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19.起床
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起床
____コンコン
朝の光が差し込むエティーナの部屋に、ノックが響き、その後に扉が開かれる。そこからひょっこり姿を現したのはエティーナの専属メイドであるルルネだ。
彼女は部屋に入ってきて早々に、エティーナのそばにいる男性に気づく。
「お嬢様!おはようございま、...きゃあああ!!!」
「...ん?ルルネ...?」
「おっ、お嬢様...!?そ、その方は...何を...?」
「ああ、これね。...いい?ルルネ。これは、
_____赤ちゃんよ。」
▼
「うむ!!美味い!!伯爵家のシェフは天才だ!!俺はこう見えて偏食家なのだが、ぱくぱく食べられるぞ!!」
「ルーカス様、お口にソースが。」
ルーカスがそばにいた伯爵家の執事に口元を拭われる。これで三回目だ。
「ああ、すまない。しかし、それにしてもうまい。どうしてこんなに俺の好みのものばかりが並んでいるんだ?」
「エティーナお嬢様からの指示です。」
「そうか!!君が考えてくれたのか!!そりゃあ美味いわけだ!ありがとう!」
ぐっすり寝たルーカスは昼に目を覚ました。エティーナは既にルシエルに約束していた授業をしていたため、知らなかったのだがルーカスは目覚めて一発目にエティーナを探していたらしい。
そして屋敷中を走り回りエティーナを見つけるや否や抱きついて泣き始めたのだった。
なんでも、「君が死んでしまったのかと思った。」と言っていたが、夜にした話が若干トラウマになってしまっているらしい。
ルシエルはなんとか誤魔化して、今は昼食を食べている。
ちなみにルーカスに用意した料理は所謂お子様セットだ。
「(赤ちゃん...ではなく、雛ガモ...?いややっぱり赤ちゃん...?)」
「うん?ヒナガモとはなんだ?君の好きなものか?」
口いっぱいに食べ物を詰めたルーカスが一応行儀良く全てを飲み込んでから、エティーナにそう尋ねる。
体に悪いのなら指輪は付けなくていい、とエティーナが決めたため、今のルーカスには目を見なくとも心の声が全て漏れている状態だ。
そしてそのキラキラとした瞳を眩しく思いながら、エティーナは心を平静に保ちながら答えた。
「そうね、可愛いから好きよ。」
「じゃあ今度持って来てやるからな!」
「いいえ、いらないわ。」
「そ、そうか...。」
「私はスイーツの方が好きよ。」
「っ!分かった!!沢山買ってくる!!」
「ええ、楽しみにしているわ。」
「ねえさま、あまいものすきですか...?」
「ええ。今日のおやつは一緒に食べましょうね、ルシエル。」
「はい!」
「あっ、ず、ずるいぞ!!俺も混ぜてくれ!!俺も食べる!!仲間外れは嫌だ!!」
「...................。」
幼稚園児のような駄々の捏ね方をするルーカスをルシエルが可愛い笑顔のまま見つめる。その瞬間、周囲の空気が少し冷えた。
「...ルーカスせんせい?ごごのじゅぎょう、たのしみにしていますね?(さっきも姉様に抱きついていたし、隙を見て追い出そう。)」
「追いっ!?...あ、あぁ。まかせろ!君を立派な魔法師にしてやる!...だから、俺も一緒にお菓子を食べていいか...?」
「...いいですよ。」
ルシエルはルーカスが心を読めると知っているが、元来の性質なのかコントロールが上手く、隠したいものはちゃんと隠し、むしろルーカスにだけ聞こえる威圧として心の声を活用していた。
ルシエルが居る限り、エティーナとルーカスの距離はそう簡単には縮まらないだろう。
だがそんな事には気づかないルーカスは今日3人でおやつを食べられる事に喜んで、また食事を頬張っていた。
「...ルシエルの方が年上に見えるわ。」
「...ぼくも、そうおもいます。」
二人は生暖かい目で25歳男性魔法師を見つめた。
____コンコン
朝の光が差し込むエティーナの部屋に、ノックが響き、その後に扉が開かれる。そこからひょっこり姿を現したのはエティーナの専属メイドであるルルネだ。
彼女は部屋に入ってきて早々に、エティーナのそばにいる男性に気づく。
「お嬢様!おはようございま、...きゃあああ!!!」
「...ん?ルルネ...?」
「おっ、お嬢様...!?そ、その方は...何を...?」
「ああ、これね。...いい?ルルネ。これは、
_____赤ちゃんよ。」
▼
「うむ!!美味い!!伯爵家のシェフは天才だ!!俺はこう見えて偏食家なのだが、ぱくぱく食べられるぞ!!」
「ルーカス様、お口にソースが。」
ルーカスがそばにいた伯爵家の執事に口元を拭われる。これで三回目だ。
「ああ、すまない。しかし、それにしてもうまい。どうしてこんなに俺の好みのものばかりが並んでいるんだ?」
「エティーナお嬢様からの指示です。」
「そうか!!君が考えてくれたのか!!そりゃあ美味いわけだ!ありがとう!」
ぐっすり寝たルーカスは昼に目を覚ました。エティーナは既にルシエルに約束していた授業をしていたため、知らなかったのだがルーカスは目覚めて一発目にエティーナを探していたらしい。
そして屋敷中を走り回りエティーナを見つけるや否や抱きついて泣き始めたのだった。
なんでも、「君が死んでしまったのかと思った。」と言っていたが、夜にした話が若干トラウマになってしまっているらしい。
ルシエルはなんとか誤魔化して、今は昼食を食べている。
ちなみにルーカスに用意した料理は所謂お子様セットだ。
「(赤ちゃん...ではなく、雛ガモ...?いややっぱり赤ちゃん...?)」
「うん?ヒナガモとはなんだ?君の好きなものか?」
口いっぱいに食べ物を詰めたルーカスが一応行儀良く全てを飲み込んでから、エティーナにそう尋ねる。
体に悪いのなら指輪は付けなくていい、とエティーナが決めたため、今のルーカスには目を見なくとも心の声が全て漏れている状態だ。
そしてそのキラキラとした瞳を眩しく思いながら、エティーナは心を平静に保ちながら答えた。
「そうね、可愛いから好きよ。」
「じゃあ今度持って来てやるからな!」
「いいえ、いらないわ。」
「そ、そうか...。」
「私はスイーツの方が好きよ。」
「っ!分かった!!沢山買ってくる!!」
「ええ、楽しみにしているわ。」
「ねえさま、あまいものすきですか...?」
「ええ。今日のおやつは一緒に食べましょうね、ルシエル。」
「はい!」
「あっ、ず、ずるいぞ!!俺も混ぜてくれ!!俺も食べる!!仲間外れは嫌だ!!」
「...................。」
幼稚園児のような駄々の捏ね方をするルーカスをルシエルが可愛い笑顔のまま見つめる。その瞬間、周囲の空気が少し冷えた。
「...ルーカスせんせい?ごごのじゅぎょう、たのしみにしていますね?(さっきも姉様に抱きついていたし、隙を見て追い出そう。)」
「追いっ!?...あ、あぁ。まかせろ!君を立派な魔法師にしてやる!...だから、俺も一緒にお菓子を食べていいか...?」
「...いいですよ。」
ルシエルはルーカスが心を読めると知っているが、元来の性質なのかコントロールが上手く、隠したいものはちゃんと隠し、むしろルーカスにだけ聞こえる威圧として心の声を活用していた。
ルシエルが居る限り、エティーナとルーカスの距離はそう簡単には縮まらないだろう。
だがそんな事には気づかないルーカスは今日3人でおやつを食べられる事に喜んで、また食事を頬張っていた。
「...ルシエルの方が年上に見えるわ。」
「...ぼくも、そうおもいます。」
二人は生暖かい目で25歳男性魔法師を見つめた。
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