妄想日記8<<FLOWERS>>

YAMATO

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Chapter4(最強編)

Chapter4-⑥【ハロー カゲロウ】

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「こちらのデッキは如何でしょうか?」
声の先に目線を向ける。
先程の二人組が躊躇していた。
隣にいる先客がその原因らしい。
「まあ、いいか。」
カチューシャをした男の視線が自分の胸を捉えていた。
マッチョに比べると、かなり若く見える。
脂肪の少ない筋肉は透き通る様に白い。
色黒のマッチョに無理やり付き合わされたのだろう。
予想通り、スジ筋はパラソルの影に入り込む。
ショートパンツを脱ぐと、ボックスタイプの水着が現れた。
その股間に目を見張る。
尋常でない隆起は生身とは思えない。
「俺はガンガン焼くぜ。」
マッチョがデッキチェアーを日向へ移動する。
必然的に自分との距離が近くなった。
 
「付き合ってるのかな?」
顔を寄せたソラが聞いてきた。
どうやらどちらかを気に入った様子だ。
「スジ筋はマッチョの事、好きそうだけど。」
小声で答える。
「そうかな?
僕は逆だと思うけど。
ウケのマッチョはタチのスジ筋に首ったけなのさ。」
ソラが自信ありげに言い切った。
スジ筋は背凭れを起こし、スマホを弄り出す。
時折、汗だくで寝ているマッチョに目を向け、微笑んでいる。
どう見ても、スジ筋の方が好きの度合いは強そうだ。
「まあ、見ててみ。
今に分かるから。
僕さ、朝まで飲んでて、寝てないんだ。
暫く寝るね。」
ソラはペットボトルを放ると、目を閉じた。
水を一口飲み、瞳を閉じる。
汗が吹き出すのが分かった。
とても眠気は訪れて来そうもない。
『ウィーン、ウィーン…。』
微かな機械音が聞こえてきた。
聞き覚えのある音だ。
薄く瞳を開く。
直ぐ近くから聞こえてきた。
隣のデッキチェアーを盗み見る。
眉根を寄せたマッチョが快楽に抗っていた。
発達した大臀筋が上下する。
スジ筋が手に持つ物はリモコンに変わっていた。
 
耳元で機械音が唸る。
自分がローター責めを受けてる錯覚を覚えた。
ソラの寝息が聞こえてくる。
起きるきっかけを失い、寝た振りを通す。
「あっ、ああ…。」
マッチョの口から喘ぎ声が漏れた。
「お隣さん、寝たみたいだから大丈夫さ。
もっと大胆に悶えてみろよ。」
スジ筋の声は青空に似合わない。
暗い発展場で聞く声音だ。
「グイーン、グイーン…。」
機械音が活発になった。
「おっ、おおう。」
呻き声が大きくなる。
「忙しいのにデートしてあげたんだからさ、もっと楽しませろよ。」
「分かった…。
あっ、ああ…。」
その声に顔を上げてしまう。
股間を突き出しマッチョが悶え出す。
「やっぱ、狸寝入りか。」
パラソルの下でスジ筋が笑う。
膨らんだ二頭筋が股間へ伸びる。
「おっと、触るのはダメだ。
淫らな姿でお隣さんを挑発するだけだ。」
マッチョの瞳が大きく開く。
突き出た舌がこちらに向かって伸びてきた。
思わず唇で応じてしまう。
淫らなエアーキスは目眩を伴った。
薄目の向こうに陽炎が漂う。
朝の報道番組で、今日も猛暑と言っていた。
猛烈な陽射しと淫らな挑発で身体が火照る。
腰を突き出し、挑発に応えた。
薄い生地から白い液が染み出す。
ビキニに大量の液体が溜まった時、濃厚な雄臭が鼻を衝いた。
 
(つづく)
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