妄想日記3<<RISING>>

YAMATO

文字の大きさ
38 / 80
Chapter4(Remember You編)

Chapter4-②【GENERATION GAP】

しおりを挟む
「そのハーネス、格好いいですね。」
バーをラックに戻した仁藤が、案の定聞いてきた。
「これは上半身と下半身に分けて装着出来るので、凄く便利なんです。
今みたいに力んでもハリガタが出そうになる事がないので、トレーニングに集中出来
ます。」
岩佐に言われた通り、商品説明を始める。
「ほう、それはいい。
確かにハリガタが飛び出しそうで、気が気でない時があります。」
鏡の中に、好奇な瞳が伺えた。
「ハリガタはハーネスに固定出来るので、決して外れません。
勿論、ハリガタとコックリングのサイズは自由に選べます。」
手応えを感じ、更に勧める。
「以前買ったハーネスが大分くたびれてきたので、丁度もう一つ欲しかった所なんで
す。
ただ前のに比べると、高いんでしょうね。」
仁藤が躊躇気味に聞く。
「ええ、以前のハーネスに比べると、レザーの質が全く違います。
こちらは三万円を少し越えます。
会員様はいつも通り10%引きになります。」
ディルドとリングが別料金であることは、敢えて言わなかった。
 
「出来れば、試着してみたいのですが。」
仁藤は辺りに目配りしながら、耳に口を寄せた。
荒い息が耳朶に掛かる。
「ハーネスだけでしたら、大丈夫…。」
戸惑う言葉が遮られた。
「いえ、今タカユキさんが装着しているハーネスとハリガタを試着したいのです。」
上目遣いの瞳が妖しく光る。
「そ、それは構いませんが…。
私の入れていたハリガタでいいんですか?
新しい在庫がありますが。」
戸惑いを隠せない。
岩佐の作成した接客マニュアルに、今回のケースは記載がなかった。
「タカユキさんの入れていた、このハリガタがいいのです。」
『この』にアクセントを置き、手がアナルに伸びる。
強い圧力でディルドが押し込まれた。
マニュアルに載っていない以上、ここからは自己判断だ。
「ではパーティションの中でカウンセリングしましょう。」
常識外れな客の要求に、得も言われぬ高揚感を覚えた。
『俺が一日中入れていたハリガタを、そのまま挿入する気なのか?』
入口のプレートを『使用中』にして、中で待つ。
ウェイトを片付けた仁藤が入って来た。
伸縮性に優れたポーチは、勃起したペニスに薄く張り付いているだけだ。
タカユキは無言でハーネスを外していく。
無言で見詰められ、欲望が暴走する。
熱り起つマラからリングが外れない。
仕方なくディルドを先に出す事にする。
後頭部で手を組み、スクワットの体勢で力んで見せた。
 
「ゴクッ!」
生唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえる。
「うりゃあ!」
上下する喉仏を見ながら、気合いを入れる。
一番太い部分が排出され、後は重力に任せるだけだ。
リングを外してないので、宙ぶらりんの状態でハーネスごと揺れた。
強烈な視線がその揺れを追っている。
タカユキは半ば強引に睾丸をリングから押し出す。
仁藤は落下するディルドをキャッチすると、口元に運ぶ。
「まだ生暖かいですよ。
タカユキさんの温もりを感じます。」
仁藤は何の躊躇もなく舌を這わす。
恍惚とした表情に悪寒を感じたが、走り出した性欲の方が勝った。
ディルドをしゃぶる姿が赤く染まる。
パンプアップした筋肉に幾重もの血管が浮かぶ。
薄手のTバックが見る見る盛り上がっていく。
丸で亀の産卵を見ている様だ。
「うーん!」
真っ赤な顔が唸ると、巨大なディルドがTバックをすり抜けた。
バウンドしたディルドが、タカユキの足元に転がる。
それを拾い上げ、至近距離で眺めた。
長さは15センチ程度だが、太さが半端でない。
10センチ近くあり、殆ど球体だ。
「これを入れてくれませんか?
腸内の圧迫が尋常ではありません。
一般の人なら無理ですが、タカユキさんなら大丈夫です。
さあ…、ハリガタ交換です。
決して安い買い物ではありません。
これくらいサービスしてもらえると、ありがたいです。」
掠れた声が訴えた。
夢遊病者の如く、言われるままに尻を突き出す。
ハリガタ交換、この淫らな言葉が身体を衝き動かした。
加えて高額商品のお買い上げだ。
断る理由はどこにもない。
仁藤がタカユキの口に、先に排出したディルドを押し込む。
自分の体内で一日過ごしたディルドに目を白黒させる。
涙を流しながら悶絶している隙に、仁藤は球体ディルドの挿入に取り掛かっていた。
流れる様な作業に、抗う術がない。
アナルの広がりが限界を超える。
悲鳴を飲み込むのが精一杯だった。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

今度こそ、どんな診療が俺を 待っているのか

相馬昴
BL
強靭な肉体を持つ男・相馬昴は、診療台の上で運命に翻弄されていく。 相手は、年下の執着攻め——そして、彼一人では終わらない。 ガチムチ受け×年下×複数攻めという禁断の関係が、徐々に相馬の本能を暴いていく。 雄の香りと快楽に塗れながら、男たちの欲望の的となる彼の身体。 その結末は、甘美な支配か、それとも—— 背徳的な医師×患者、欲と心理が交錯する濃密BL長編! https://ci-en.dlsite.com/creator/30033/article/1422322

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...