異次元で女子物色をほどほどに抑えなかった結果、

木mori

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第二章

第三十三部分

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「そこまで言ってないわ。おまえさんたちの名前を教えてくれんかの。」
「あたいは新堂理世、ちっちゃいのは新堂杏名だよ。通称アナちゃん。」
「初対面のおばあちゃんに、余計なことを教えなくていいでちゅ。お年寄りは一度インプットしたら、忘れない限り変更不能なんでちゅから。」
「ばあちゃんの名前を教えてくれよ。」
「ばあちゃん、ばあちゃん言うな!本当に年増だと自己暗示にかかってしまうじゃろ!名前の方は、毒野凛子とでもしておいてくれ。」
「アナちゃんと理世はここでいったい何をやってるんじゃ?」
「メイドさん付きの家政婦さんでちゅ。」
悲しげに答える杏名と俯いてうなずく理世。
「はあ?メイドと家政婦は同義語かと思っていたんじゃが、それは違っていたということなんじゃな。アナちゃんと理世は貧しくて、ここに売られて奉公してるんじゃな。なんとも悲しいのう。」
「いや売られたわけではないでちゅ。」
「売られた人間は、自分は売られたのではなく、自分の意志でここに来たと言うものじゃ。ますます哀れに思えてきたのう。ううう。」
凛子は、はらはらと落涙した。
「いやツラいけど、そこまで悲惨な状況ではないけど。」
理世が焦って説明するが、凛子は下を向いて、話を聞いていない様子。厳しい立場ながら、自分たちの心を鼓舞する姿勢。健気じゃのう。
「いやいやそこまで落ちてないけど。それにあたいたちは王子のことが気になってるし。」
「そうか、そうか。王子に一太刀いれたいのじゃな。」
「うん。オニイチャンにたかいたかいされたいでちゅ。」
「うむ。王子を他界に連れて行きたいほど、憎らしいんじゃな。ますます気に入った。それはワシと同じじゃ。いわば同志じゃ。よし。ではワシが知っている王子のことを教えてやろう。実は王子は女子恐怖症なんじゃ。」
「な、なんでちゅと?」
「王子が、女子がコワいなんて聞いてないよ!そんな風には全然見えないよ。」
「女子恐怖症をメガネで隠しているのじゃよ。」
「メガネ?そういえばオニイチャンはいつもかっこいいメガネをかけてるでちゅ。」
「あれは特殊変態、いや偏光ガラスででてきていて、あれを使うと、女子がヘタレ野菜に見えるんじゃ。」
「別にヘタレでなくても野菜ならいいのでは?」
「細かいことは捨て置け。ワシが仕掛けたんじゃから。」
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