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寿里~kotori ~

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K成学園の授業参観

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今日はK成学園中等部は授業参観である。

凛のクラスは数学なので母親の前で恥をかかぬよう凛は頑張る。

「予習と復習と課題はバッチリやった。これで大丈夫かな?」

教科書とノートを見比べて不安そうな凛を席が近い久世が呆れた顔で笑っている。

「別に普段と同じ態度でいろよ!真面目な奴だな」

「だって、親が見てると思うと失敗できない!」

真面目で親の期待を裏切れない凛の様子に設楽と話していた白珠が感心したように言った。

「加藤って優しいよな!親の期待を気にするなんて!俺の親は店の切り盛りばっかで育児は佳代さん任せだ」

家神に子供の育児を押し付け、仕事してる白珠と設楽の親は授業参観にも来ない。

代わりに佳代神が保護者として出席するのだ。

老舗人気店を繁盛させるって大変なんだな、と凛が思っていると久世がダルそうに頭をかいた。

「今日の授業参観、俺の母さんが来るんだよ!親が見てるとネトフリが見れない!」

授業参観問わず授業してるときにネトフリはダメ絶対!

そんな会話をしてたら斗真が教室に遊びに来た。

やはり、授業参観なんぞなんとも思ってない笑顔である。

「今日の授業参観、俺のクラスは英語だよ!母ちゃんがパート休んで来るんだ」

英語は授業しなくても斗真は先生より堪能なので意味ないが母ちゃんが来るのが嬉しいらしい。

こういう会話をしていると十六夜の授業参観には誰がくるのか気になる。

凛が久世に質問すると久世は面倒そうに答えた。

「近衛の咲が来るだろ?十六夜の世話全般は咲の役目だ」

「そうなんだ。でも、咲さんみたいな若くて綺麗な男性が来たら目立つね」

十六夜の世話係をしている近衛咲は金髪にピンクのメッシュという派手な髪の毛であり、容姿も長い睫毛に淡い桜色の瞳が美しくて華やかな美青年であった。

保護者のなかにいたら凄く目立つ以前に咲という青年は破滅的に方向音痴である。

目黒区の自宅からK成学園に自力で到着できるか疑わしい。

そんな心配を凛がしているとチャイムがなって担任の教師が入ってきた。

「おう、お前ら席につけ。工藤斗真は教室に戻れ~。今日の午後イチは授業参観だ。数学の予定だったが先生、今日はパチンコ行きたいからドッジボールに変更!場所は体育館を使え。んじゃ」

んじゃ、じゃねーよ!!

数学じゃないのは凛としては助かるが天下の難関進学校であるK成学園の数学教師がパチ屋さんに行きたいから授業参観サボりか!?

大人でも人生舐めてるだろ!?

なんて、真面目で正直者な凛は憤ったが他の生徒は「いってら~!!」と言うのみで担任送り出してる。

誰ひとり「先生!!職務怠慢ですよ!」と抗議もしない。

担任も生徒も暗黙の了解なのだ。

授業なんて完璧マスターしてて当たり前な天才秀才の根城でわざわざ、分かりきった授業をするのはお互いに不毛だ。

凛だって今日の分と次の試験までの範囲はおおむね理解している。

成績が中の上レベルの凛がそうなのだから久世たちにとっては先生がパチンコに行こうが関係ない。

しかし、クラスの優等生で久世の恋人(受)のメガネ男子、常磐辰希は出ていこうとする担任を呼び止めた。

やはり、秀才常磐は努力家の真面目君なので数学教師の担任が授業参観サボってパチンコに行くなんて許せないのかと凛は期待したが期待はずれでした。

常磐はクールにメガネを整えて言ったのだ。

「先生は郷里の母親が盲腸になったから早退で話合わせていいですか?」

クールな優等生で実はクラス委員の常磐の言葉に担任は「盲腸じゃ弱いから新型の風邪とかにしとけ。理事長とパチ屋で待ち合わせしてるから。んじゃ!」とほざいて早退した。

理事長もパチンカスという事実に生徒は動揺しないで「担任の母親が新型の風邪疑惑があり早退」で納得した。

これは偏見だが厳格な教師が大量にいる学校より砕けて、いい加減な教師がいる学校の方が生徒は優秀な場合が多い。

いい加減な大人に免疫ができるからだ。

そんな事情もあり授業参観は急遽、ドッジボールに変更された。

驚いたことに斗真のクラスの英語もドッジボールに変わり、担任は早退したという。

「なんか、一緒に暮らしてるニャンコがチュールの食べ過ぎでお腹こわしたから獣医のとこ連れてくって!」

斗真は爽やかに笑っているがK成の教師陣はユルすぎである。

パチンコより飼い猫の体調を気にかけるのは偉いがチュールを与え過ぎるなと凛は思った。

「でも、体育で合同ドッジボールは楽しいかも!斗真のクラスとだし!」

喜ぶ凛の笑顔に斗真も笑っているが久世は「甘い!」と一喝した。

「加藤、このドッジボールは数学の授業よりキツいぞ」

斗真には意味がわかったようだが凛には久世の言った意味が理解できない。

とにかく午後イチでの授業参観は体育館でドッジボールとあいなった。

親御さん、担任教師が不在でも気にしてない。

凛の母親も笑顔で手を振っている。

佳代神と久世の母親は仲良しなのか並んで応援している。

そして、斗真の母ちゃんは息子に忘れ物を届けていた。

「トーマ!箒を忘れてる!あと、ステッキも!これで上空から急襲すれば敵味方なく一網打尽よ!特に正義と勇気とかほざくグリフィン野郎は叩きのめせ!!ポルチーニ卿の勢いでポッターころせ!!」

斗真の母ちゃん、スリザリン派だろうか?

「ポルチーニってヴォルデモード卿のこと言いたいのかな?」

凛が栗毛で美人な斗真の母ちゃんを見ながら久世に問いかけた。

「ほら、斗真が上空から攻撃してきたらヤバい。体育館が壊れる」

体操着姿でダルそうにしてる久世だが凛は暢気であった。

「久世に設楽、白珠がいるから俺は目立たず外野にいこう!」

あくまでもボールで痛い思いをしたくない凛の思惑は見事に狂った。

凛のクラスVS斗真のクラスはバトル・ロワイアルかレベルの激闘を繰り広げた。

久世が箒で自在に攻撃する斗真に対して砲丸投げをして直撃した斗真は箒から転落した。

K成ドッジボールではドッジボールの弾の他に砲丸や硬式ボールも投げて良いルールである。

ようは敵を全滅させるが絶対ルールだ。

転落した斗真の箒を折ろうと久世が近寄った瞬間に斗真の魔力が炸裂した。

「ヤバい!!ステッキを先に折るべきだった!!」

斗真が魔術を唱えると久世は宙を浮いて思いっきり体育館の板張りに全身を打ったが無事だ。

規格が化け物同士の対決である。

観客である保護者も熱狂して応援している。

「トーマ!!そのまま、とどめよ!!」

「音!しっかり!チャカで仕留めて!!」

息子同士に殺しあいさせてる斗真と久世音の母親!

一方、凛はなかなか外野にいけず砲丸と硬式ボールとドッジボールの弾が飛び交う戦場で窮地に陥った。

ドッジボールの球が直撃したが顔面セーフで無駄に激痛だ。

「顔を狙うな!!豆柴からパグになったら十六夜さんがガッカリする!!」

痛くて頭に来たので弾を敵方にぶん投げたら1人倒せた。

「凛!!スゴいわ!頑張って!!」

母親の明るい応援が聞こえるが考えたらこんな非常識なバトル・ロワイアルなドッジボール試合を保護者が平然と見ているなんて不可解である。

久世か斗真が催眠術的な魔力を行使しているのかと凛は考えた。

結論、それしか考えられない。

だって、生徒が空を飛んで魔法使って、派手に床に落下して無傷なのに誰も突っ込まない。

恐らくは凛の母親には息子が普通にドッジボールしてる姿が見えている。

逆に久世の母親や斗真の母ちゃん、佳代神にはバトル・ロワイアルが普通に見えるのだ。

超自然な力だと凛が改めて感心していると敵方が数名バタバタと倒れていく。

見ると設楽が背後の白珠を護るためにドッジボール弾と砲丸投げを連発している。

死人が出そうな勢いだ。

「旅人を傷つける奴は俺が全滅させる!」

白珠を護衛するに特化している設楽の前では誰も手出しできない。

斗真でさえも上空からの襲撃を跳ね返された。

しかし、設楽は白珠を護るしか頭にない。

当の白珠は飽きてきたので適当に外野に行きたいと顔に出ている。

「ほーら!たびちゃん!!クロちゃんに負けず頑張って!お小遣い減らすわよ!」

佳代神の厳しい指導に白珠は自分の壁になってくれてる設楽を蹴り倒して、ボールを変化球で投げた。

これで地上にいる斗真のクラスは全滅。

残るは斗真だけだが油断できない。

箒からおりてきた斗真は笑顔で凛にステッキを向けた。

「ごめん加藤!痛いけど勘弁!」

突如転がっていた砲丸が浮き上がり全速力で凛のみぞおちあたりを狙ってくる。

これに当たれば外野どころか救急車かあの世かもしれない。

斗真!体育の授業参観で友達を殺す勢いかよ!

走馬灯が凛の視界をかすめたと思ったら砲丸は凛の目の前で止まっていた。

凛がおそるおそる瞳をひらくと十六夜の世話係である咲が楽々に砲丸をキャッチしている。

「面白そうだな。おい、そこの魔法使いのガキ!全身粉々がイヤなら降参しろ」

咲の威嚇に斗真は素直に降参を表明した。

「咲さん!十六夜さんの授業参観は?」

凛が我に返り訊くと咲は笑った。

「電車間違えて、いま到着した。ここを通ったら面白そうだなと思ってな!」

目黒区からK成学園までってさほど難しい路線ではないが咲には難易度が高いらしい。

そんなことより試合に見知らぬ派手な美青年が乱入しても生徒や保護者は動揺していなかった。

咲はニヤリとすると握っていた砲丸を久世に直撃させた。

「顔面セーフだな!久世の末っ子!」

「いってえ!!咲!お前、俺の顔面を殴りたいだけだろ!?」

久世が顔を押さえて痛がっている。

それでも咲は容赦せずに久世の体操着の首もとを引っ張り低く脅した。

「今後、十六夜を下に見る態度を見せたら顔面アウトにする。自分の立場を考えな。ガキ!」

「十六夜を見下してなんていねーよ。咲こそ、久世と近衛が助けなきゃ奴隷市場だ。それを肝に銘じろ。シタッパ」

ドッジボールから険悪な雰囲気になってきたところで白珠の守り神の佳代が手をたたいた。

「そこの若い子!仮にも保護者が生徒を脅すのは大人げないわ!アウトよ!」

珍しく正論を言っている佳代神の隣で久世の母親も息子を叱った。

「音!!咲に謝りなさい。酷い言葉よ!千早に言って叱ってもらうから!!」

お互いに謝って和解しないと双方の当主に報告すると久世の母である久世結が厳命したので久世も咲も折れた。

「悪かった。十六夜を見下してないなら俺の誤解だ」

咲が謝ると久世はおでこを押さえながら苦笑した。

「俺も非礼を詫びる。咲のそういう強さは嫌いじゃない」

咲と久世の双方が謝ったところでドッジボールは終了した。

凛は大ケガせずにホッとして母親の方を向いた瞬間に空間が歪んで体育館が消えていた。

教室の黒板で凛はなんとか予習した数式を解いている。

隣では久世が秒で解を記していた。

「あれ?ドッジボールは?」

頭が混乱したが凛は解答を書くと担任に解けたと教えた。

「ようよう!!どっちも大正解!数学オリンピックでも出題される数式をアレンジしたが見事だ。加藤も久世も!」

後方で授業参観している母親が笑顔で凛を見ている。

どこからが現実で夢だったのか?

チャイムが鳴って授業参観が終わると久世が近寄ってきた。

「俺の家の事情でもめただろ?母さんが空間を操って、斗真の母ちゃんが時を戻して、佳代神がドッジボールの記憶を消した。咲は怪我人を治癒して十六夜の授業参観に向かった」

「つまり、全部が現実?」

「そうだ。記憶がある奴は俺と加藤、斗真と設楽に白珠。辰希や他の生徒は最初から数学の授業参観の記憶に変えてる」

命がけのドッジボールと数学の授業でドッと疲れた凛だが気になることは他にあった。

「もしかして、俺が数式を正解したのも不思議な力があったから?」

難問の数式を解いたのが自力か不安な凛に久世がニヤリとして肩をたたいた。

「それはお前の予習の成果!なにもズルはない」

久世の言葉に凛はようやく笑顔になると廊下から十六夜の声がした。

「音!咲さんが酷いこと言ってごめん!気配で聴こえてた」

十六夜の謝罪に久世は鷹揚な笑みを見せた。

「顔面に砲丸は痛かった。でも、怒ってないから気にするなよ」

少し久世と十六夜の距離感が変わってきて凛は嬉しかったが十六夜が不思議そうに首をかしげた。

「咲さんが授業参観に来なかった。校舎で迷子かも!」

そりゃねーよと久世が笑っていたら凛たちの教室に咲が現れた。

「すげー校舎で迷った。十六夜の教室ってどこ?」

ガチで校舎で迷子になる近衛咲20歳男子!!

もう、授業参観は終わったと凛が説明したら咲は残念がっていたが久世母と佳代神と斗真の母ちゃんにお茶に行こうと誘われていた。

「咲もたまには息抜きして!」

「承知しました。奥方様!」

久世母には礼儀正しい咲を見ていて佳代神と斗真の母ちゃんはケラケラ笑っている。

「うちの店にアンミツ食べに来ない?白珠庵の大人気!白玉抹茶クリームアンミツ!!」

「ダンケシェーン!!行こう!!佳代さん!!」

こうして保護者枠は咲も含めて白珠の店に行ってしまった。

保護者会とかガン無視である。

残された凛は十六夜と久世に緊張しながら提案した。

「俺たちもマックとか行かないか?」

凛が反応を待っていると白珠が「行く!!」と賛成して設楽と斗真も加わった。

久世と十六夜はお互いの様子を見ていたが同時に笑った。

「僕も行くよ。凛やみんなと」

「斗真!お前は加藤に砲丸投げたからおごれよ!詫びに」

仲良く帰っていく凛を見ていて凛の母親は嬉しかった。 

息子が普通に数学の難問を黒板でスラスラ解いて、顔面偏差値が極めて高い友達と彼氏とマックに行くのだ。

今日、お父さんが帰ってきたら報告しようと保護者会の間、にこにこであった。

担任は超あたるパチンコ台で大当たりした夢をみた記憶が残り、保護者会中も「パチンコ行きてー」とパチンカスになっていた。

end
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