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Chapter4(最強編)
Chapter4-⑤【ビルを見下ろす屋上で】
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「なあ、どんな水着持ってきた?」
「普通の水着さ。
まさか、Tバックじゃないだろうな?」
その声に驚いたソラが飛び退く様に離れた。
咄嗟に行動出来ず、ベンチに座ったまま前屈する羽目になる。
入って来た二人組の会話が途切れた。
ぎこちない二人に違和感を覚えた様子だ。
「俺はビキニ…。」
短髪の男が取って付けた様に答えた。
かなりのマッチョだ。
値踏みする様な視線に狼狽えた。
高層ビルに囲まれた庭園にサンデッキが並ぶ。
緑が多く、都心とは思えない。
見下ろす車道にミニチュアカーが蠢く。
「いらっしゃいませ。
空いているデッキはご利用可能です。
ご希望はごさいますか?」
柔和な笑みを浮かべたスタッフが寄ってきた。
首にタオルを掛けて、胸を隠す。
「夕方まで、陽射しがある所をお願いします。」
サングラスを掛けたソラが直ぐに答える。
「それではこちらへどうぞ。」
一番端の陽当たりの良い場所へ案内してくれた。
スタッフが丸まっていたビーチタオルをデッキに広げる。
「ごゆっくり、お寛ぎ下さい。」
「ありがとう。」
ソラの言葉に合わせて、頷くのがやっとだった。
「オイル塗ってあげる。」
スタッフが去ると、ソラはパラソルを閉じる。
強い陽射しを浴びるのはいつ以来だろうか。
大きな乳輪をからかわれたのは中学生だった。
それが嫌で、プールのない高校を選んだ。
「折角、そんなエロい身体になったんだから、しっかり日焼けしないと。
色黒マッチョは令和になっても不滅さ。
日焼けは七難隠す。
これは我々界隈限定だけどね。」
逆光の影が陽射しを遮った。
「いいよ、自分で出来るから。
今は美白がブームじゃないのか?」
「何言ってんの。
それはノンケの話。
それにもう手遅れだよ。
さっきは自分から誘ってきたんだからさ。
こんなになっちゃったんだから、責任取ってよ。」
ソラが股間を指差す。
凛々しい隆起はボックスバンツを物ともしない。
「なら…、頼むよ。」
サンデッキに俯せになる。
「裏じゃなくて、表になって。」
仰向けになるしかなさそうだ。
大胸筋にオイルが溢れる。
それを掌を使い伸ばしていく。
肉厚の掌が乳首を撫で回す。
「そこはいいよ…。」
「何、先走りダラダラ垂らして言ってるの。
身体は正直だね。
今日は一日、僕の言う通りにしてもらうよ。」
すっかりソラのペースになってしまった。
目を閉じ、快楽に抗う。
「オイルマッサージって、受けたことある?」
顔を横に振る。
「オイルをここに垂らして、揉み解すんだ。
こうやってさ。」
股間が濡れていく。
「こんだけ先走り出てたら、オイルは必要ないね。」
股間が包み込まれる。
「ねぇ、睾丸がパンパンなんだけど。
これはリングじゃないな。
ゴムバンドしてるの?」
恥ずかしくて目を開けれない。
「ホントに変わったね。
でもこの方がイケてるよ。
あー、このまま犯したくなる。」
指が更に下へ向かう。
慌てて、上半身を起こす。
「大丈夫だよ。
ここでやる程、愚かじゃないから。
じゃあ、今度は僕に塗って。」
ソラは自分のデッキに戻ると、俯せになった。
(つづく)
「普通の水着さ。
まさか、Tバックじゃないだろうな?」
その声に驚いたソラが飛び退く様に離れた。
咄嗟に行動出来ず、ベンチに座ったまま前屈する羽目になる。
入って来た二人組の会話が途切れた。
ぎこちない二人に違和感を覚えた様子だ。
「俺はビキニ…。」
短髪の男が取って付けた様に答えた。
かなりのマッチョだ。
値踏みする様な視線に狼狽えた。
高層ビルに囲まれた庭園にサンデッキが並ぶ。
緑が多く、都心とは思えない。
見下ろす車道にミニチュアカーが蠢く。
「いらっしゃいませ。
空いているデッキはご利用可能です。
ご希望はごさいますか?」
柔和な笑みを浮かべたスタッフが寄ってきた。
首にタオルを掛けて、胸を隠す。
「夕方まで、陽射しがある所をお願いします。」
サングラスを掛けたソラが直ぐに答える。
「それではこちらへどうぞ。」
一番端の陽当たりの良い場所へ案内してくれた。
スタッフが丸まっていたビーチタオルをデッキに広げる。
「ごゆっくり、お寛ぎ下さい。」
「ありがとう。」
ソラの言葉に合わせて、頷くのがやっとだった。
「オイル塗ってあげる。」
スタッフが去ると、ソラはパラソルを閉じる。
強い陽射しを浴びるのはいつ以来だろうか。
大きな乳輪をからかわれたのは中学生だった。
それが嫌で、プールのない高校を選んだ。
「折角、そんなエロい身体になったんだから、しっかり日焼けしないと。
色黒マッチョは令和になっても不滅さ。
日焼けは七難隠す。
これは我々界隈限定だけどね。」
逆光の影が陽射しを遮った。
「いいよ、自分で出来るから。
今は美白がブームじゃないのか?」
「何言ってんの。
それはノンケの話。
それにもう手遅れだよ。
さっきは自分から誘ってきたんだからさ。
こんなになっちゃったんだから、責任取ってよ。」
ソラが股間を指差す。
凛々しい隆起はボックスバンツを物ともしない。
「なら…、頼むよ。」
サンデッキに俯せになる。
「裏じゃなくて、表になって。」
仰向けになるしかなさそうだ。
大胸筋にオイルが溢れる。
それを掌を使い伸ばしていく。
肉厚の掌が乳首を撫で回す。
「そこはいいよ…。」
「何、先走りダラダラ垂らして言ってるの。
身体は正直だね。
今日は一日、僕の言う通りにしてもらうよ。」
すっかりソラのペースになってしまった。
目を閉じ、快楽に抗う。
「オイルマッサージって、受けたことある?」
顔を横に振る。
「オイルをここに垂らして、揉み解すんだ。
こうやってさ。」
股間が濡れていく。
「こんだけ先走り出てたら、オイルは必要ないね。」
股間が包み込まれる。
「ねぇ、睾丸がパンパンなんだけど。
これはリングじゃないな。
ゴムバンドしてるの?」
恥ずかしくて目を開けれない。
「ホントに変わったね。
でもこの方がイケてるよ。
あー、このまま犯したくなる。」
指が更に下へ向かう。
慌てて、上半身を起こす。
「大丈夫だよ。
ここでやる程、愚かじゃないから。
じゃあ、今度は僕に塗って。」
ソラは自分のデッキに戻ると、俯せになった。
(つづく)
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