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Chapter18(聖夜編)
Chapter18-①【Spiderman】
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三浦の家から持ってきたDVDの処分に困った。
几帳面な性格らしく、表紙に日付・名前・プロフィール・プレイ内容・場所等を記載してある。
よく捕まらずに、こんなに撮り続けたものだと呆れてしまう。
表紙を順番に見ていく。
その中の一枚で、手が止まる。
『20XX年3月11日。カオル。176/72/26/マッチョ体型。
凌辱プレイ。鎌倉エンペラーホテル。』と記載されていた。
鎌倉エンペラーはマサフミが撮影に使ったホテルだ。
マニアックな設備が人気の秘訣らしい。
名前が気になる。
男でカオルという名前はそういない。
プレイヤーにDVDをセットする。
再生ボタンを押す指が震えた。
映し出された場所はタイル張りの風呂場だ。
それにもかかわらず、レザーのベッドが設置してある。
手術台を思わせる作りだ。
そこに全裸の男が括り付けられていた。
発達した大腿、くびれた腰と腹筋、張り裂けそうな大胸筋、カメラがパン・アップする。
固唾を飲み、映し出される顔を待つ。
やはりカオルだった。
大分絞っているが、間違いない。
ぐったりしたカオルは泥酔している様子だ。
そこにスパイダーマンのコスチュームを着た三浦が現れた。
シャワーをカオルに浴びせる。
目を覚まし、頭を振った。
起き上がれず、顔だけを左右に向ける。
「な、なんだ、これは?」
状況を知り、大声を出す。
「これは儀式です。
あなたが私の奴隷になるための。」
スパイダーマンが冷淡に答えた。
「だ、騙したな!」
震える声がスピーカーから響く。
「騙してなんかいません。
あなたは飲みながら、M奴隷になってみたいと言いました。
私はその願望を叶えてあげてるのです。」
スパイダーマンは手に持った剃刀を翳す。
「ど、どうするつもりだ?」
カオルは剃刀を見詰める。
スパイダーマンはシェービングクリームを股間に塗りたくる。
「奴隷に陰毛は必要ありません。」
カメラに向かって冷笑した。
剃り跡から肌が現れる。
「や、止めろ!」
カオルが叫び、身体を揺する。
しかし両手足と腰をベルトで固定されていて、びくともしない。
「静かにしてないと、出血します。
私は構いませんが。」
淡々と剃刀は陰毛を削ぎ落していく。
諦めたカオルは暴れるのを止めた。
唇を噛み締め、必死に堪えている。
スパイダーマンは慣れた手付きで、剃りあげていく。
「素晴らしい。天井を見なさい。
剃毛奴隷が映っています。」
最後に腋を剃って、終わりを告げる。
画面が変わり、天井に埋め込まれた鏡が映し出された。
大の字に固定されたパイパンの姿が映っている。
「クソッ!絶対に後悔させてやるからな。」
カオルが鏡に吠える。
「それは無理です。
この映像がある限り、あなたは私に逆らえません。
今後、私の奴隷として、生きるしかないのです。」
スパイダーマンが薄笑いした。
カオルが燃える目付きで睨んだ。
「まあ、もうすぐ自分の立場が分かる事でしょう。
これからその身体に覚えてもらいます。
私に絶対服従という事を。」
スパイダーマンはそう言うと、足元の鞄から細いゴム管を取り出す。
「これが何か分かりますか?
カテーテルです。
あなたみたいに諦めの悪いタイプは羞恥責めが効果的です。
醜態を曝す事によって、自分の立場を理解するのです。」
スパイダーマンが講釈した。
「ふざけるな!誰そんな脅しに屈するか!」
カオルが話を遮る。
「人の話は最後まで聞くのがマナーです。」
レザーベルトで口を塞ぐ。
整った顔が歪む。
「これを挿入することによって、カオルさんの意志とは別に小便を垂れ流すのです。」
講釈を続けながら、カテーテルの挿入を始める。
「ぐわぁ、ごわぁ。」
カオルが頭を振り、悶える。
「まさか感じているんですか?」
卑屈な笑い声が風呂場に反響した。
(つづく)
几帳面な性格らしく、表紙に日付・名前・プロフィール・プレイ内容・場所等を記載してある。
よく捕まらずに、こんなに撮り続けたものだと呆れてしまう。
表紙を順番に見ていく。
その中の一枚で、手が止まる。
『20XX年3月11日。カオル。176/72/26/マッチョ体型。
凌辱プレイ。鎌倉エンペラーホテル。』と記載されていた。
鎌倉エンペラーはマサフミが撮影に使ったホテルだ。
マニアックな設備が人気の秘訣らしい。
名前が気になる。
男でカオルという名前はそういない。
プレイヤーにDVDをセットする。
再生ボタンを押す指が震えた。
映し出された場所はタイル張りの風呂場だ。
それにもかかわらず、レザーのベッドが設置してある。
手術台を思わせる作りだ。
そこに全裸の男が括り付けられていた。
発達した大腿、くびれた腰と腹筋、張り裂けそうな大胸筋、カメラがパン・アップする。
固唾を飲み、映し出される顔を待つ。
やはりカオルだった。
大分絞っているが、間違いない。
ぐったりしたカオルは泥酔している様子だ。
そこにスパイダーマンのコスチュームを着た三浦が現れた。
シャワーをカオルに浴びせる。
目を覚まし、頭を振った。
起き上がれず、顔だけを左右に向ける。
「な、なんだ、これは?」
状況を知り、大声を出す。
「これは儀式です。
あなたが私の奴隷になるための。」
スパイダーマンが冷淡に答えた。
「だ、騙したな!」
震える声がスピーカーから響く。
「騙してなんかいません。
あなたは飲みながら、M奴隷になってみたいと言いました。
私はその願望を叶えてあげてるのです。」
スパイダーマンは手に持った剃刀を翳す。
「ど、どうするつもりだ?」
カオルは剃刀を見詰める。
スパイダーマンはシェービングクリームを股間に塗りたくる。
「奴隷に陰毛は必要ありません。」
カメラに向かって冷笑した。
剃り跡から肌が現れる。
「や、止めろ!」
カオルが叫び、身体を揺する。
しかし両手足と腰をベルトで固定されていて、びくともしない。
「静かにしてないと、出血します。
私は構いませんが。」
淡々と剃刀は陰毛を削ぎ落していく。
諦めたカオルは暴れるのを止めた。
唇を噛み締め、必死に堪えている。
スパイダーマンは慣れた手付きで、剃りあげていく。
「素晴らしい。天井を見なさい。
剃毛奴隷が映っています。」
最後に腋を剃って、終わりを告げる。
画面が変わり、天井に埋め込まれた鏡が映し出された。
大の字に固定されたパイパンの姿が映っている。
「クソッ!絶対に後悔させてやるからな。」
カオルが鏡に吠える。
「それは無理です。
この映像がある限り、あなたは私に逆らえません。
今後、私の奴隷として、生きるしかないのです。」
スパイダーマンが薄笑いした。
カオルが燃える目付きで睨んだ。
「まあ、もうすぐ自分の立場が分かる事でしょう。
これからその身体に覚えてもらいます。
私に絶対服従という事を。」
スパイダーマンはそう言うと、足元の鞄から細いゴム管を取り出す。
「これが何か分かりますか?
カテーテルです。
あなたみたいに諦めの悪いタイプは羞恥責めが効果的です。
醜態を曝す事によって、自分の立場を理解するのです。」
スパイダーマンが講釈した。
「ふざけるな!誰そんな脅しに屈するか!」
カオルが話を遮る。
「人の話は最後まで聞くのがマナーです。」
レザーベルトで口を塞ぐ。
整った顔が歪む。
「これを挿入することによって、カオルさんの意志とは別に小便を垂れ流すのです。」
講釈を続けながら、カテーテルの挿入を始める。
「ぐわぁ、ごわぁ。」
カオルが頭を振り、悶える。
「まさか感じているんですか?」
卑屈な笑い声が風呂場に反響した。
(つづく)
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