エルダーストリア－手垢まみれの魔勇譚―

第四譚：理念夢想の人形譚

登場人物紹介

勇者イリア：
　イリア・キャンバス、１７歳。かつて世界の危機を救った少女。現在は魔王ともども能力を封印されて１２歳くらいの姿になっている。胸は控えめ。
　本人が魔族に対して圧倒的なチート能力を誇ることに加えて、特攻武器である聖剣も所持しており魔族相手なら手が付けられない。
　かつての仲間の一人、二刀流の聖刀使いシロナを探して街々を渡っていく。
　
　魔王アゼルと旅を続ける中で、魔族に対するスタンスが以前よりマイルドになっている。
　逆に言えば以前の彼女は魔族に対して苛烈であったということでもあり、そんな彼女の姿は彼・に強い影響を与えていた。

　今章の終盤にて彼女の秘密がひとつ明らかになる。


魔王アゼル：
　アゼル・ヴァーミリオン。約２００歳。本来は２０代後半の長身のイケメンだが、現在は封印によって５、６歳の幼児の姿に。
　封印により勇者とは切っても切れない関係となってしまい、なし崩し的に彼女の旅に同行している。

　イリアと戦って以降、負けが込んでいたことを内心気にしていた。
　今回、聖刀使いとの戦いの中で新たな強さの扉を開いていく。

　そして、ノルマをこなす、のか？


聖剣アミスアテナ：
　魔族に対して絶対的な性能を誇る聖剣。そしてよく喋る。
　最近活躍の場がない彼女に見せ場はあるのだろうか。

　それはそうとてよく喋る。


エミル・ハルカゼ：
　最強の魔法使い、歩く災厄。最高位である黒金のローブを纏った魔法使い。１３歳くらいの少女に見えるが実は２３歳。
　何も考えていないようで考えており、意外と博識。そして常識を知りながら常識を大切にしていないのでやっぱりトラブルを起こしていく。

　今回も今回で彼女は好きに戦うが、その相手とは致命的に相性が悪かった。
　
　暴力と知性が混ざり合って最強に見える。


鍛冶師クロム：
　前章にてイリアたちと関わることになった魔人の鍛冶師。
　イリアたちの探す聖刀使いと何やら関わりがある様子。

　彼が望んだモノは本当は何だったのか。今まで避けてきた他人との触れ合いの中で彼はその答えを見つけ出す。


ユリウス、カタリナ：
　赤髪の少年と青髪の少女。ユリウス・ガトーショコラとカタリナ・ザッハトルテ。
　今回は危ないからお留守番。
　そんな中で、彼らは傷ついた心を少しずつ癒していく。


セスナ・アルビオン：
　大魔王の近衛騎士。くっ殺。
　前章にて罠に嵌まって捕まってしまった白い髪の美しい女性。
　彼女の命運はいかに。


ルシュグル・グーテンターク：
　魔王軍四天王の一人。人間が大嫌い。
　セスナ・アルビオンを手中にしたことで人間たちへの攻勢に出る。

カッサンドーラ・アンブレラ：
　ルシュグルと同じく四天王の一人。エミル・ハルカゼを敵視する。
　目的のためルシュグルに追従していた彼女だが、ある選択を迫られることに。