妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter6(沖縄アツシ編)

Chapter6-⑩【Just Push Play】

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気付かれた様子はない。
手摺に隠れて、2人を観察する。
兄貴の前に座っている奴に見覚えがあった。
クラブでゴーゴーをやっているミサキだ。
良い評判は聞いた事がない。
光り物が好きらしく、いつもエナメル系の服を着て踊っていた。
身長は高くないが、半端じゃない筋肉量の持ち主だ。
特に肩の三角筋から三頭筋にかけての筋肉は目を見張る物がある。
 
そのミサキが兄貴にモーションを掛けている。
有名人に彼氏が認められた様で悪い気分はしない。
しかし意外な思いが勝る。
兄貴から見れば、小柄なミサキは対象外に思えた。
どちらかと言えば、アツシの方がタイプに近いだろう。
逆にブランド好きのミサキが兄貴に興味を抱くとも思えない。
野暮ったい、良く言えば素朴な兄貴はミサキのタイプから程遠い筈だ。
何がこの2人を惹き付けたのか、興味深い。
 
先にミサキが行動を起こす。
湯船から上がると、サウナへ向かう。
重そうな木製の扉を開けると、振り返り兄貴にサインを送った。
 
扉が閉まっても兄貴は動かない。
『全くしょうがないな!』
素知らぬ顔で兄貴の元に行く。
「ユーキどう?火照りは治った?」
声を掛ける。
「タ、タクミ何処にいたんだよ?
それが全く治まらないんだ。」
驚きと安堵の入り交じった表情で訴えた。
湯中を見ると、兄貴のマラは衰える事なく、そそり起っている。
『凄い効果だな。』
内心、その効果に満足した。
 
「だったらサウナで汗流したら、少しは落ち着くんじゃない?」
俺は促してみる。
「でも逆効果じゃないか?」
兄貴は驚いた表情で聞き返す。
「火照った身体に逆治療だよ。
発汗作用できっと落ち着くから、行って来な!」
兄貴の背中を押す。
「タクミは入らないのか?」
「俺は無理、もう充分に汗掻いたし。
水風呂でのんびりしてるよ。」
勃起したマラをタオルで隠しながら、不安気にサウナに向かう。
Tバックの焼け跡が扉の中に消えた。
 
俺はのんびり湯船に浸かり、下界を見下ろす。
観光バスが入って来るのが見えた。
「そろそろ良いだろう。」
俺は小声で言うと、木製のドアを見詰める。
強く見詰めれば、透視出来る気がした。
 
勢い良く扉を開ける。
不意を付かれた影が不自然に離れた。
開かれた扉から蒸気が失せ、視界がクリアになっていく。
その時、ミサキの腰に巻いていたタオルが落ちた。
それを見て、俺は納得する。
 
ミサキは亀頭にピアスをしていた。
少し黒っぽい鈍い色のシルバーは圧倒的な迫力だ。
タケルのピアスが6ゲージと言っていたが、それより遥かに太い。
4または2ゲージだろうか。
一方の兄貴は驚きのあまりあんぐりと口を開いたままだ。
完全にフリーズしている。
ただ勃起したマラは一層固さを増していた。
 
 
(つづく)
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