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四章 それでも僕等は夢を見る
コーエンスランド連合国軍最高軍師
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「…………ジンレイ」
不意に肌寒さを感じて、まどろみの中から目を覚ました。
視界に広がったのは一面石造りの床、壁、天井。大部屋ではないが個室にしては広い空間に、どこからか風が吹き込んでいた。身体を横たえているシーツの下から、ひんやりとした石の冷たさが伝わってくる。
ここが何処なのかは分からない。しかし、人がそう訪れない場所なのだろうという予想はついた。建物とて人が住めば生きるし、人がいなければ死んでいく。ここはまったく人の匂いがしなかった。
ゆっくり身体を起こすと、その拍子にじゃらっという金属音がした。
「鎖……?」
足元を見てみると、腕と足に錠が付けられていた。さらに足の鎖の先には鉄球が繋げられている。
黄昏塔から魔法で地上に下ろされ、装甲戦車に押し込まれたのは覚えている。しかし、そこからの記憶がない。あれから何時間経ったのかさえ、はっきりしたことはわからなかった。
時間の空白を自覚した途端、緊迫した焦燥感が込み上げた。太陽の様子を確認したくて縋る思いで窓を探す。背後に見つけたこの部屋で唯一の窓を見上げ、空の様子を窺った。
しかし、ユリエナの不安を他所に、外が映し出していたのは残酷なまでの漆黒で。
「――――っ」
太陽はもう消えた……?
この小さな窓から見える空は暗いが、まだ消滅していないという可能性もある。けれどもし本当に、既に太陽が消滅しているのであれば時は一刻を争う。太陽消滅から十二時間以内に〝太陽の儀式〟を行わなければ、太陽創生魔法は無効化してしまうのだ。それは、このグリームランドが百年の闇に囚われてしまうことを意味する。
あとどれくらいの時間が残されているのか……。
「お目覚めですかな、姫様」
嘲笑と共に入って来たのは、ユリエナをここまで連れてきた張本人。
一国戦略に相当する軍兵を指揮していた彼は、国家軍師、それも相当上位の軍師であることが推測される。この男はグリームランドの興亡を賭けた重大な儀式を妨害するために遣わされた。コーエンスランド軍の腹心と考えてまず間違いないだろう。
「私をフォルセスの王女とお思いなら、名くらい名乗るのが礼儀ではありませんか」
この男を前にする恐怖からなのか、身体が小刻みに震え出す。絶対的優位に立つ相手をあまり刺激したくない、という本能からの警告。しかしフォルセス国王の娘である誇りを捨てるわけにはいかなかった。
ささやかな抵抗に過ぎないが、ユリエナは懸命に恐怖心を押し殺して彼を睨み続けた。
「これはこれは、失礼を」
彼は薄く笑って仰々しく片膝をついた。そして見事に洗練された、美しい礼を見せつける。
「私はコーエンスランド連合国軍最高軍師ガリルフ・ギガリアントと申します。この度は数々のご無礼を働きましたこと、この場を借りて謝罪申し上げます。何卒お許し戴きたい。
――しかし、これも全ては我が惑星、コーエンスランドのため」
だがそれも形だけだ。裏にある横柄な自尊心を隠そうともせず、その男――ガリルフは慇懃無礼な応対で空々しく頭を垂れた。
「……目的は?」
「無論、太陽創生の阻止」
上げられた顔にはもう、凶悪な本性が露わになっていた。黄昏塔で眉一つ動かさず、残虐な指示を出したこの男のことだ。ここで少女一人を殺すことなど造作もないだろう。氷のような彼の瞳に、身体が強張った。
「なに、殺しはしないさ。フォルセスの姫君ともなると、簡単に手を下すわけにはいかないからな」
惑星間で戦争を行う場合、宣戦布告と見なされる攻撃行為が認められ、防衛目的でない限り原則として勃発することは許されていない。ユリエナが〝太陽の神子〟であるだけの一般人なら、即刻亡き者にされていたかもしれない。しかし、もしフォルセス王家の血を引く者が殺されたとなればディーフィットは絶対に黙ってはいない。すぐさま国家一丸となって首謀国に戦争を申し立てるだろう。
「しかし私を殺す殺さないに関わらず、貴方達は〝太陽の儀式〟を妨害した……。それだけに留まらず、コーエンスランドは前〝太陽の儀式〟の際にグリームランドと同盟を結ぶ惑星をも侵略しています。お父様とて、いつまでも放ってはおかないでしょう」
すると、ガリルフは鼻で嗤った。
「今でなければ恐るるに足らんな。軍力の充足している今でなければ、な」
「それは……?」
軍事に疎いユリエナでも、グリームランドとコーエンスランドの関係は多少知っている。
魔法が存在する惑星は数多い。しかしその根源や理は惑星によって全く異なる。その中でもグリームランドの魔法は格別だ。三千年という月日の中で形態がだいぶ変化したというが、元々は神に与えられた無双の力である。他惑星の魔法の原理は知り得ないが、少なくともグリームランドのそれに匹敵する魔法を持ち合わせている惑星はこの宇宙に存在しないと聞いている。
グリームランドが他惑星に侵略されることなく平穏無事を保っていられるのは、この強力な魔法力のおかげなのだ。事実、魔術士・魔導士の九割が国家に仕え軍力を底上げしているために、フォルセス国軍は無敵を誇っていられる。
もし〝太陽の儀式〟が失敗すれば、国家が衰退するのは避けられない。魔界に関する問題も急増し、他惑星からの侵略に備えることは難しくなる。衰弱したグリームランドなど簡単に乗っ取られてしまうことだろう。
つまり、この男はグリームランドの防衛線であるフォルセスに打撃を与えるため〝太陽の儀式〟を妨害しに来たのだ。そして、こちらが弱るのを待って侵略しようと企んでいる。
「なんて……なんて卑劣なやり方……っ!」
確かに敵国からしてみればグリームランドの魔術士・魔導士は脅威だ。基本的な魔法の性能自体が格段に高い上に、複数同時発動や発動を見合わせる保留、条件を設定しそれが満たされた時に発動する条件下自動発動など、サブアクションを起こす上級者も存在する。いざ戦って彼らを倒そうとすれば、他惑星の軍は相応の損害を覚悟しなければならない。
「そこまでして、この惑星がほしいの……?」
「欲しいな。欲しいとも。魔法が闊歩したこの惑星を掌中に収めればコーエンスランドに敵はない」
世界に充満する濃厚な魔法力、安定した魔法術式、応用や創作による魔法の発展と充実。これほど魔法が栄える惑星はグリームランドの他に類を見ない。反対に、コーエンスランドの魔法はあまりに非力だ。
具現化する魔法は四大元素に沿うもの、即ち火、水、風、地の四つのみとされている。さらに術式が脆いため、細心の注意の許、単一で発動せねばならないと聞く。詰まる所、グリームランドの魔法のように応用が利く代物ではなく、威力も遠く及ばない。
故にコーエンスランドは魔法に富んだグリームランドを欲する。グリームランドを植民地として獲得できれば、強力な魔法もまた手に入れることが出来るのだから。
「っ……!」
母惑星の危機となる存在が、目の前にいる。
それなのに何も出来ない自分が恨めしかった。フォルセスの王女である以上に、自分はグリームランドの運命を背負った〝太陽の神子〟であるというのに。
――ジンレイ、みんな……。
不意に彼らの顔が浮かんだ。
何故彼らが浮かんだのかは分からない。心の安らぎを求めてなのか、あるいは――。
彼らはいつも、困っている時に必ず駆け付けてくれた。
自分は今でも、そんな彼らに助けを求めているのだろうか。
「………………」
そうなのかもしれない。彼らだけでコーエンスランド軍と戦えるはずがないのに、彼らさえいてくれればなんとかなるような気がした。根拠はないけれど、ただそう思えた。
――その瞬間。
「うっ!?」
恐怖心や圧迫感とはまったく異なる何かが突然身を襲った。
まるで高揚感と虚脱感が並行して膨れ上がるような、今までに味わったことのない不快感が押し寄せる。相対する二つの感覚の間に生じる摩擦が、肉体と精神を引き裂くようだ。
「な、なにっ……?」
朦朧とする意識はやがて衝動にも似た感覚に埋もれて、遠のいていった。
…………ジンレイ……っ。
不意に肌寒さを感じて、まどろみの中から目を覚ました。
視界に広がったのは一面石造りの床、壁、天井。大部屋ではないが個室にしては広い空間に、どこからか風が吹き込んでいた。身体を横たえているシーツの下から、ひんやりとした石の冷たさが伝わってくる。
ここが何処なのかは分からない。しかし、人がそう訪れない場所なのだろうという予想はついた。建物とて人が住めば生きるし、人がいなければ死んでいく。ここはまったく人の匂いがしなかった。
ゆっくり身体を起こすと、その拍子にじゃらっという金属音がした。
「鎖……?」
足元を見てみると、腕と足に錠が付けられていた。さらに足の鎖の先には鉄球が繋げられている。
黄昏塔から魔法で地上に下ろされ、装甲戦車に押し込まれたのは覚えている。しかし、そこからの記憶がない。あれから何時間経ったのかさえ、はっきりしたことはわからなかった。
時間の空白を自覚した途端、緊迫した焦燥感が込み上げた。太陽の様子を確認したくて縋る思いで窓を探す。背後に見つけたこの部屋で唯一の窓を見上げ、空の様子を窺った。
しかし、ユリエナの不安を他所に、外が映し出していたのは残酷なまでの漆黒で。
「――――っ」
太陽はもう消えた……?
この小さな窓から見える空は暗いが、まだ消滅していないという可能性もある。けれどもし本当に、既に太陽が消滅しているのであれば時は一刻を争う。太陽消滅から十二時間以内に〝太陽の儀式〟を行わなければ、太陽創生魔法は無効化してしまうのだ。それは、このグリームランドが百年の闇に囚われてしまうことを意味する。
あとどれくらいの時間が残されているのか……。
「お目覚めですかな、姫様」
嘲笑と共に入って来たのは、ユリエナをここまで連れてきた張本人。
一国戦略に相当する軍兵を指揮していた彼は、国家軍師、それも相当上位の軍師であることが推測される。この男はグリームランドの興亡を賭けた重大な儀式を妨害するために遣わされた。コーエンスランド軍の腹心と考えてまず間違いないだろう。
「私をフォルセスの王女とお思いなら、名くらい名乗るのが礼儀ではありませんか」
この男を前にする恐怖からなのか、身体が小刻みに震え出す。絶対的優位に立つ相手をあまり刺激したくない、という本能からの警告。しかしフォルセス国王の娘である誇りを捨てるわけにはいかなかった。
ささやかな抵抗に過ぎないが、ユリエナは懸命に恐怖心を押し殺して彼を睨み続けた。
「これはこれは、失礼を」
彼は薄く笑って仰々しく片膝をついた。そして見事に洗練された、美しい礼を見せつける。
「私はコーエンスランド連合国軍最高軍師ガリルフ・ギガリアントと申します。この度は数々のご無礼を働きましたこと、この場を借りて謝罪申し上げます。何卒お許し戴きたい。
――しかし、これも全ては我が惑星、コーエンスランドのため」
だがそれも形だけだ。裏にある横柄な自尊心を隠そうともせず、その男――ガリルフは慇懃無礼な応対で空々しく頭を垂れた。
「……目的は?」
「無論、太陽創生の阻止」
上げられた顔にはもう、凶悪な本性が露わになっていた。黄昏塔で眉一つ動かさず、残虐な指示を出したこの男のことだ。ここで少女一人を殺すことなど造作もないだろう。氷のような彼の瞳に、身体が強張った。
「なに、殺しはしないさ。フォルセスの姫君ともなると、簡単に手を下すわけにはいかないからな」
惑星間で戦争を行う場合、宣戦布告と見なされる攻撃行為が認められ、防衛目的でない限り原則として勃発することは許されていない。ユリエナが〝太陽の神子〟であるだけの一般人なら、即刻亡き者にされていたかもしれない。しかし、もしフォルセス王家の血を引く者が殺されたとなればディーフィットは絶対に黙ってはいない。すぐさま国家一丸となって首謀国に戦争を申し立てるだろう。
「しかし私を殺す殺さないに関わらず、貴方達は〝太陽の儀式〟を妨害した……。それだけに留まらず、コーエンスランドは前〝太陽の儀式〟の際にグリームランドと同盟を結ぶ惑星をも侵略しています。お父様とて、いつまでも放ってはおかないでしょう」
すると、ガリルフは鼻で嗤った。
「今でなければ恐るるに足らんな。軍力の充足している今でなければ、な」
「それは……?」
軍事に疎いユリエナでも、グリームランドとコーエンスランドの関係は多少知っている。
魔法が存在する惑星は数多い。しかしその根源や理は惑星によって全く異なる。その中でもグリームランドの魔法は格別だ。三千年という月日の中で形態がだいぶ変化したというが、元々は神に与えられた無双の力である。他惑星の魔法の原理は知り得ないが、少なくともグリームランドのそれに匹敵する魔法を持ち合わせている惑星はこの宇宙に存在しないと聞いている。
グリームランドが他惑星に侵略されることなく平穏無事を保っていられるのは、この強力な魔法力のおかげなのだ。事実、魔術士・魔導士の九割が国家に仕え軍力を底上げしているために、フォルセス国軍は無敵を誇っていられる。
もし〝太陽の儀式〟が失敗すれば、国家が衰退するのは避けられない。魔界に関する問題も急増し、他惑星からの侵略に備えることは難しくなる。衰弱したグリームランドなど簡単に乗っ取られてしまうことだろう。
つまり、この男はグリームランドの防衛線であるフォルセスに打撃を与えるため〝太陽の儀式〟を妨害しに来たのだ。そして、こちらが弱るのを待って侵略しようと企んでいる。
「なんて……なんて卑劣なやり方……っ!」
確かに敵国からしてみればグリームランドの魔術士・魔導士は脅威だ。基本的な魔法の性能自体が格段に高い上に、複数同時発動や発動を見合わせる保留、条件を設定しそれが満たされた時に発動する条件下自動発動など、サブアクションを起こす上級者も存在する。いざ戦って彼らを倒そうとすれば、他惑星の軍は相応の損害を覚悟しなければならない。
「そこまでして、この惑星がほしいの……?」
「欲しいな。欲しいとも。魔法が闊歩したこの惑星を掌中に収めればコーエンスランドに敵はない」
世界に充満する濃厚な魔法力、安定した魔法術式、応用や創作による魔法の発展と充実。これほど魔法が栄える惑星はグリームランドの他に類を見ない。反対に、コーエンスランドの魔法はあまりに非力だ。
具現化する魔法は四大元素に沿うもの、即ち火、水、風、地の四つのみとされている。さらに術式が脆いため、細心の注意の許、単一で発動せねばならないと聞く。詰まる所、グリームランドの魔法のように応用が利く代物ではなく、威力も遠く及ばない。
故にコーエンスランドは魔法に富んだグリームランドを欲する。グリームランドを植民地として獲得できれば、強力な魔法もまた手に入れることが出来るのだから。
「っ……!」
母惑星の危機となる存在が、目の前にいる。
それなのに何も出来ない自分が恨めしかった。フォルセスの王女である以上に、自分はグリームランドの運命を背負った〝太陽の神子〟であるというのに。
――ジンレイ、みんな……。
不意に彼らの顔が浮かんだ。
何故彼らが浮かんだのかは分からない。心の安らぎを求めてなのか、あるいは――。
彼らはいつも、困っている時に必ず駆け付けてくれた。
自分は今でも、そんな彼らに助けを求めているのだろうか。
「………………」
そうなのかもしれない。彼らだけでコーエンスランド軍と戦えるはずがないのに、彼らさえいてくれればなんとかなるような気がした。根拠はないけれど、ただそう思えた。
――その瞬間。
「うっ!?」
恐怖心や圧迫感とはまったく異なる何かが突然身を襲った。
まるで高揚感と虚脱感が並行して膨れ上がるような、今までに味わったことのない不快感が押し寄せる。相対する二つの感覚の間に生じる摩擦が、肉体と精神を引き裂くようだ。
「な、なにっ……?」
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…………ジンレイ……っ。
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