56 / 80
Chapter5(Pleasure&Pain編)
Chapter5-⑦【ADRENALINE】
しおりを挟む
「おらっ、最後決めるぞ!」
ケンゴはぽっかりと開いたアナルにマラを突っ込む。
シナリオはフィニッシュへと向かう。
小気味よい振動がマラを包み込んだ。
「おっ、おっ、おう!」
指を開いた手で尻を叩き、派手な効果音を醸し出す。
ミミズ腫れになった個所を集中して狙う。
タカユキの中の痛覚を活気づかせる。
快楽となった津波がタカユキを飲み込む筈だ。
射精の瞬間をカメラが狙っていた。
開いた手をしっかりと握る。
これで終わりだ。
引いた拳を打ち付ける。
鈍い音がした。
釣らされた身体が大きく揺れる。
「ぐおぉぉう!」
バイブレーションの効いた咆哮と共に、ザーメンが飛び散った。
タカユキの端正な顔が淫らに歪み、白濁の液が流れ落ちる。
それを見届けると、豪快に腰を振った。
ピークを感じると、目一杯気張って見せる。
血圧が上がり、気管が拡張するのが分かった。
レンズを睨み付け、その先で見ている者を犯す。
亀頭が膨らみ、同時にアナルからディルドが放出された。
勢い良く飛んだディルドが床にバウンドし、タカユキの下に広がる水溜まりで止ま
る。
カメラがディルドの不規則な動きを上手く捕らえていた。
「カット!!」
島崎は大声で叫ぶと、モニターを覗き込む。
動かなくなったディルドを確認すると、達成感が込み上げてきた。
コマを戻し、タカユキの歪んだ顔で停止する。
「運も味方してくれた。
まさか跳ね返ったディルドが涎とザーメンの中で止まってくれるとは!」
島崎はタカユキを下ろすのも忘れ、笑い続けた。
既にエンディングは決まっている。
この止まったディルドだ。
その直前は飛び散るザーメンとこの歪んだ顔だ。
メインモデルを差し置いて、掟破りの終わり方になる。
絵コンテでは睨むケンゴのアップで終わりとなっていた。
しかしタカユキの素の演技を見たら、変更は止むを得ない。
購入者もこのエンディングで納得するだろう。
ケンゴの決め顔はお約束だ。
葵の御紋と同じ役目だった。
言い方を変えれば、如何にもあざとく、態とらしい。
ファンには堪らないだろうが、新たなファンは生まれない。
前作以上の売り上げは見込めないという事だ。
だが新たな風を吹き込めば?
ケンゴの固定ファンに加えて、タカユキが同等のファンを獲得したら?
ケンゴシリーズ最大のヒット作の誕生だ。
これが笑いが止まらない理由だった。
次はタカユキ単独で行ける筈だ。
そうなると、お約束の決め顔が必要となる。
「タバコ、一本くれないか?」
荒い息のケンゴが寄ってきた。
「その前にメイキングを少し撮りたい。
最後の右ストレートには興奮しました。
ファンには堪らない絵になるでしょう。」
針小棒大に褒め称える。
「そっか、だったらもう少し殴ってやるか。」
ケンゴがシャドーボクシングを始めた。
何をやっても様になる。
だが今回の裏メインはタカユキだ。
「次は腹筋にパンチを入れてくれ。
その方がファンは興奮するぞ。
買ってくれる奴はMが多い。
自分が殴られてると錯覚する様なおまけを付けてやろう。」
言い訳を捲し立て、ケンゴをその気にする。
ハンディカメラを覗き、吊るされた顔にピントを合わす。
腹筋を殴られ悶絶するタカユキはケンゴファンすら魅了する筈だ。
そう、私と同じ様に。
(つづく)
ケンゴはぽっかりと開いたアナルにマラを突っ込む。
シナリオはフィニッシュへと向かう。
小気味よい振動がマラを包み込んだ。
「おっ、おっ、おう!」
指を開いた手で尻を叩き、派手な効果音を醸し出す。
ミミズ腫れになった個所を集中して狙う。
タカユキの中の痛覚を活気づかせる。
快楽となった津波がタカユキを飲み込む筈だ。
射精の瞬間をカメラが狙っていた。
開いた手をしっかりと握る。
これで終わりだ。
引いた拳を打ち付ける。
鈍い音がした。
釣らされた身体が大きく揺れる。
「ぐおぉぉう!」
バイブレーションの効いた咆哮と共に、ザーメンが飛び散った。
タカユキの端正な顔が淫らに歪み、白濁の液が流れ落ちる。
それを見届けると、豪快に腰を振った。
ピークを感じると、目一杯気張って見せる。
血圧が上がり、気管が拡張するのが分かった。
レンズを睨み付け、その先で見ている者を犯す。
亀頭が膨らみ、同時にアナルからディルドが放出された。
勢い良く飛んだディルドが床にバウンドし、タカユキの下に広がる水溜まりで止ま
る。
カメラがディルドの不規則な動きを上手く捕らえていた。
「カット!!」
島崎は大声で叫ぶと、モニターを覗き込む。
動かなくなったディルドを確認すると、達成感が込み上げてきた。
コマを戻し、タカユキの歪んだ顔で停止する。
「運も味方してくれた。
まさか跳ね返ったディルドが涎とザーメンの中で止まってくれるとは!」
島崎はタカユキを下ろすのも忘れ、笑い続けた。
既にエンディングは決まっている。
この止まったディルドだ。
その直前は飛び散るザーメンとこの歪んだ顔だ。
メインモデルを差し置いて、掟破りの終わり方になる。
絵コンテでは睨むケンゴのアップで終わりとなっていた。
しかしタカユキの素の演技を見たら、変更は止むを得ない。
購入者もこのエンディングで納得するだろう。
ケンゴの決め顔はお約束だ。
葵の御紋と同じ役目だった。
言い方を変えれば、如何にもあざとく、態とらしい。
ファンには堪らないだろうが、新たなファンは生まれない。
前作以上の売り上げは見込めないという事だ。
だが新たな風を吹き込めば?
ケンゴの固定ファンに加えて、タカユキが同等のファンを獲得したら?
ケンゴシリーズ最大のヒット作の誕生だ。
これが笑いが止まらない理由だった。
次はタカユキ単独で行ける筈だ。
そうなると、お約束の決め顔が必要となる。
「タバコ、一本くれないか?」
荒い息のケンゴが寄ってきた。
「その前にメイキングを少し撮りたい。
最後の右ストレートには興奮しました。
ファンには堪らない絵になるでしょう。」
針小棒大に褒め称える。
「そっか、だったらもう少し殴ってやるか。」
ケンゴがシャドーボクシングを始めた。
何をやっても様になる。
だが今回の裏メインはタカユキだ。
「次は腹筋にパンチを入れてくれ。
その方がファンは興奮するぞ。
買ってくれる奴はMが多い。
自分が殴られてると錯覚する様なおまけを付けてやろう。」
言い訳を捲し立て、ケンゴをその気にする。
ハンディカメラを覗き、吊るされた顔にピントを合わす。
腹筋を殴られ悶絶するタカユキはケンゴファンすら魅了する筈だ。
そう、私と同じ様に。
(つづく)
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
35
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる