60 / 147
Chapter6(十三夜編)
Chapter6-⑥【青春】
しおりを挟む
ボトルをプッシュすると、大量のオイルが溢れ出た。
オイルは見る見る内に、ウエアに浸透していく。
大胸筋に張り付き、血管が透け、乳首が盛り上がった。
背面にもたっぷり塗りたくる。
プリッとした尻とロングスパッツが一体化した。
黒々とした陰毛の中で、重量感のある竿がウエアを持ち上げている。
「たまんねぇな!」
マサルは自ら大胸筋を揉み、ペニスを上下に動かして見せた。
燦燦と降り注ぐ陽光を浴び、走り出す。
二人に驚き、目を見開くジョガー達が滑稽に映る。
「気分はどうだ?」
マサルが振り向く。
「最高の気分だよ。
気持ちいい!」
イオリは高揚を抑え切れない。
前を走る躍動する筋肉が眩しかった。
30分程走った所でコースを外れた。
葦の繁みの中へ入って行く。
「どこに行くの?」
イオリは濡れた背中に声を掛ける。
「いい所さ。」
マサルは振り向きざまにウインクをした。
獣道を突き進むと、河原に出た。
秋だというのに数人の男達が、日焼けに興じている。
どの男も真っ黒に焼けていた。
男達の視線をやり過ごし、更に奥まで進んで行く。
「クロさん、久し振り!」
マサルが一段と黒い男に声を掛けた。
「おう、マッスル元気そうだな。
大阪はどうだ?」
クロと呼ばれた男が起き上がり、手を挙げる。
男の焼け具合は半端でなく、誰も日本人とは思わないだろう。
「まあ、ボチボチかな。
ここで焼いてた夏が懐かしいよ。
いつもと変わらぬメンバーだな。」
マサルは辺りを見回して、苦笑する。
「今日は連れと一緒か?」
呆然としているイオリに気付き、男が聞く。
「ああ、大阪で知り合ったイオリ。
フェチが凄く合う奴なんだ。
だからこの秘密の場所に連れて来たのさ。」
マサルがイオリを紹介する。
「俺は黒川の名字の頭を取ってクロと呼ばれている。
色黒だからと思っている奴もいるがな。」
黒川が白い歯を零して、手を差し出す。
「イオリです。」
イオリは握った手の黒さに改めて驚く。
自分の手が驚く程白く見えた。
黒川は40歳前後だろうか、脂肪の全くないスジ筋のボディだ。
メッシュの黒猫を締めている為、中のペニスが丸見えだった。
スキンヘッドで、身体中のどこにも体毛と呼べる物がない。
『綺麗だ。』
陽光を浴びた裸体はキラキラと輝き、見惚れてしまう。
「イオリ君の格好を見れば、マッスルと趣味が合うのは直ぐに分かるさ。」
黒川が徐にイオリのマラを掴む。
「デカいな。マッスルには勿体ない。」
黒光りする顔がニヤリと笑う。
「クロさん、イオリはダメだぜ。」
マサルが慌ててイオリの手を引っ張り、黒川から離す。
「冗談さ。今日は二人のカラミをたっぷり見学させてもらうさ。」
厚い唇が乾いた笑い声をあげた。
イオリは心奥で落胆した自分に驚く。
大阪に来てから、自分の変化に気付いていた。
ずっと目を背けてきたが、もう自分を欺けない。
ジョージ、ソウイチロウ、マサル、そして黒川と変態的指向の強い者に惹かれた。
その指向が強ければ強い程、イオリの中の焔は猛火となって燃え盛る。
黒川の厚い唇と口髭がとても淫らに見えた。
ねっとりとした舌の動きを目で追ってしまう。
「シートを借りるぜ。」
マサルは黒川の荷物からレジャーシートを取り出すと、河原に広げた。
「イオリ、そこに寝ろよ。」
ウエストポーチを外したマサルがシートを指す。
イオリは言われるままに横たわる。
砂利の上だが、思いの外痛くない。
マサルが影が太陽を隠す。
『グチュ、グチャ!』
卑猥な音を伴って、大量のオイルが降り注ぐ。
飽和量を越えたオイルが、腹筋に溜まっていく。
腹筋の溝から零れるオイルを見たマサルが覆いかぶさってきた。
(つづく)
オイルは見る見る内に、ウエアに浸透していく。
大胸筋に張り付き、血管が透け、乳首が盛り上がった。
背面にもたっぷり塗りたくる。
プリッとした尻とロングスパッツが一体化した。
黒々とした陰毛の中で、重量感のある竿がウエアを持ち上げている。
「たまんねぇな!」
マサルは自ら大胸筋を揉み、ペニスを上下に動かして見せた。
燦燦と降り注ぐ陽光を浴び、走り出す。
二人に驚き、目を見開くジョガー達が滑稽に映る。
「気分はどうだ?」
マサルが振り向く。
「最高の気分だよ。
気持ちいい!」
イオリは高揚を抑え切れない。
前を走る躍動する筋肉が眩しかった。
30分程走った所でコースを外れた。
葦の繁みの中へ入って行く。
「どこに行くの?」
イオリは濡れた背中に声を掛ける。
「いい所さ。」
マサルは振り向きざまにウインクをした。
獣道を突き進むと、河原に出た。
秋だというのに数人の男達が、日焼けに興じている。
どの男も真っ黒に焼けていた。
男達の視線をやり過ごし、更に奥まで進んで行く。
「クロさん、久し振り!」
マサルが一段と黒い男に声を掛けた。
「おう、マッスル元気そうだな。
大阪はどうだ?」
クロと呼ばれた男が起き上がり、手を挙げる。
男の焼け具合は半端でなく、誰も日本人とは思わないだろう。
「まあ、ボチボチかな。
ここで焼いてた夏が懐かしいよ。
いつもと変わらぬメンバーだな。」
マサルは辺りを見回して、苦笑する。
「今日は連れと一緒か?」
呆然としているイオリに気付き、男が聞く。
「ああ、大阪で知り合ったイオリ。
フェチが凄く合う奴なんだ。
だからこの秘密の場所に連れて来たのさ。」
マサルがイオリを紹介する。
「俺は黒川の名字の頭を取ってクロと呼ばれている。
色黒だからと思っている奴もいるがな。」
黒川が白い歯を零して、手を差し出す。
「イオリです。」
イオリは握った手の黒さに改めて驚く。
自分の手が驚く程白く見えた。
黒川は40歳前後だろうか、脂肪の全くないスジ筋のボディだ。
メッシュの黒猫を締めている為、中のペニスが丸見えだった。
スキンヘッドで、身体中のどこにも体毛と呼べる物がない。
『綺麗だ。』
陽光を浴びた裸体はキラキラと輝き、見惚れてしまう。
「イオリ君の格好を見れば、マッスルと趣味が合うのは直ぐに分かるさ。」
黒川が徐にイオリのマラを掴む。
「デカいな。マッスルには勿体ない。」
黒光りする顔がニヤリと笑う。
「クロさん、イオリはダメだぜ。」
マサルが慌ててイオリの手を引っ張り、黒川から離す。
「冗談さ。今日は二人のカラミをたっぷり見学させてもらうさ。」
厚い唇が乾いた笑い声をあげた。
イオリは心奥で落胆した自分に驚く。
大阪に来てから、自分の変化に気付いていた。
ずっと目を背けてきたが、もう自分を欺けない。
ジョージ、ソウイチロウ、マサル、そして黒川と変態的指向の強い者に惹かれた。
その指向が強ければ強い程、イオリの中の焔は猛火となって燃え盛る。
黒川の厚い唇と口髭がとても淫らに見えた。
ねっとりとした舌の動きを目で追ってしまう。
「シートを借りるぜ。」
マサルは黒川の荷物からレジャーシートを取り出すと、河原に広げた。
「イオリ、そこに寝ろよ。」
ウエストポーチを外したマサルがシートを指す。
イオリは言われるままに横たわる。
砂利の上だが、思いの外痛くない。
マサルが影が太陽を隠す。
『グチュ、グチャ!』
卑猥な音を伴って、大量のオイルが降り注ぐ。
飽和量を越えたオイルが、腹筋に溜まっていく。
腹筋の溝から零れるオイルを見たマサルが覆いかぶさってきた。
(つづく)
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる