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恋さんの屍肉屋
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都内の下町の裏路地に存在する異形の精肉屋の店主、恋澄不律(こいすみ ふりつ)は恋人の供寿(ともひさ)と仲睦まじく屍肉屋を経営していた。
屍肉屋とは屍を食べる鬼を相手に人間の屍を売買する商売である。
恋澄家は先祖代々この家業を続けている異形の人間の一族であった。
なので本来は恋澄は嫁を迎えて子を残す使命があるが自殺未遂した美青年を迎えてラブラブしている。
屍食鬼の多々良和希には由々しき事態であった。
恋澄はまだ若いが早々に跡継ぎを作ってもらわないと屍肉が食えず屍食鬼が餓死する危機だ。
だが、いくら屍肉食べてる妖怪でも多々良にだって良心が存在する。
不幸な境遇から救われた供寿の前で恋澄に子孫を遺せとは言えない。
「別に白珠の家みたく血脈にこだわりないなら簡単だろ?」
多々良の正体を見破っている久世は気軽に言うが子供を調達するなんて現代では難しいのだ。
昔なら誘拐しても誤魔化せるが多々良の力では現代の法律とセキュリティは突破できない。
でも、なんとか恋澄に養子を与えないと屍肉屋が途絶える。
「簡単に言うけど俺、人をさらう力はないよ」
多々良が肩を落とすと久世がニヤリと笑って取り引きを持ちかけた。
「賭けを提案する。俺の血縁者の近衛十六夜が加藤凛って地味な生徒に惚れた。2人が正式な恋人になれたら屍肉屋にガキを提供してやるよ」
「加藤凛なら勉強と親の期待に疲れてる。久世の血縁者である近衛十六夜と接触させれば負の感情が増幅されて自殺すると思ったけど」
「その十六夜が加藤に御執心だ。いいか!2人が心身共に結ばれたら多々良が欲しいガキをくれてやる」
このときの久世と多々良の予想では凛は十六夜の不安定な力に負けて自殺すると思われた。
そして、屍は多々良の御馳走になる。
だから、どちらにしても多々良には好都合なので賭けにのった。
まさか凛が心から十六夜に惹かれるとは久世も多々良も想定外だったのだ。
「十六夜さん!これ、家庭科の調理実習で焼いたマドレーヌです!」
凛が美味しそうな焼き菓子を差し出すので十六夜は微笑んで手を伸ばした。
「凛の唾液は入ってる?」
「入ってません!食品衛生法!」
「なら、一緒に食べよう。口あけて」
ラブラブでマドレーヌを食べている凛と十六夜の様子を見て、久世はポツリと言った。
「まっ、賭けてよかったな。お互いに」
父親のツテで戸籍がない子供を売買する組織から適当な男の子を仕入れてきた。
近衛咲が取り引きされたのと同じような裏組織だ。
近衛凪史を同行させて久世は指定の取り引き現場に向かった。
取り引き額は約二千万円で咲よりずっと安価である。
「音、あんまり危ない賭けはするなよ」
凪史が呆れた声で諌めても久世は反応せずに無言の裏組織の相手に札束を渡した。
札束を確認すると裏組織の人間は挨拶もなく小さな男の子をおいていった。
「名前は?」
久世が尋ねても男の子は無反応に虚空を見ている。
イラっとした久世が睨んでも反応がない。
「凪史!安物で粗悪品を売り付けられたか?」
「違うぞ。音……この子は名前がないから名乗れない。咲がそうだったようにな」
近衛凪史は無表情な男の子に優しく語り掛けた。
「坊や、お前に親をプレゼントする。そこで名前をもらえ」
「……おや、なに?」
家族という概念すら知らない男の子に久世は少し声を和らげて説明した。
「お前を大切にしてくれる人たちだ。待ってるから行くぞ」
こうして久世と近衛凪史によって屍肉屋に子供が提供された。
屍肉屋に到着すると多々良が待っていた。
「久世!待ってたよ!この度はご協力ありがとう!!恋さん!供寿!子供が来たぞ!」
多々良の掛け声で店主の恋澄不律と恋人の供寿が出てきた。
年齢は恐らく8歳くらいの男の子に恋澄が視線を合わせて微笑んだ。
「ようこそ。恋澄家へ。俺は恋澄不律。隣が供寿だ。君の親になる」
「可愛い……恋さん。この子の名前……」
供寿が幸せそうな笑顔で男の子の頭を撫でた。
すると、男の子は怯えて、何故か多々良にしがみついたのだ。
「屍以外の子供は苦手だよ。ほら、供寿は優しいから安心しろ」
多々良が促すと男の子は震える声で呟いた。
「こわいのいない?」
「いないよ。恋さんも供寿も超優しいから!甘えていいんだ」
笑いながら多々良が男の子から離れようとすると久世が閃いたように提案した。
「多々良、この子は名前がない。お前の為に調達した子だから名付けろ」
「えっ?それは恋さんの役目だろ?」
興味なしな反応する多々良に久世は息を吐くと男の子に言い聞かせた。
「お前の名前は愛(まな)。愛されて育つように」
恋澄も供寿も賛成したので小さな戸籍もなかった男の子は恋澄愛(こいすみ まな)になった。
戸籍の調整は久世家と近衛家が動いて問題なく屍肉屋の主人の息子として愛は迎えられた。
凪史の運転で久世は屍肉屋をあとにした。
「愛は可愛く育つぞ!咲ほどでないが!」
「別に屍肉屋になれば問題ないよ」
どうでもよさげな久世に凪史は面白そうに笑った。
「凪史?咲のエロい姿でも妄想してんのか?キモい!」
「そんなの24時間働かないで妄想してる!音、気が付いてないのか?」
ニヤニヤしている凪史に久世が首を傾げると凪史は断定した。
「あの屍食鬼のガキ。多々良は愛に惚れる」
恋澄愛は親のお手伝いで店番をしている。
お客さんが来たら「こいさん!」と奥に声を掛けるのだ。
愛がお手伝いしていると常連客がやって来た。
「いらしゃいませ!いらしーませ!!」
「2度も言わなくていいよ。愛、屍コロッケ10個ちょうだい」
多々良和希は自分の本名にちなんで名付けられた愛が正直可愛かった。
人の子供に愛情を抱いたのは初めての経験である。
愛は最初は無反応で心配だったが恋澄と供寿に慈しまれて徐々に笑顔や感情が出てきた。
顔立ちは大変愛らしく、大きな琥珀色の瞳が本当に綺麗で可愛い。
こんな風に誰かを可愛いと思ったのはいつぶりかと多々良は苦笑した。
「はい!お待たせました!屍コロッケです!」
「ありがとう!お代を払うから恋さんか供寿を呼んで」
「だっこ!だっこして!多々良さん!」
店先まで出てきた愛を多々良は大切に抱きしめると囁いた。
「秘密を教える。俺の本当の名前は愛雅(まなが)だよ。秘密にしてね。愛」
多々良の秘密に愛はコクンと頷くと小声で言った。
「愛は愛雅が好きだよ」
多々良和希もとい屍食鬼の愛雅は俗に言う「ズキュン!!」とハートを撃ち抜かれた。
可愛い!!
食材じゃないけど食べたいくらい可愛い!!
そう思って多々良が愛をギューッとしているのを店の奥から恋澄と供寿が微笑ましく見守っていた。
そして、賭けの対象にされてた凛は久世から多々良が8歳の男の子を熱愛してると教えられて「お巡りさーん!」と叫びたくなった。
とにかく、凛と十六夜が形式的でなく本物の恋人になったことで屍肉屋の恋さんは供寿とラブラブできて。
多々良は可愛い愛とキャッキャウフフできる。
「善行をしたのに実入りが少ない」
久世が自宅で父の久世千早にこぼすと笑われた。
「チャリティー精神は大事だぞ。ときには」
果たして闇取り引きで子供を二千万円で買って怪しい屍肉屋に提供するのが善行かは賛否両論だと思われる。
end
屍肉屋とは屍を食べる鬼を相手に人間の屍を売買する商売である。
恋澄家は先祖代々この家業を続けている異形の人間の一族であった。
なので本来は恋澄は嫁を迎えて子を残す使命があるが自殺未遂した美青年を迎えてラブラブしている。
屍食鬼の多々良和希には由々しき事態であった。
恋澄はまだ若いが早々に跡継ぎを作ってもらわないと屍肉が食えず屍食鬼が餓死する危機だ。
だが、いくら屍肉食べてる妖怪でも多々良にだって良心が存在する。
不幸な境遇から救われた供寿の前で恋澄に子孫を遺せとは言えない。
「別に白珠の家みたく血脈にこだわりないなら簡単だろ?」
多々良の正体を見破っている久世は気軽に言うが子供を調達するなんて現代では難しいのだ。
昔なら誘拐しても誤魔化せるが多々良の力では現代の法律とセキュリティは突破できない。
でも、なんとか恋澄に養子を与えないと屍肉屋が途絶える。
「簡単に言うけど俺、人をさらう力はないよ」
多々良が肩を落とすと久世がニヤリと笑って取り引きを持ちかけた。
「賭けを提案する。俺の血縁者の近衛十六夜が加藤凛って地味な生徒に惚れた。2人が正式な恋人になれたら屍肉屋にガキを提供してやるよ」
「加藤凛なら勉強と親の期待に疲れてる。久世の血縁者である近衛十六夜と接触させれば負の感情が増幅されて自殺すると思ったけど」
「その十六夜が加藤に御執心だ。いいか!2人が心身共に結ばれたら多々良が欲しいガキをくれてやる」
このときの久世と多々良の予想では凛は十六夜の不安定な力に負けて自殺すると思われた。
そして、屍は多々良の御馳走になる。
だから、どちらにしても多々良には好都合なので賭けにのった。
まさか凛が心から十六夜に惹かれるとは久世も多々良も想定外だったのだ。
「十六夜さん!これ、家庭科の調理実習で焼いたマドレーヌです!」
凛が美味しそうな焼き菓子を差し出すので十六夜は微笑んで手を伸ばした。
「凛の唾液は入ってる?」
「入ってません!食品衛生法!」
「なら、一緒に食べよう。口あけて」
ラブラブでマドレーヌを食べている凛と十六夜の様子を見て、久世はポツリと言った。
「まっ、賭けてよかったな。お互いに」
父親のツテで戸籍がない子供を売買する組織から適当な男の子を仕入れてきた。
近衛咲が取り引きされたのと同じような裏組織だ。
近衛凪史を同行させて久世は指定の取り引き現場に向かった。
取り引き額は約二千万円で咲よりずっと安価である。
「音、あんまり危ない賭けはするなよ」
凪史が呆れた声で諌めても久世は反応せずに無言の裏組織の相手に札束を渡した。
札束を確認すると裏組織の人間は挨拶もなく小さな男の子をおいていった。
「名前は?」
久世が尋ねても男の子は無反応に虚空を見ている。
イラっとした久世が睨んでも反応がない。
「凪史!安物で粗悪品を売り付けられたか?」
「違うぞ。音……この子は名前がないから名乗れない。咲がそうだったようにな」
近衛凪史は無表情な男の子に優しく語り掛けた。
「坊や、お前に親をプレゼントする。そこで名前をもらえ」
「……おや、なに?」
家族という概念すら知らない男の子に久世は少し声を和らげて説明した。
「お前を大切にしてくれる人たちだ。待ってるから行くぞ」
こうして久世と近衛凪史によって屍肉屋に子供が提供された。
屍肉屋に到着すると多々良が待っていた。
「久世!待ってたよ!この度はご協力ありがとう!!恋さん!供寿!子供が来たぞ!」
多々良の掛け声で店主の恋澄不律と恋人の供寿が出てきた。
年齢は恐らく8歳くらいの男の子に恋澄が視線を合わせて微笑んだ。
「ようこそ。恋澄家へ。俺は恋澄不律。隣が供寿だ。君の親になる」
「可愛い……恋さん。この子の名前……」
供寿が幸せそうな笑顔で男の子の頭を撫でた。
すると、男の子は怯えて、何故か多々良にしがみついたのだ。
「屍以外の子供は苦手だよ。ほら、供寿は優しいから安心しろ」
多々良が促すと男の子は震える声で呟いた。
「こわいのいない?」
「いないよ。恋さんも供寿も超優しいから!甘えていいんだ」
笑いながら多々良が男の子から離れようとすると久世が閃いたように提案した。
「多々良、この子は名前がない。お前の為に調達した子だから名付けろ」
「えっ?それは恋さんの役目だろ?」
興味なしな反応する多々良に久世は息を吐くと男の子に言い聞かせた。
「お前の名前は愛(まな)。愛されて育つように」
恋澄も供寿も賛成したので小さな戸籍もなかった男の子は恋澄愛(こいすみ まな)になった。
戸籍の調整は久世家と近衛家が動いて問題なく屍肉屋の主人の息子として愛は迎えられた。
凪史の運転で久世は屍肉屋をあとにした。
「愛は可愛く育つぞ!咲ほどでないが!」
「別に屍肉屋になれば問題ないよ」
どうでもよさげな久世に凪史は面白そうに笑った。
「凪史?咲のエロい姿でも妄想してんのか?キモい!」
「そんなの24時間働かないで妄想してる!音、気が付いてないのか?」
ニヤニヤしている凪史に久世が首を傾げると凪史は断定した。
「あの屍食鬼のガキ。多々良は愛に惚れる」
恋澄愛は親のお手伝いで店番をしている。
お客さんが来たら「こいさん!」と奥に声を掛けるのだ。
愛がお手伝いしていると常連客がやって来た。
「いらしゃいませ!いらしーませ!!」
「2度も言わなくていいよ。愛、屍コロッケ10個ちょうだい」
多々良和希は自分の本名にちなんで名付けられた愛が正直可愛かった。
人の子供に愛情を抱いたのは初めての経験である。
愛は最初は無反応で心配だったが恋澄と供寿に慈しまれて徐々に笑顔や感情が出てきた。
顔立ちは大変愛らしく、大きな琥珀色の瞳が本当に綺麗で可愛い。
こんな風に誰かを可愛いと思ったのはいつぶりかと多々良は苦笑した。
「はい!お待たせました!屍コロッケです!」
「ありがとう!お代を払うから恋さんか供寿を呼んで」
「だっこ!だっこして!多々良さん!」
店先まで出てきた愛を多々良は大切に抱きしめると囁いた。
「秘密を教える。俺の本当の名前は愛雅(まなが)だよ。秘密にしてね。愛」
多々良の秘密に愛はコクンと頷くと小声で言った。
「愛は愛雅が好きだよ」
多々良和希もとい屍食鬼の愛雅は俗に言う「ズキュン!!」とハートを撃ち抜かれた。
可愛い!!
食材じゃないけど食べたいくらい可愛い!!
そう思って多々良が愛をギューッとしているのを店の奥から恋澄と供寿が微笑ましく見守っていた。
そして、賭けの対象にされてた凛は久世から多々良が8歳の男の子を熱愛してると教えられて「お巡りさーん!」と叫びたくなった。
とにかく、凛と十六夜が形式的でなく本物の恋人になったことで屍肉屋の恋さんは供寿とラブラブできて。
多々良は可愛い愛とキャッキャウフフできる。
「善行をしたのに実入りが少ない」
久世が自宅で父の久世千早にこぼすと笑われた。
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