甘い友達〜僕たちは友達…これからもずっと〜

こぉぷ

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僕たちは友達…(望編)

20.心優しき人

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 姪のサクラと公園を散歩して
 独りノリツッコミをしていると
 背後から吹き出す声が聞こえた

「( ゚д゚)›› ハッ! 誰だ!」

「あ、失礼……」

「「 ・・・ えっ!? 」」

 背後にいた人物と僕は
 2人同時に驚きの声をあげた

 エッ( °Д°) !! Σ(゚д゚;)エッ

「えー?ノゾムくん?」

 背後で吹き出した人物は
 僕の名前を呼んだ


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「み、心優ミユウさん?」

「わぁ~久しぶりだね~!」

 そこに立っていたのは
 以前務めていた美容室の
 オーナーのお客様
 三馬ミンマ 心優ミユウさんだった

 僕が店を出した時は
 お祝いの花を贈ってくれたり
 お客様を紹介してくれたりした
 めっちゃ良い人なんだよな

 だけどその分
 今の僕の状況が申し訳なくて……

「お久しぶりです!
 そっか、お住いこの辺でしたね!
 あ、その節は大変お世話になりました
 結果的に閉店してしまって……
 申し訳ありませんでした」

 頭を下げ謝る

「うん……少しだけ聞いたよ
 大変だったよね……
 体調は?もういいの?」

「ありがとうございます
 はい、もうすっかり元気です!
 お客様まで紹介していただいたのに
 本当に申し訳ありませんでした」

「うん、まぁそれは
 仕方のないことだったから……
 ね、もう頭上げてよ!
 あのさ、僕んち近いんだけど
 お茶でも飲まない? 少し話そうよ」

 久しぶりに会った心優さんは
 相変わらず優しくて
 変わってなかった
 本当に名前通りの心優こころやさしき人だ


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「お邪魔します……
 お兄さん、お留守ですか?」

「買い物かな?いないみたいだね
 その辺に適当に座って?
 くつろいでくれていいからね~
 今飲み物用意するね……
 望くんは何が好き?
 コーヒー、紅茶、麦茶に緑茶
 りんごジュース?青汁もあるよ?」

「ははっ、喫茶店みたいですね
 えーとそれじゃあ……
 麦茶をいただけますか?」

 心優さんの部屋は
 姉のマンションのすぐ近くだった

 ぐずり出した桜は置いて来た

 2LDKか……兄弟で仲良いよなぁ
 双子だからかなぁ…いいなぁ
 心優さん仕事辞めて
 どれくらい経つかな……
 そろそろ仕事しないといけないって
 言ってたけど決まったのかな?

「望くん、甘い物は好き?」

「はい…… あ、お構いなく」

「そう言わず、一緒に食べようよ
 プリン沢山いただいたんだけど
 兄貴と2人で食べるの
 無理そうでさ~ 助かったよ
 はい、麦茶とプリンですどうぞ~
 この店知ってる?
 小麦こむぎ駅向かいの“Ryusei ”って」

「え!知ってます知ってます!
 開店前に並ばないと買えない
 幻のプリンですよね!
 ここのお菓子はどれも絶品だって
 姉が絶賛してました」

「そうそう、やっぱ有名だよね
 帰りに お姉さんにも持って行ってね」

「え、あ、すみません!
 催促するみたいなこと言って……
 ありがとうございます
 確か予約も出来ませんよね、すごいな」

「アハハッ(´▽`*)お客様の息子さんが
 そこのパティシエでね……
 僕のために特別に用意してくれてさ
 並んで買ってる人に申し訳ないけど
 正直 嬉しいよね♪ 」

「お客様って……
 仕事始められたんですか?
 もう大丈夫なんですか?」

「うん、去年から様子見ながらね
 なんとか続いてるよ♪
 望くん話しやすいから
 よく聞いてもらってたよな~」

「はい…心配してましたよ
 僕は何も出来ませんでしたけど」

「聞いてもらえるだけでも
 かなり楽になったよ?
 “僕たちは幸せになれる”って
 力強くて、いい言葉もらったしね」

 言いながら心優さんは
 胸の辺りを押さえる

 以前ストーカー被害の後遺症に
 苦しんでいた心優さんに
 元気を出して欲しくて伝えた言葉だ

 今の僕には言えない言葉……

「それでね!
 仕事始めてもうすぐ1年なんだけど
 そろそろ人員を増やしたいと思ってて
 望くん手伝ってくれないかな?」

「へぇ 1年で人員を ……って
 心優さんが起業されたんですか?」

「へへっ( *¯ ꒳¯*)そうなの」

 心優さんの人柄はよく知っているし
 一緒に働くのも悪くなさそうだけど

「どんな職種なんですか?」

「接客業だよ……はい、これ名刺
 良かったら見学に来ない?」

「え……【club月光】???
 飲み屋の“クラブ”ですか?」

「そそ!ね、見に来てよ
 百聞は一見にしかずって言うだろ?」

「はぁ……まぁそうですね」

「出来れば、望くんの
 美容師としての腕も
 お借りしたいんだよね♪」

「え?」

「とにかく1度見に来て!」


 久しぶりに再会した心優さんから
 一緒に働かないかというお誘い……

 そろそろ仕事も考えないとだもんな
 見に行ってみるか……



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