甘い友達〜僕たちは友達…これからもずっと〜

こぉぷ

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僕たちは友達…(望編)

2.燻る想い

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 今思えば……
 僕の美容師を目指したきっかけは
 千遥チハルの髪に触りたい
 僕の手で千遥を変えたい

 なんて……
 告白も出来ない臆病な僕の
 ささやかな下心だった……
  

 ෆ‪┈┈┈┈┈┈ ෆ ┈┈┈┈┈┈ෆ


 翌日 pm 7:30
 閉店後の店を借りた

 約6年ぶりの再会
 SNSでお互いの動向は
 なんとなくは把握してたけど
 顔を見るのは6年ぶり
 僕は 24、千遥は 25 だ


「(*¯ㅿ¯*)ノ よっノゾム 元気~?」


 変わってない……
 いや少しは大人になってるか?

 でも薄いメイク
 ナチュラルな髪色の千遥は
 6年前と変わらず可愛かった

「よぉ久しぶり…」

「ワォ!望 金髪!?やっばぁ似合う!」

「だろ?お前…メガネやめたのか?
 あ、いらっしゃいませ 櫻坂オウサカ様」

「今日はね、コンタクトだよ
 望が切ってるところ見たいからさ
 てか、お客様扱いしてくれるんだ?
 ならば……よきにはからえ~♪」

「なんでやねん Σ\(゚Д゚)ビシッ! 」

「(´▽`*)アハハハハッ♪」

「……」

 目が無くなる笑顔
 変わってないな……
 やっぱ可愛い

「望?」

 何気なく千遥の髪に手を伸ばす
 胸元までのセミロングのストレート
 艶のある柔らかな質感

「変わってないな 千遥……
 相変わらず綺麗な髪してる」

「⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄ボッッ!
 の、望は変わりすぎ!」

「ん? そうか?」

 あぁ…変わらない
 照れると顔だけじゃなくて
 デコルテも赤くなるんだよな……

 なんかそれがエロくて
 昔はドキドキして見てた

 わざと恥ずかしがるようなこと
 言ったりしてたっけ
 ガキだったなぁ……

「服装は なんだかチャラいし!」

「似合ってるだろ?( •ω-  )☆
 チャラいのは わざと狙ってんの
 お前はシンプルだよな
 アクセとか着けないの?」

 顔にかかる横髪をかきあげて聞く

「あぁ小さなピアスはしてんのか」

 そう言いながらワザと耳に触れる

「Σ⁄( ⁄› ⁄ ⁄‹ ⁄ ;)ちょ…触りすぎ...///
 何よ、ダサイって言いたいの?」

「これでも髪の状態見てんだよ……」

 そんなこと言いつつも
 下心がないわけじゃない
 髪に触れながら必要以上に近付いて話す

 どんどん赤くなっていく千遥に
 どこか期待してる自分がいた

「ダサいとは言ってないだろ?」

 千遥のコーデは
 背中側に細かくボタンが付いた
 Vネックのフレンチスリーブのブラウス
 フワリと揺れるロングスカートに
 低めヒールのサンダルのホワイトコーデ

「似合ってるし、可愛いよ」

「ぅ……(///_///)またそういうことを…
 のっ…望は~ 似合ってるけど…
 ち、チャラ男は…なんかヤダな」

「あ?素直にかっこいいって言えよ」

「え~なにそれ!ヤダって言ってんじゃん
 それに金髪くるくるパーマなんて
 私の周りの男子だんすぃにはいないわよ」

「……だろうなぁ、こんな髪型が似合う
 イケメンは、なかなかいないだろ?」

「アーソーデスネェ( ˙▿˙ )ハハハー」

 乾いた笑いを投げる千遥に
 僕は軽くヘッドロックをかける

「コノヤロウ」

 ふわりと柔らかな香りが鼻を擽る

 あれ? こんなに近付いても
 柔軟剤系の香りだけだ
 香水とかつけないんだ?
 珍しいな……

「きゃ~(≧∇≦*)アハハハ♪」

 あぁ、この反応……
 意識されてない感じだな
 昔からの…ただのじゃれ合い
 僕たちは友達だから……


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「……はい完成、どうよ?」

「う……わぁ…すごい!
 長さはほとんど変わらないのに
 手触りが違う!それに軽くなった!
 前髪のセンター分けは初めて!新鮮!」

「フッ……良かった喜んでもらえた」

「なんか嬉しい!」

 そう言うと千遥は椅子から降りて
 こちらを向き満面の笑顔

 ドクン

 千遥の笑顔……好きだったな
 一緒にいるとあの頃の気持ちを
 少しずつ思い出してしまう

「ありがとう!
 望がこんなに腕のいい
 美容師になるなんて
 持つべきものは友達だわ!
 今度は営業時間に指名して来るね!」

 

 その言葉がチクリと胸を刺した
 再び鏡を見て髪に触れている千遥

 まだもう少し一緒にいられるかな?

「なぁ…飯でも」

「行く行く!お腹空いた!」

 鏡越しに返事をする千遥

「本当に彼氏いないんだな…可哀想に」

「なんだとコノヤロウ( º言º)
 彼氏いるだけが女の幸せじゃないぞ!」

「ハイハイ……ア~カワイソウ」

「(  '罒' )キィィィ ムカつく!
 なによ!そう言う自分はいるわけ?」

「いないと思うわけ~?」

「ぐっ……(;-"-)」

「さぁて、何食おうかなぁ」


 ── 本当は いないけど教えない

 千遥お前に伝えなかった気持ちが
 胸の中でまだ燻っているから



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