空の歌(スカイ・ソング)

碧桜 詞帆

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六章 時が過ぎても変わらないもの

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 膨大な闇の力が古城に発生した。その波動が遥か遠くまで広がっていく。
 ググッ…… 
 古城周辺の岩陰。何かがもぞもぞと動き大地に擦れる音がそこかしこから聞こえる。
 グルル……
 それは『声』なのか。やがてそこに、二点の紅が光った。
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