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Chapter8(がむしゃら編)
Chapter8-⑤【赤い罠(who Loves It?)】後編
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「おおっ、似合うっすよ。
意外とマッチョだったんすね。
さあ、このソファーに座って。
ドリンクはここから選んで。」
ユウヤがメニューを差し出す。
「取り敢えずアイスコーヒーを…。」
火照った身体を落ち着けたい。
「この突起物は?」
ソファーから突き出た異物を指差す。
分かっているが、聞かずにいられない。
「見ての通りの張り型っすよ。
サイズ別にあるから好きなの選んでいいっすよ。」
カップを置いたユウヤがコントローラーを操作した。
血管の浮かんだ真っ黒なディルドが横に震え出す。
巨大な亀頭が大きく撓る。
手招きしている様だった。
シオンの足は根が生えた様に動かない。
「そんなに先走り出しているのに、今更躊躇するなんて。
だったらワタルさん、デモ見せてあげたら?」
ユウヤがワタルを見た。
鼓動が高まり、ワタルを凝視出来ない。
「そうだな、直ぐに跨ぐのはハードルが高いよな。
初めてのお客さんには先ず見学してもらうか。」
ワタルはそう言うと、ビニール製のショートパンツに手を掛けた。
「うっ、ううっ…。おおっ…。」
ワタルが顎を突き出し、顔を歪めた。
両手と両足はソファーから伸びた枷で固定され、身動き出来ない。
腿が揺れ、ブーツのヒールがコツコツと鳴った。
「ワタルさん、ちょっと感じ過ぎじゃないっすか?
まだ弱っすけど。」
ユウヤはシナリオ通りの台詞を言う。
シオンは呆けた様に口を開けたまま、ワタルを見詰めている。
想定以上の食らい付き方だ。
ソファーが搬入された日に試してみた。
だがワタルは顔色一つ変えない。
「もっと大胆に喘がないと、客はそそられないっすよ。」
苦言を口にするがワタルは困惑の表情を浮かべるだけだ。
「喘げと言ってもな…。」
「もっと顔を歪めて、快楽の声を漏らしてもらわないと。
大袈裟過ぎると客は用心するだろうから、微妙な線で頼みます。
これが稼働すると、しないとでは売り上げが大きく変わります。
ワタルさんの演技次第で、返済期間が変わるんですよ。
経営者として自覚して下さい。
客が思わず使いたくなる様な挑発をお願いします。」
ダイヤルを回すと、振動音が室内に轟く。
『グイーン、グォン…。』
「おおっ、ああっ…。
こんな感じか?」
薄目を開けたワタルが聞いてきた。
「何か、イマイチっすね。
抑え切れず、思わず声を漏らすって体で出来ないっすか?」
「簡単に言うな。
もっと具体的に言ってくれ。」
「そうっすね…。
先ずは足を広げて、踏ん張る。
そして快楽に思わず足が震えてしまうって感じはどうっすか?」
ワタルは股を開き、大腿筋を膨らました。
浮かんだ血管が小刻みに震え出す。
「ううっ…、おおっ…。」
半開きの唇から声が漏れてきた。
「そ、そう、それっすよ。
やれば出来るじゃないすか!」
ユウヤは更にダイヤルを回す。
震えが腿から全身に広がっていく。
唇から漏れた涎が顎を伝い落ちた。
(つづく)
意外とマッチョだったんすね。
さあ、このソファーに座って。
ドリンクはここから選んで。」
ユウヤがメニューを差し出す。
「取り敢えずアイスコーヒーを…。」
火照った身体を落ち着けたい。
「この突起物は?」
ソファーから突き出た異物を指差す。
分かっているが、聞かずにいられない。
「見ての通りの張り型っすよ。
サイズ別にあるから好きなの選んでいいっすよ。」
カップを置いたユウヤがコントローラーを操作した。
血管の浮かんだ真っ黒なディルドが横に震え出す。
巨大な亀頭が大きく撓る。
手招きしている様だった。
シオンの足は根が生えた様に動かない。
「そんなに先走り出しているのに、今更躊躇するなんて。
だったらワタルさん、デモ見せてあげたら?」
ユウヤがワタルを見た。
鼓動が高まり、ワタルを凝視出来ない。
「そうだな、直ぐに跨ぐのはハードルが高いよな。
初めてのお客さんには先ず見学してもらうか。」
ワタルはそう言うと、ビニール製のショートパンツに手を掛けた。
「うっ、ううっ…。おおっ…。」
ワタルが顎を突き出し、顔を歪めた。
両手と両足はソファーから伸びた枷で固定され、身動き出来ない。
腿が揺れ、ブーツのヒールがコツコツと鳴った。
「ワタルさん、ちょっと感じ過ぎじゃないっすか?
まだ弱っすけど。」
ユウヤはシナリオ通りの台詞を言う。
シオンは呆けた様に口を開けたまま、ワタルを見詰めている。
想定以上の食らい付き方だ。
ソファーが搬入された日に試してみた。
だがワタルは顔色一つ変えない。
「もっと大胆に喘がないと、客はそそられないっすよ。」
苦言を口にするがワタルは困惑の表情を浮かべるだけだ。
「喘げと言ってもな…。」
「もっと顔を歪めて、快楽の声を漏らしてもらわないと。
大袈裟過ぎると客は用心するだろうから、微妙な線で頼みます。
これが稼働すると、しないとでは売り上げが大きく変わります。
ワタルさんの演技次第で、返済期間が変わるんですよ。
経営者として自覚して下さい。
客が思わず使いたくなる様な挑発をお願いします。」
ダイヤルを回すと、振動音が室内に轟く。
『グイーン、グォン…。』
「おおっ、ああっ…。
こんな感じか?」
薄目を開けたワタルが聞いてきた。
「何か、イマイチっすね。
抑え切れず、思わず声を漏らすって体で出来ないっすか?」
「簡単に言うな。
もっと具体的に言ってくれ。」
「そうっすね…。
先ずは足を広げて、踏ん張る。
そして快楽に思わず足が震えてしまうって感じはどうっすか?」
ワタルは股を開き、大腿筋を膨らました。
浮かんだ血管が小刻みに震え出す。
「ううっ…、おおっ…。」
半開きの唇から声が漏れてきた。
「そ、そう、それっすよ。
やれば出来るじゃないすか!」
ユウヤは更にダイヤルを回す。
震えが腿から全身に広がっていく。
唇から漏れた涎が顎を伝い落ちた。
(つづく)
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