異次元で女子物色をほどほどに抑えなかった結果、

木mori

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第二章

第三十二部分

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「あちち!キャンセラーグラスの縁が熱くなっているぞ!」
遼斗のキャンセラーグラスのガラス縁が赤く変色して、すでに溶けかかって湯気が出ている。
「ほら、言わんこっちゃない。その傷のないキレイな手がヤケドしてもいいのかのう。」
「うわああ~!もうガマンできないぞ。」
あまりの熱さに耐えかねて、キャンセラーグラスを取った遼斗。
「少しの間なら他の女子も通らないだろう。幸いにも目の前には女子カテゴリー外の老婆で、しかも頬かむりまでしているからな。」
「それはどうかな。王子の女子ストライクゾーンはけっこう広いんじゃないか。こうしたらどうなるのじゃろうか。」
頬かむり女はフードを取った。
「ぐおおお~!意外にかわいい!目元パッチリで、ちょっと大人びた女子高生っぽいじゃないか!バタン。」
遼斗は女子嫌いが発動してその場に倒れた。
「よし。事前情報通りだったな。リベンジを果たしたぞ。で、でも王子はなかなかの美形じゃし、ワシのことをかわいいとか、言ってたな。美少年に誉められた~。萌え~。バタン。」
頬かむり女もその場で卒倒した。
その直後に現場にやってきたメイド長たちが、ゴミ拾いのようにふたりを回収したのであった。

屋敷内の大部屋には杏名、理世、頬かむり女がいた。
「うう。」
ベッドで頬かむり女が顔をしかめながら、目を開けた。
「気がついたでちゅか?どこか痛くないでちゅか。」
「ああ、体は何ともないぞ。ここはどこだ。」
「大王寺家のメイド部屋でちゅ。」
「ワシを介抱してくれたんじゃな。ずいぶんちっちゃい女の子を使ってるんじゃな。ブラック屋敷か?」
「いきなりちっちゃい言うなでちゅ。初対面のおばあちゃんに過小評価されたでちゅ。うう。」
杏名は泣き出した。
「おばあちゃん言うな。おいおい、そこの胸無しねえちゃん、なんとかしてくれんかの?」
「胸無し芳一とか言うな!」
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