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第22話『人魚エメラの申し出』
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かくして、オービット・アクシスの3Dカメラ(取り外し可能)は、アロンの精度の高い緻密な操作で、マーメイドリーフにテレポート。
無事、岩礁に腰かけた黒髪の人魚、エメラの姿が円卓の中央に映し出された。
「ご機嫌よう、皆さん。過日はお世話になりました。会議中にお邪魔してすみません。お話を聞かせていただきましたが、私ども……アニミズムでも話し合っておりましたところ、お役に立てるのではないかと思いまして。急いでご連絡を差し上げました」
「おおっ」
驚くNWSリーダーたち。思いがけない申し出だった。
「是非、お聞かせください」
ランスが歓迎する。
「はい、まず皆さんの素敵な勘違いをお教えしますね。童話の里を始めとする七つの里には、創造の真力が満ちているので、因果界に堕ちた方々が突然踏み込むことはできないのです」
「あ」
「ああーっ!」
「あ――っ」
ぽかんとした後、顔を見合わせる面々。
こめかみに手をやる者、派手に落ち込む者、ポンと拳で手を打つ者、十人十色だった。
「ですから、彼らを保護する意味で、里の人々の連携が必要なのですが。どうせならレベルアップも兼ねて、冒険をしていただいたらどうでしょう?」
「冒険——⁈」
異口同音に唱和する十人。
「そうです……因果界に堕ちた直後、まず彼らがしなくてはならないのは、食料の確保ですね」
「はい」
相槌を打つランス。
「それを里の方々がただ渡したのでは、抵抗があるかもしれません。そこで……私ども、アニミズムの住人が彼らの夢に登場します。そして、食料を手にするには、いくつかの課題をクリアしなくてはならないと持ちかけるわけです」
「なるほどねぇ……従うか従わないかどうかはともかく、それしか方法がないことがわかれば、試してみようって思うだろうしね」
ポールがしきりに感心する。エメラが頷いてさらに続ける。
「はい、そうしたら後は里の皆さんの力をお借りして、冒険仕立てにするために、演出していただくことが必要です……」
「うんうん、シナリオ・アイテム・トラップ・ダンジョン・モンスター! アニミズムの住人が手伝ってくれるなら、大掛かりな手間もいらないよね!」
大乗り気のポールに続いて、トゥーラが言った。
「それなら食糧をただ置くよりも、調理してあった方がより不可思議な演出ができるわね」
「おーっ、マリー・セレストだね。そうだよ、トゥーラ。ナイスアイディア!」
ポールはどこまでが有頂天なのか、上限知らずだった。
「じゃあ、あちこちに畑を作って封印しておいて、それを解除するには有名童話の一節じゃないと開けられないとか」
「それとか、楽器を見つけ出して、音が出るまで練習しないと、謎の人物に食料のある場所を教えてもらえないとか」
「花の種を探し出して、育てていくごとに食べられる料理の格が上がっていくとか!」
ナタル、キーツ、オリーブが次々とアイディアを出していく。
「うーん、過去にしでかした罪の反省文を提出しないと、ご飯が食べられないとか」
アロンの案に全員がプーッと吹き出す。
「子どもか! すっげぇジレンマ深そう」
ポールが一番ウケていた。
無事、岩礁に腰かけた黒髪の人魚、エメラの姿が円卓の中央に映し出された。
「ご機嫌よう、皆さん。過日はお世話になりました。会議中にお邪魔してすみません。お話を聞かせていただきましたが、私ども……アニミズムでも話し合っておりましたところ、お役に立てるのではないかと思いまして。急いでご連絡を差し上げました」
「おおっ」
驚くNWSリーダーたち。思いがけない申し出だった。
「是非、お聞かせください」
ランスが歓迎する。
「はい、まず皆さんの素敵な勘違いをお教えしますね。童話の里を始めとする七つの里には、創造の真力が満ちているので、因果界に堕ちた方々が突然踏み込むことはできないのです」
「あ」
「ああーっ!」
「あ――っ」
ぽかんとした後、顔を見合わせる面々。
こめかみに手をやる者、派手に落ち込む者、ポンと拳で手を打つ者、十人十色だった。
「ですから、彼らを保護する意味で、里の人々の連携が必要なのですが。どうせならレベルアップも兼ねて、冒険をしていただいたらどうでしょう?」
「冒険——⁈」
異口同音に唱和する十人。
「そうです……因果界に堕ちた直後、まず彼らがしなくてはならないのは、食料の確保ですね」
「はい」
相槌を打つランス。
「それを里の方々がただ渡したのでは、抵抗があるかもしれません。そこで……私ども、アニミズムの住人が彼らの夢に登場します。そして、食料を手にするには、いくつかの課題をクリアしなくてはならないと持ちかけるわけです」
「なるほどねぇ……従うか従わないかどうかはともかく、それしか方法がないことがわかれば、試してみようって思うだろうしね」
ポールがしきりに感心する。エメラが頷いてさらに続ける。
「はい、そうしたら後は里の皆さんの力をお借りして、冒険仕立てにするために、演出していただくことが必要です……」
「うんうん、シナリオ・アイテム・トラップ・ダンジョン・モンスター! アニミズムの住人が手伝ってくれるなら、大掛かりな手間もいらないよね!」
大乗り気のポールに続いて、トゥーラが言った。
「それなら食糧をただ置くよりも、調理してあった方がより不可思議な演出ができるわね」
「おーっ、マリー・セレストだね。そうだよ、トゥーラ。ナイスアイディア!」
ポールはどこまでが有頂天なのか、上限知らずだった。
「じゃあ、あちこちに畑を作って封印しておいて、それを解除するには有名童話の一節じゃないと開けられないとか」
「それとか、楽器を見つけ出して、音が出るまで練習しないと、謎の人物に食料のある場所を教えてもらえないとか」
「花の種を探し出して、育てていくごとに食べられる料理の格が上がっていくとか!」
ナタル、キーツ、オリーブが次々とアイディアを出していく。
「うーん、過去にしでかした罪の反省文を提出しないと、ご飯が食べられないとか」
アロンの案に全員がプーッと吹き出す。
「子どもか! すっげぇジレンマ深そう」
ポールが一番ウケていた。
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