146 / 190
Chapter7(女優編)
Chapter7-③【Flick of the Wrist】後編
しおりを挟む
「痛っ!二つ目って、一つ目は何だ?」
睾丸を無理矢理通され、顔を顰めて聞く。
「一つ目、ワタルさんはもう条件は満たしています。
その張った胸です。」
視線を落とし、己の大胸筋を見る。
高木に開発された乳首は萎える事を知らない。
「その肥大した乳首は僕の理想のヒーローの必須条件です。」
テツヤが指で乳首を弾く。
最初は少し緩く思えた。
パンパンに張った睾丸が通り、マラの付け根には若干だが余裕がある。
貞操具に比べれば、亀頭が自由になって楽だった。
しかしそれは短時間で幕を閉じた。
テツヤはリングの窪みを六角で回す。
みるみるリングが絞まり出す。
睾丸が真っ赤に膨らみ、ペニスが上を向く。
「ヒーローには横溢なパワーが必要です。
その象徴がこの勇ましく起立したペニスなんです。
トレーニング中は貞操具の方が効果的です。
しかしそこに美は存在しません。
トレーニングに効果的で美しさを損なわない究極のリングがこれです。
睾丸を締め付ける事で筋の弛緩を防ぎます。
僕の前ではいつもこの状態でいて下さい。」
「そっ、そんな事言ったって…、ずっとは無理だ。」
ワタルは訴える。
「それを可能にします。」
テツヤは六角をもう一周回す。
リングが肉に食い込む、更に固さが増す。
真っ赤に膨らんだ亀頭を見て、三つ目の条件を聞くのが怖くなった。
「最後の条件はマスクです。
ヒーローに共通するのは皆、素顔ではない事です。」
それを聞いて胸を撫で下ろす。
マスクを被る位なら容易い。
「それは何故だと思いますか?」
「正体を知られない為だろ。」
この答には自信があった。
「そういう一面もありますが、それは二次的な理由です。
本来の理由は…。」
「他にあるかな?
んー、マスク被ってた方が格好いいからかな。」
思い付くままに言う。
「そうです。ビジュアル的な側面が大きいのです。
想像して下さい。
髪の毛の生えたヒーローを。」
確かにそんなヒーローがいたら滑稽だ。
「ヒーローに毛髪は必要なないのです。」
「まさか…、それが三つ目の条件?」
鈍いワタルでも察しが付く。
「そう、マスクを必要としないヒーローが僕の理想です。
だって大好きな人の顔をマスクが隠すのは道理ではないでしょ?
僕が毎日剃ってあげます。」
テツヤの持つ剃刀が月明かりを浴び、妖しく光った。
「凄く…、とてつもなく格好いいです。
ワタルさんにはラバースーツは必要ありません。
世界で一番格好いい生身のヒーローです。」
剃刀を置いたテツヤが代わりにコップを持つ。
傾けられたコップからオリーブオイルが流れ落ちた。
とろっとしたオイルは直ぐには滑り落ちない。
ゆっくりと肌を伝わる。
テツヤの舌がオイルを頭皮に馴染ませる。
肌に浸透していく感覚に神経が麻痺した。
股間の痛みは快感でしかない。
「もっと…、もっと掛けてくれないか?」
大量のオイルを浴びれば、更なる快楽が得られる気がした。
「ならこれをして。」
テツヤがゴーグルを頭に回す。
締め付けるゴムバンドにさえ、欲情せずにいられない。
浴びせられたオイルが僧帽筋、大胸筋、広背筋を濡らしていく。
(つづく)
睾丸を無理矢理通され、顔を顰めて聞く。
「一つ目、ワタルさんはもう条件は満たしています。
その張った胸です。」
視線を落とし、己の大胸筋を見る。
高木に開発された乳首は萎える事を知らない。
「その肥大した乳首は僕の理想のヒーローの必須条件です。」
テツヤが指で乳首を弾く。
最初は少し緩く思えた。
パンパンに張った睾丸が通り、マラの付け根には若干だが余裕がある。
貞操具に比べれば、亀頭が自由になって楽だった。
しかしそれは短時間で幕を閉じた。
テツヤはリングの窪みを六角で回す。
みるみるリングが絞まり出す。
睾丸が真っ赤に膨らみ、ペニスが上を向く。
「ヒーローには横溢なパワーが必要です。
その象徴がこの勇ましく起立したペニスなんです。
トレーニング中は貞操具の方が効果的です。
しかしそこに美は存在しません。
トレーニングに効果的で美しさを損なわない究極のリングがこれです。
睾丸を締め付ける事で筋の弛緩を防ぎます。
僕の前ではいつもこの状態でいて下さい。」
「そっ、そんな事言ったって…、ずっとは無理だ。」
ワタルは訴える。
「それを可能にします。」
テツヤは六角をもう一周回す。
リングが肉に食い込む、更に固さが増す。
真っ赤に膨らんだ亀頭を見て、三つ目の条件を聞くのが怖くなった。
「最後の条件はマスクです。
ヒーローに共通するのは皆、素顔ではない事です。」
それを聞いて胸を撫で下ろす。
マスクを被る位なら容易い。
「それは何故だと思いますか?」
「正体を知られない為だろ。」
この答には自信があった。
「そういう一面もありますが、それは二次的な理由です。
本来の理由は…。」
「他にあるかな?
んー、マスク被ってた方が格好いいからかな。」
思い付くままに言う。
「そうです。ビジュアル的な側面が大きいのです。
想像して下さい。
髪の毛の生えたヒーローを。」
確かにそんなヒーローがいたら滑稽だ。
「ヒーローに毛髪は必要なないのです。」
「まさか…、それが三つ目の条件?」
鈍いワタルでも察しが付く。
「そう、マスクを必要としないヒーローが僕の理想です。
だって大好きな人の顔をマスクが隠すのは道理ではないでしょ?
僕が毎日剃ってあげます。」
テツヤの持つ剃刀が月明かりを浴び、妖しく光った。
「凄く…、とてつもなく格好いいです。
ワタルさんにはラバースーツは必要ありません。
世界で一番格好いい生身のヒーローです。」
剃刀を置いたテツヤが代わりにコップを持つ。
傾けられたコップからオリーブオイルが流れ落ちた。
とろっとしたオイルは直ぐには滑り落ちない。
ゆっくりと肌を伝わる。
テツヤの舌がオイルを頭皮に馴染ませる。
肌に浸透していく感覚に神経が麻痺した。
股間の痛みは快感でしかない。
「もっと…、もっと掛けてくれないか?」
大量のオイルを浴びれば、更なる快楽が得られる気がした。
「ならこれをして。」
テツヤがゴーグルを頭に回す。
締め付けるゴムバンドにさえ、欲情せずにいられない。
浴びせられたオイルが僧帽筋、大胸筋、広背筋を濡らしていく。
(つづく)
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
今度こそ、どんな診療が俺を 待っているのか
相馬昴
BL
強靭な肉体を持つ男・相馬昴は、診療台の上で運命に翻弄されていく。
相手は、年下の執着攻め——そして、彼一人では終わらない。
ガチムチ受け×年下×複数攻めという禁断の関係が、徐々に相馬の本能を暴いていく。
雄の香りと快楽に塗れながら、男たちの欲望の的となる彼の身体。
その結末は、甘美な支配か、それとも——
背徳的な医師×患者、欲と心理が交錯する濃密BL長編!
https://ci-en.dlsite.com/creator/30033/article/1422322
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる