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第一章
第十九話・新種誕生?
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こうして放課後となり、ショッピングモールに到着した大悟、楡浬、騙流と衣好花。
《わくわく。新しいダルマ、買う。》
「わ~い、わ~い。久しぶりのお買い物。嬉しさ余って、肉じゃが百杯。物食の字。」
騙流は無表情ながらダルマ文字が踊っており、衣好花は満面の笑みに加え、額文字がピースしている。
ハイテンションなふたりを見て、大悟の気持ちもやや高揚していた。騙流たちは饅頭人に食われて、助けられたものの、いきなり大悟家に居候となるという、生活環境の大きな変化に耐えられるのか、彼女たちの最初のミッションが変なプレッシャーを与えないかと大悟は不安視していただけに、安堵感は大きなものであった。
「よし、それじゃあ、自分探しついでの饅頭人探しをやるか。キッシンジャースイッチオン!」
「スイッチオフクローズよ。」
「楡浬。そのセンスの悪いフレーズとスイッチオフはいったいなんだ。」
「もう少し冷静になりなさいよ。こんなにたくさんの人がいる中で、キッシンジャーという超絶不埒な行為を働いたら、暴れん坊敗戦将軍として、ソッコーで逮捕されちゃうわよ。」
「それはわかってるさ。サムライが腰に差したモノを抜く時ってのは、生き様を決める時だ。それまでは自分を泳がせておくさ。答えはそこにある。」
「どこよ?」
「わざとらしくキョロキョロするんじゃねえ。ちゃんと作戦を考えているんだぞ。」
「こんな大公衆の面前でキスなんてする女性がいるのかしら。」
「そりゃ普通なら無理だろう。だから、キスしても不自然ではないシチュエーションをこちらで作るのさ。」
大悟の作戦とはこうであった。
モールのイベント広場に賞品の出るブースを設ける。そこで、ゲームを行う。まずは、頭が入る大きさの箱を用意して、そこに顔を入れてもらい、目隠しをして、お試しリップ、つまり唇になにかを当てて、それがなにかを当てようクイズ。
次に定番のポッキーゲーム。ポッキーを両側から食べ始めて、大悟よりも多く食べれば賞品ゲット。
「まず見せてみよう、クチビル。リップサービスお試しリップします。なにかを当てようクイズ。」
「でもあんたがいて女性が安心してやってくるかしら。心配ご無用。こうだ!」
ロングヘアーのウイッグに女子用の赤いブレザー。女装大悟がここに誕生した。
《わくわく。新しいダルマ、買う。》
「わ~い、わ~い。久しぶりのお買い物。嬉しさ余って、肉じゃが百杯。物食の字。」
騙流は無表情ながらダルマ文字が踊っており、衣好花は満面の笑みに加え、額文字がピースしている。
ハイテンションなふたりを見て、大悟の気持ちもやや高揚していた。騙流たちは饅頭人に食われて、助けられたものの、いきなり大悟家に居候となるという、生活環境の大きな変化に耐えられるのか、彼女たちの最初のミッションが変なプレッシャーを与えないかと大悟は不安視していただけに、安堵感は大きなものであった。
「よし、それじゃあ、自分探しついでの饅頭人探しをやるか。キッシンジャースイッチオン!」
「スイッチオフクローズよ。」
「楡浬。そのセンスの悪いフレーズとスイッチオフはいったいなんだ。」
「もう少し冷静になりなさいよ。こんなにたくさんの人がいる中で、キッシンジャーという超絶不埒な行為を働いたら、暴れん坊敗戦将軍として、ソッコーで逮捕されちゃうわよ。」
「それはわかってるさ。サムライが腰に差したモノを抜く時ってのは、生き様を決める時だ。それまでは自分を泳がせておくさ。答えはそこにある。」
「どこよ?」
「わざとらしくキョロキョロするんじゃねえ。ちゃんと作戦を考えているんだぞ。」
「こんな大公衆の面前でキスなんてする女性がいるのかしら。」
「そりゃ普通なら無理だろう。だから、キスしても不自然ではないシチュエーションをこちらで作るのさ。」
大悟の作戦とはこうであった。
モールのイベント広場に賞品の出るブースを設ける。そこで、ゲームを行う。まずは、頭が入る大きさの箱を用意して、そこに顔を入れてもらい、目隠しをして、お試しリップ、つまり唇になにかを当てて、それがなにかを当てようクイズ。
次に定番のポッキーゲーム。ポッキーを両側から食べ始めて、大悟よりも多く食べれば賞品ゲット。
「まず見せてみよう、クチビル。リップサービスお試しリップします。なにかを当てようクイズ。」
「でもあんたがいて女性が安心してやってくるかしら。心配ご無用。こうだ!」
ロングヘアーのウイッグに女子用の赤いブレザー。女装大悟がここに誕生した。
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