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8.修道女、神父の本性を垣間見る
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――なに、これ……。
嗅いだことのない匂いに、アンジェラはぼんやりしていた。
「くそ……」
髪を掻きむしり悪態をつくレオナルドから、アンジェラは目をそらす。
――きっと私と【セックス】したことを後悔しているのね。でも、これでこの人を外に出すことができるわ……。
地下室にも結界の影響はあり、金色の砂塵が漂っている。心なしかそれらの輝きが薄くなっているような気がした。結界の状態を観察しようと起き上がるも、レオナルドに肩を小突かれ、アンジェラはふたたび仰向けになる。
「な、何よ……」
身構えるアンジェラに応えることなく、レオナルドは白シャツを脱ぐと、彼女の腹の上に散った白濁を無造作に拭い始めた。
「ちょっと、何をしているの!? 貴方の服が汚れるじゃない!」
「俺の服でどうしようが、君には関係ないだろう」
言葉はぞんざいだが、腹の上で動く手はゆっくりと穏やかだ。アンジェラは落ち着かなくなって、ぶっきらぼうに告げた。
「……貴方、先程からずいぶん言葉遣いが変わっているじゃない?」
「今さら畏まっても馬鹿らしいじゃないか。……それともこちらの方が好みですか、シスター・アンジェラ」
にこやかに微笑むレオナルドに、アンジェラは頬を引きつらせた。そんな彼女をよそに、レオナルドはシャツで白濁を拭い取り続ける。
彼の中にはもう一人の人格が棲んでいるのではないかと、疑いたくなるほど、口調と態度が荒っぽくなっていた。
一方で、甲斐甲斐しく世話を焼くレオナルドに、アンジェラは戸惑いを隠せない。
お互い役目を果たしただけなのだ。アンジェラのことなど放っておけばいいのに。
――どちらが本性なのかしら……?
尊敬できなくなったとはいえ、神聖な神父を穢してしまったのは事実だ。彼で気持ちよくなってしまった背徳感に、アンジェラは胃が重くなった。
神父を拐かした罰を想像する。
修道院を追放されるのか。追い出されたら、アンジェラには生きていく術がない。
禁を破ったことで一生幽閉される可能性も考えられる。
――もう起こってしまったことは、しょうがないわ。心配ばかりしていても、誰も助けてくれない。まずはここから脱出しないと……。
あらためて結界に目を凝らすと、金色の粒子は薄く明滅していた。
【セックス】は成功したという紛れもない証拠である。
きちんと確認しようと、首を伸ばすも、レオナルドに力強く引き寄せられた。背中に感じるレオナルドの胸のあたたかさに、アンジェラはどぎまぎしてしまう。
「もう【セックス】は終わったのよ。離して」
頬が熱い。
アンジェラは恥ずかしくなり、レオナルドから離れようとした。しかし、彼はアンジェラをさらに強く腕の中に閉じ込めると、潤みきった媚肉に迷いなく指を滑らせた。
くちゅくちゅと小さな水音が薄暗い部屋に響いた。まるでアンジェラに聞かせるよう執拗に、レオナルドは長い指先で蜜襞を掻き回す。
背後から伸びるレオナルドの腕に爪を立てるも、強引な愛撫をやめてくれない。
「相変わらず指だけで気持ちよさそうだな」
「そんな、こと……あ、あんっ」
敏感な襞口をいじられ、しどろもどろになった。内ももがぶるぶると震える。
震えが恐怖からだけではない事実に目を背けるべく、己の下腹から目をそらす。
「俺のすべてを君に捧げたわけじゃないんだ」
「え……」
思わず、すぐ横にあるレオナルドの顔を見返した。
あんなにも激しくアンジェラの胎内を暴いておきながら、終わっていなかったなんてことがあるのだろうか。愕然とするアンジェラの臍のあたりに指を這わせながら、レオナルドはさらなる追い打ちをかける。
「このあたり……、胎のさらに奥に俺の精液を注ぎ込むまでがセックスだ。今でも乱れているのに、ここに俺のを注ぎ込んだらどうなるのか……楽しみだな」
「あ、や!」
アンジェラの意思に反して、蜜口は貪欲に長い指を一本、二本と飲み込んでいく。
「もう、やめて……」
このままでは自分が自分でなくなってしまう。アンジェラは滲んだ視界から、レオナルドに訴えた。するとすんなり蜜襞から指が抜かれる。レオナルドの胸に頭を預け、アンジェラはすかさず深呼吸した。
――考え直してくれたのかしら……。
しかし尻にあたる肉槍は硬度を取り戻しており、己の考えの甘さを悟る。振りむくと、肉竿には血管が幾重にも浮き上がり、亀頭の割れ目からは大量の先走りが垂れていた。
またもや、あの大きな肉杭に貫かれてしまうのか。恐ろしいのに、裂け目は雄槍を欲しがるようにパクパクと蠢き、蜜液を滴らせる。四肢を投げ出したままアンジェラは大きくそそり立つ雄茎から目を離せずにいた。
「これが欲しいか?」
レオナルドは長い節くれ立った指で自身を擦りあげる。引き締まった腹に向かってそそり勃つ剛直から目が離せない。
「挿れて欲しいなら、仰向けになって脚を開け」
まるで操られているようにアンジェラは横になり、膝をたて両脚を広げる。
――私ったら、どうしてしまったの?
アンジェラは大人しく修道服を脱がされながら、自身の行動を信じられずにいた。
最後の抵抗とばかりに胸元を両手で隠すも、指の隙間から柔肉がこぼれる。一糸まとわぬ姿をレオナルドにさらしていることに、アンジェラは居てもたってもいられなくなり、太腿を閉じようとした。
「勝手に閉じるな」
レオナルドは膝に手を置き、問答無用でアンジェラの両脚を割り開く。濡れそぼった蜜口と繁みがカンテラの明かりに照らされた。
――これ以上、辱めないで。
「や、やるなら、早くして」
涙目でにらみつけると、レオナルドは目を見開いた。大人しく振る舞っても状況は変わらない。ならば言いたいことは言ってしまった方が、アンジェラの性に合っている。
「……いい覚悟だな」
腰を進めたレオナルドは泥濘んだ陰唇に雄槍を沈めた。
肉笠がゆっくりと秘所を押し開いていく。アンジェラは浅く息をして圧迫感をやり過ごそうとした。レオナルドは動きを止めず、膣壁を掻き分け、怒張をアンジェラの胎に埋め込んでいく。
「は、あ、あ!」
ぴりっと膣口に衝撃が走る。アンジェラは陰部の間を見つめた。レオナルドの下生えとアンジェラの和毛が、隙間なく密着し重なり合っている。
蜜襞は根元まで受け入れた肉槍をぎゅうぎゅうと締め付けた。レオナルドの動きがぴたりと止まり、アンジェラも息を詰める。
「……これで完全に処女ではなくなったな」
レオナルドは空中に投げ出されたアンジェラの太腿にキスすると、人の悪そうな笑みを浮かべた。
――もう後戻りはできないのね。
「初めてとは思えないほど、君の胎は気持ちがいいな」
アンジェラの肉筒の締め付けを堪能するように、レオナルドは小刻みに腰を揺らした。
「あ、あ、あ、あんっ」
痛みが引いてくると甘い痺れが胎内から駆け上がってくる。アンジェラは声を抑えようと両手で口元を覆おうとしたが、レオナルドがその手をとった。
「やだ……」
「もっと啼け」
さらに腰を振りたくり、レオナルドはアンジェラの身体を貪る。その動きにあわせてベッドがギシギシと軋み、薄暗く冷たい部屋に反響した。
「はあ、あ、や、はう……」
自分のものとは思えない甲高い嬌声に身体が火照り、膣口から愛蜜がとめどなく溢れてくる。下半身の感覚がなくなりそうだ。
「はあ……出すぞ」
レオナルドが甘い吐息とともにアンジェラに覆い被さり、唇を塞いだ。
「……!」
上も下もレオナルドで満たされたアンジェラは、必死に彼の背にしがみつく。揺さぶられ、腔内を蹂躙されるがままになった。
ひときわ強く抱きしめられたかと思えば、胎の中が熱い飛沫で埋め尽くされていく。
動きを止めたレオナルドはしばらくすると、アンジェラの蜜壺から、ぷちゅんと音を立てて肉竿を引き抜いた。白濁を纏った雄槍は天を向いたまま衰えていない。
――まだ、あんなにも大きいなんて……。
「まだこれが欲しいのか? シスター・アンジェラ」
レオナルドは掠れた声音でアンジェラに囁く。汗で濡れた黒髪を掻き上げたレオナルドは、カンテラの灯りを受け、艶めかしく輝いている。
アンジェラはまるで魅入られたように、こくりと頷いていた。
嗅いだことのない匂いに、アンジェラはぼんやりしていた。
「くそ……」
髪を掻きむしり悪態をつくレオナルドから、アンジェラは目をそらす。
――きっと私と【セックス】したことを後悔しているのね。でも、これでこの人を外に出すことができるわ……。
地下室にも結界の影響はあり、金色の砂塵が漂っている。心なしかそれらの輝きが薄くなっているような気がした。結界の状態を観察しようと起き上がるも、レオナルドに肩を小突かれ、アンジェラはふたたび仰向けになる。
「な、何よ……」
身構えるアンジェラに応えることなく、レオナルドは白シャツを脱ぐと、彼女の腹の上に散った白濁を無造作に拭い始めた。
「ちょっと、何をしているの!? 貴方の服が汚れるじゃない!」
「俺の服でどうしようが、君には関係ないだろう」
言葉はぞんざいだが、腹の上で動く手はゆっくりと穏やかだ。アンジェラは落ち着かなくなって、ぶっきらぼうに告げた。
「……貴方、先程からずいぶん言葉遣いが変わっているじゃない?」
「今さら畏まっても馬鹿らしいじゃないか。……それともこちらの方が好みですか、シスター・アンジェラ」
にこやかに微笑むレオナルドに、アンジェラは頬を引きつらせた。そんな彼女をよそに、レオナルドはシャツで白濁を拭い取り続ける。
彼の中にはもう一人の人格が棲んでいるのではないかと、疑いたくなるほど、口調と態度が荒っぽくなっていた。
一方で、甲斐甲斐しく世話を焼くレオナルドに、アンジェラは戸惑いを隠せない。
お互い役目を果たしただけなのだ。アンジェラのことなど放っておけばいいのに。
――どちらが本性なのかしら……?
尊敬できなくなったとはいえ、神聖な神父を穢してしまったのは事実だ。彼で気持ちよくなってしまった背徳感に、アンジェラは胃が重くなった。
神父を拐かした罰を想像する。
修道院を追放されるのか。追い出されたら、アンジェラには生きていく術がない。
禁を破ったことで一生幽閉される可能性も考えられる。
――もう起こってしまったことは、しょうがないわ。心配ばかりしていても、誰も助けてくれない。まずはここから脱出しないと……。
あらためて結界に目を凝らすと、金色の粒子は薄く明滅していた。
【セックス】は成功したという紛れもない証拠である。
きちんと確認しようと、首を伸ばすも、レオナルドに力強く引き寄せられた。背中に感じるレオナルドの胸のあたたかさに、アンジェラはどぎまぎしてしまう。
「もう【セックス】は終わったのよ。離して」
頬が熱い。
アンジェラは恥ずかしくなり、レオナルドから離れようとした。しかし、彼はアンジェラをさらに強く腕の中に閉じ込めると、潤みきった媚肉に迷いなく指を滑らせた。
くちゅくちゅと小さな水音が薄暗い部屋に響いた。まるでアンジェラに聞かせるよう執拗に、レオナルドは長い指先で蜜襞を掻き回す。
背後から伸びるレオナルドの腕に爪を立てるも、強引な愛撫をやめてくれない。
「相変わらず指だけで気持ちよさそうだな」
「そんな、こと……あ、あんっ」
敏感な襞口をいじられ、しどろもどろになった。内ももがぶるぶると震える。
震えが恐怖からだけではない事実に目を背けるべく、己の下腹から目をそらす。
「俺のすべてを君に捧げたわけじゃないんだ」
「え……」
思わず、すぐ横にあるレオナルドの顔を見返した。
あんなにも激しくアンジェラの胎内を暴いておきながら、終わっていなかったなんてことがあるのだろうか。愕然とするアンジェラの臍のあたりに指を這わせながら、レオナルドはさらなる追い打ちをかける。
「このあたり……、胎のさらに奥に俺の精液を注ぎ込むまでがセックスだ。今でも乱れているのに、ここに俺のを注ぎ込んだらどうなるのか……楽しみだな」
「あ、や!」
アンジェラの意思に反して、蜜口は貪欲に長い指を一本、二本と飲み込んでいく。
「もう、やめて……」
このままでは自分が自分でなくなってしまう。アンジェラは滲んだ視界から、レオナルドに訴えた。するとすんなり蜜襞から指が抜かれる。レオナルドの胸に頭を預け、アンジェラはすかさず深呼吸した。
――考え直してくれたのかしら……。
しかし尻にあたる肉槍は硬度を取り戻しており、己の考えの甘さを悟る。振りむくと、肉竿には血管が幾重にも浮き上がり、亀頭の割れ目からは大量の先走りが垂れていた。
またもや、あの大きな肉杭に貫かれてしまうのか。恐ろしいのに、裂け目は雄槍を欲しがるようにパクパクと蠢き、蜜液を滴らせる。四肢を投げ出したままアンジェラは大きくそそり立つ雄茎から目を離せずにいた。
「これが欲しいか?」
レオナルドは長い節くれ立った指で自身を擦りあげる。引き締まった腹に向かってそそり勃つ剛直から目が離せない。
「挿れて欲しいなら、仰向けになって脚を開け」
まるで操られているようにアンジェラは横になり、膝をたて両脚を広げる。
――私ったら、どうしてしまったの?
アンジェラは大人しく修道服を脱がされながら、自身の行動を信じられずにいた。
最後の抵抗とばかりに胸元を両手で隠すも、指の隙間から柔肉がこぼれる。一糸まとわぬ姿をレオナルドにさらしていることに、アンジェラは居てもたってもいられなくなり、太腿を閉じようとした。
「勝手に閉じるな」
レオナルドは膝に手を置き、問答無用でアンジェラの両脚を割り開く。濡れそぼった蜜口と繁みがカンテラの明かりに照らされた。
――これ以上、辱めないで。
「や、やるなら、早くして」
涙目でにらみつけると、レオナルドは目を見開いた。大人しく振る舞っても状況は変わらない。ならば言いたいことは言ってしまった方が、アンジェラの性に合っている。
「……いい覚悟だな」
腰を進めたレオナルドは泥濘んだ陰唇に雄槍を沈めた。
肉笠がゆっくりと秘所を押し開いていく。アンジェラは浅く息をして圧迫感をやり過ごそうとした。レオナルドは動きを止めず、膣壁を掻き分け、怒張をアンジェラの胎に埋め込んでいく。
「は、あ、あ!」
ぴりっと膣口に衝撃が走る。アンジェラは陰部の間を見つめた。レオナルドの下生えとアンジェラの和毛が、隙間なく密着し重なり合っている。
蜜襞は根元まで受け入れた肉槍をぎゅうぎゅうと締め付けた。レオナルドの動きがぴたりと止まり、アンジェラも息を詰める。
「……これで完全に処女ではなくなったな」
レオナルドは空中に投げ出されたアンジェラの太腿にキスすると、人の悪そうな笑みを浮かべた。
――もう後戻りはできないのね。
「初めてとは思えないほど、君の胎は気持ちがいいな」
アンジェラの肉筒の締め付けを堪能するように、レオナルドは小刻みに腰を揺らした。
「あ、あ、あ、あんっ」
痛みが引いてくると甘い痺れが胎内から駆け上がってくる。アンジェラは声を抑えようと両手で口元を覆おうとしたが、レオナルドがその手をとった。
「やだ……」
「もっと啼け」
さらに腰を振りたくり、レオナルドはアンジェラの身体を貪る。その動きにあわせてベッドがギシギシと軋み、薄暗く冷たい部屋に反響した。
「はあ、あ、や、はう……」
自分のものとは思えない甲高い嬌声に身体が火照り、膣口から愛蜜がとめどなく溢れてくる。下半身の感覚がなくなりそうだ。
「はあ……出すぞ」
レオナルドが甘い吐息とともにアンジェラに覆い被さり、唇を塞いだ。
「……!」
上も下もレオナルドで満たされたアンジェラは、必死に彼の背にしがみつく。揺さぶられ、腔内を蹂躙されるがままになった。
ひときわ強く抱きしめられたかと思えば、胎の中が熱い飛沫で埋め尽くされていく。
動きを止めたレオナルドはしばらくすると、アンジェラの蜜壺から、ぷちゅんと音を立てて肉竿を引き抜いた。白濁を纏った雄槍は天を向いたまま衰えていない。
――まだ、あんなにも大きいなんて……。
「まだこれが欲しいのか? シスター・アンジェラ」
レオナルドは掠れた声音でアンジェラに囁く。汗で濡れた黒髪を掻き上げたレオナルドは、カンテラの灯りを受け、艶めかしく輝いている。
アンジェラはまるで魅入られたように、こくりと頷いていた。
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