけど、捕食はされなかったのよね……」
「なんじゃと……!? それはわしも初めて聞いたのぅ……。魔物が九体も連携して戦った上に、魔方陣魔法を使ったというだけでも十分異常じゃというんに……」
どうやらおじいちゃんも聞いたことがないくらいにイレギュラーな事だったようで、少し考えこんでいる。
そうして少し考えたあと、再び口を開いた。
「ソフィア嬢ちゃんたちはいつ頃帝都に戻らねばならんのじゃ?」
「ああ、それについては、体調もお陰様でもう万全ですので明日の朝にでも出発しようと思っています」
「ふむ。では帰ってから急いで帝都宛に手紙を書くから配達を頼まれてはくれんかのぅ?」
「はい。わかりました」
どうやら既に三人で話はしていたらしい。
(もうお別れなのか……)
せっかくできた友人とこんなにも早く別れることになるとは、仕方ない事とは言えやはり少し寂しい。
大人数でする食事も、談笑も、長らく経験していなかった楽しみであっただけに、寂しさも一入である。
「キュウ……」
そんな感情を読み取ったのか、肩に乗るキュウが頬を擦って慰めてくる。
「ふふっ、ありがとな……」
いつかおじいちゃんに帝都に連れて行ってもらった時にでも会えるだろうか。
また一つ楽しみにしておくことが増えると考えておけば、これはこれで良いのかもしれない。
気が付くと既に家の目前まで来ており、部屋の中からはテッチが付けておいてくれたのか、魔力灯という前の世界でいう蛍光灯のようなものの明かりが漏れている。
(せめて寝るまでの間だけでも、三人ともっと色々と話しておこう)
そう考えながら、室内へと入るのであった。
ソフィアが肩のロンドを人差し指で撫でながら話しかけてくる。
「うん。他の精霊がどうなのかは知らないんだけど、キュウは"楽しい"とか"嬉しい"とかそんな明るい感情が好きみたいでね。――何度も救われたんだ。本当に可愛い奴だよ。他の精霊ってどうなの?」
「ロンドも本当は人が笑ってるのを見るのが好きなんですけど、この子はちょっと恥ずかしがりやで……。ロンドもキュウちゃんみたいにすればいいのに」
「ピィッ」
そう言ってソフィアはロンドの頬を指で突っつくが、ロンドは照れたようにそっぽを向く。
実に微笑ましい光景である。
同じく微笑ましそうにその光景を眺めていたおじいちゃんが、ふと何か思い出したかのように口を開く。
「そういえばお前さんたち、何故この森に来ておったんじゃ?」
確かにそれは気になっていた。
半年過ごしてきたこの森だが、自分の知る限り人が入ってくる事はほとんどどころか全く無かった。
この家のある場所は森の端からそれほど離れた場所ではないのに、だ。
そんなおじいちゃんの問いに答えたのはソフィアであった。
「高等学院の卒業認定と軍属大学院の入学認定を兼ねた実技試験として、この森への遠征任務に来てたんです」
「ほう。しかし生徒三人だけでこの森の探索をするのは些か危険じゃと思うんじゃが……」
三人の表情が沈む。
キュウが突然変わった空気に戸惑っている中、重い口を開いたのはサキトであった。
「……二人引率として兵士の人が付いてきてたんッスけど……片方の人は逃げて……もう一人の方は亡くなったッス」
「そうか……すまんの、辛いことを聞いてしもうたわい。ひょっとしたら遺品が残っておるかもしれん。後で回収しにもう一度昨日の場所まで行こうかいの」
「はい……。ありがとうございます」
助けきれたと思っていたが、自分は間に合ってなかったわけだ。
悠長に森を飛び回っている間にでも、異変に気付いて向かっていれば、ひょっとしたら助けられたのかもしれない。
そもそも気付けた可能性が低いという事はわかっていても、どうしてもそう考えてしまう。
あの場で失われた命があることに、心がズキリと痛んだ。
「そっか……。ごめんね、間に合わなくって……」
無意識口から出たそんな言葉は助けられなかった人――死んだ人に届くはずもない。
こんな言葉は無意味だ。
ならば何故にこんな言葉を紡いでしまったのか。
「タケルは悪くねぇよ! そもそも近くに居た俺たちにもどうすることも出来なかったんだし……」
それは、こうやって誰かに否定してもらうがためであろう。
自分の心の弱さが嫌になる。
自分が痛みから逃げるために人を出しに使うなど、見下げ果てた行為に他ならない。
事実、自分の行為の結果として残っているのは、力足らずで助けられなかった事を思い出し、自身の無力を呪う彼らの表情だ。
何が"誰かを護れるような生き方をする"だ。
こんな心持ちでいったい何を護れると言うのだ。
今一度自分を戒めねばならない。
暗く、重い空気が蔓延する中、再びおじいちゃんが問いかける。
「さて、"後で"とは言うたが、森の中を探すなら出来るだけ明るいうちの方が良いじゃろうから、もう今から遺品の回収に向かうとするかのぅ。……言うのが辛ければ言わなくとも良いのじゃが、具体的に昨日起こった事について聞かせてはくれんかの? どうにも気になる点があるでのぅ……」
「は、はい。大丈夫です。案内お願いします」
そこで、昨日はよくわからないために無視した事を思い出した。
時間が経ちすぎると手掛かりがなくなるかもしれないから、この際同行して調べてしまった方が良いであろう。
「おじいちゃん。僕も一緒に行っても良い? 僕も少し気になる事があるんだ」
「ん? タケルも当事者じゃからの。もちろん良いぞ」
「ありがとう」
同行の許可を貰ったところで、食べ終わった後そのままにしてしまっていた食器を片付けてから、留守番のテッチ以外の全員で昨日の地点まで向かったのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――
「……結局見つからなかったわね」
時刻は既に夕暮れ時。
今は家へと帰っている途中である。
既に結界の中に入っているので、魔物などの心配はない。
結果として、ソルという人の遺品は見つからなかった。
せめて何か小さなものでもと長時間目を凝らして探していたにも拘らず、何も成果が無かったためか、皆の足取り――特にソフィアとアイラとサキトの三人の足取りは重たいものとなっていた。
沈みかけの夕陽に照らされた花畑はまだ目視で花の姿を確認できる程度の明るさをたたえているが、なまじ普段の明るさを知っているだけに、反って暗さが際立って感じられてしまう。
その暗さはまるで彼らの心象を表しているようで、どうにかしてあげたいが上手い方法が思いつかない。
花畑が再び明るさを取り戻すには月が昇るのを待つしかないように、彼らの心象が明るさを取り戻すのにも時間を要するしかないのかもしれない。
もしかしたら自分が精霊化した時の魔法で焼き尽くしてしまった可能性もあるだけに、下手な事を言えないのもある。
きっと自分がそのことを気にしていると知れば、彼らは気を使ってしまうだろう。
(あの時魔力探知からは人型のものなんて感知できなかったんだけどなぁ……)
実際に死んだ人の感知なんてしたことがないから、確信をもって言えるわけでもないが、あまり人を巻き込んだとは思いたくない。
そんな空気を換えようとしたのかはわからないが、おじいちゃんが質問をしてきた。
「そういえばタケル。気になる事があると言うておったが、それについては何かわかったのかいのぅ?」
「ああ、うん。さっき昨日の事説明してた時に少し離れた所に別の反応があったけどよくわからなかったって言ったの覚えてる?」
「おお、確かに言うておったな」
「その反応があった辺りを調べてみたんだけど、どうも人と何か大きな動物が一緒に居たみたいなんだよ。しかも特に争ってたりした形跡もなかったんだ……」
「ふむ……。不自然じゃのぅ」
それに、"よくわからなかった"っという点も気になる。
人が居たなら何かしら魔力の色が見えるはずだし、動物が居たなら居たでわかるはずなのだ。
他にも、争っていなかっただけでなく、何かしらの靴の跡と、明らかに巨大な動物の足跡が"隣り合って"付いていたのもおかしい。
熊のような動物と仲良しの人間が偶然あの場所に立っていたという可能性もあるが――
(いや、無いな……)
他にも気になる点があった事を思い出したので、聞いてみる。
「そういえば、さっきも言った雀蜂型の魔物以外の魔物が魔力を捕食しなかったんだけど、そんな事ってあるの?」
自分の言葉を聞いたアイラもそれに続いてきた。
「それ私も気になってたわ。魔法を分解されたんだけど、捕食はされなかったのよね……」
「なんじゃと……!? それはわしも初めて聞いたのぅ……。魔物が九体も連携して戦った上に、魔方陣魔法を使ったというだけでも十分異常じゃというんに……」
どうやらおじいちゃんも聞いたことがないくらいにイレギュラーな事だったようで、少し考えこんでいる。
そうして少し考えたあと、再び口を開いた。
「ソフィア嬢ちゃんたちはいつ頃帝都に戻らねばならんのじゃ?」
「ああ、それについては、体調もお陰様でもう万全ですので明日の朝にでも出発しようと思っています」
「ふむ。では帰ってから急いで帝都宛に手紙を書くから配達を頼まれてはくれんかのぅ?」
「はい。わかりました」
どうやら既に三人で話はしていたらしい。
(もうお別れなのか……)
せっかくできた友人とこんなにも早く別れることになるとは、仕方ない事とは言えやはり少し寂しい。
大人数でする食事も、談笑も、長らく経験していなかった楽しみであっただけに、寂しさも一入である。
「キュウ……」
そんな感情を読み取ったのか、肩に乗るキュウが頬を擦って慰めてくる。
「ふふっ、ありがとな……」
いつかおじいちゃんに帝都に連れて行ってもらった時にでも会えるだろうか。
また一つ楽しみにしておくことが増えると考えておけば、これはこれで良いのかもしれない。
気が付くと既に家の目前まで来ており、部屋の中からはテッチが付けておいてくれたのか、魔力灯という前の世界でいう蛍光灯のようなものの明かりが漏れている。
(せめて寝るまでの間だけでも、三人ともっと色々と話しておこう)
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